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東方~不幸な少年の物語~  作者: Coops
始まりの物語
7/8

アリスとの出会いと時間

迷ったーー

迷ってしまったーー

「どうするか」

なぜ俺が迷ってしまったのかと言うと少し時間をさかのぼる。







「はぁめんどくさいわね」

「ただいま........あれ?霊夢さんどうしたんですか?」

「ん?あぁ鏡夜おかえり....ちょっと今日の依頼がね少し....」

「なるほど、どのくらい来てるんですか?」

「四件....数はそこまでなんだけど場所が四件とも違うのよ」


そう言って霊夢さんは一つ一つ依頼の場所を教えてくれた。


「んー。それじゃ霊夢さん二人で分けましょうその依頼」

「それは助かるけど....どの場所も遠いわよ?」

「まぁ大丈夫ですよ」

「じゃあお願いするわ」

「それじゃあ俺は魔法の森のやつとーー」





こんな感じで妖怪退治の依頼を分けることになって順調に一つ目の依頼を終わらせ次に魔法の森に出没する妖怪を退治に来た。


そして退治できたのだ退治はね....だが少し森の奥に行き過ぎたみたいで迷ったのだ。

なら飛べばいいじゃんって思うかもしれないが今は飛べないのだ。

なぜ飛べなくなったかというと妖力と霊力だったかな?

俺はこの二つを持っているのだが、どうもそれが原因らしい....


霊夢さん曰く普通なら集中力が少し切れてる状態でも弾幕等は撃てるらしい....精度は落ちるけど。

ただ俺の場合は集中力が少しでも切れると弾幕撃つこともできないし空も飛べないという。

そして現在、俺は馴れない事を日々やってるので疲労が溜まってるのか飛ぶことができないのだ。

別に辛いとかはないんだがなーー


「もう結構歩いたよな?」


そして。さらに歩いた大体一時間。


「ん?あれは家?」


家があった。

こんなところになぜ家が?っと最初は思ったが魔理沙さんが魔法の森に住んでるって話をしていたのを思いだした。


「魔理沙さんの家かな?」

その家に近づきノックをする

コンコン

ノックをしてからしばらくして中から物音が聞こえ、こっちに近づく足音が聞こえてきた。

ガチャッ


「はい。どちら様ですか?」

出てきたのは魔理沙さんではなく魔理沙さんと同じ金髪で一瞬人形じゃないかと思わせる見た目の女性が出てきた。


「どうしたの?」

「あ、いえ。あの俺実はこの森で迷ってしまって」


危ない危ないちょっと見とれてしまった。

しかし魔理沙さん以外でこの森に住んでる人居るもんなんだな。

霖之助さんは入口だからノーカンでーー


「あぁなるほどね....立ち話もなんだから入りなさい」

「はい。ありがとうございます」

「適当に座ってちょうだい今お茶入れるから」

「あ、はい」


部屋の中を少し見てみる....

まぁ極めて普通の家だね、ただ一つ除いて。


「人形が結構多いな」


そう物などはしっかりと整理されておりそこだけ見たら一般的な女性の部屋だ。

だがそこらかしこに人形が置いてあるのだ。

もう一回言おう人形だ!ぬいぐるみなのではないーー


「おまたせ」

「あ。ありがとうございます」

「どうしたの?なんかぼーっとしてたみたいだけど」

「いえ。すごく人形が多くてびっくりしたんですよ」

「あー。なるほど....それよりまずは自己紹介しましょ私はアリス・マーガトロイド」

「俺は鳴海鏡夜」

「それじゃ鏡夜どうしてあなたはこの魔法の森に来たのかしら?」


そしてこれまでの経緯をアリスに話した。


「ふむ。なるほどね大体わかったわ」

「えぇですからよろしければ道を教えて欲しいのですが」

「そうね。道を教えるのはいいだけど歩きだと結局また迷っちゃうわよ?いま貴方は空を飛べないみたいだし....私が飛んで送ってあげましょうか?」

「え。それは悪いですよ!」


流石に女の子に送ってもらうのは俺のプライドが許さない。

第一いきは良くても帰りアリス一人じゃないか....女の子一人で帰らすのは嫌だ。

おそらくアリスは魔法の森に住んでるくらいだ強いと思う。

それでもやっぱり嫌だ。


「遠慮しなくてもいいのよ?」

「遠慮とかではないんですが」

「はあー。じゃあどうするのよ」

「まぁ寝れば飛べるようになると思うので何処かで野宿しますよ」

「え?」

「それではアリスさんお茶ありがとうございました」


そう言い俺は家を出ようとドアの方へ向かう。


「シャンハーイ!」

「うお!?なにこの人形」


ドアノブに手を付けた時、目の前に両手を広げて俺とドアの間に人形が割り込んできた。


「上海!?」

「上海?」

「そう。簡単に言うと使い魔よ」

「なるほど。それでどうしてその上海は俺の目の前にいるのかな?」


目の前にはいまだに上海が居る。



「アリスさんこの上海に退くように言ってくれないかな?」

「その必要はないわ....鏡夜野宿するって言ってたけど寝てる時に妖怪に襲われるかもしれないのよ?」

「それは....ほら!常に警戒してれば」

「あんたそれで休めるとでも思ってるの?」

「う。」


全くその通りである、妖怪に警戒しながら休むなんて俺には無理だ。


「だけど他にないですよ?アリスさんに送ってもらう以外は」

「それでいいじゃない。ていうか、あなたはなんで私に送られるのが嫌なわけ?」

「別に嫌ではないんですが....送ったあとアリスさんが一人で帰ることになるじゃないですか」

「はぁ?あなたそんなこと気にしていたの?」

「.........」

「.........」

「.....わかったわよ、家に泊まっていきなさい」

「はい?」


聞き間違いだろうか今アリスさんは泊まっていけと言っていたように聞こえたのだが....

いやーー言っていたな


「いや。アリスさん流石にそれも悪いですよ」

「あなたそれしか言わないじゃない。それにあなたが野宿して妖怪なんかに殺されたら

霊夢や魔理沙に顔向けできないじゃない」

「え?なんでですか?それに霊夢さん達知っていたんですか」

「そりゃあの二人とは何回か会ったことあるからね....その二人の知り合いなら助けないわけいかないでしょう」

「なるほど」


しかし女の子の家に泊まるのってなんかーーまぁそれはいい、だがあの目は何を言っても無駄だな....ならお言葉に甘えさせてもらうとしよう。


「わからましたお言葉に甘えさせてもらいます」

「ええゆっくりしていきなさい」


それから流石に泊めてもらうだけだと悪いので手伝えることないかと思いアリスさんに聞いたら今日の晩御飯作ることになった。

アリスさんも手伝ってくれると言ってくれたのだが一人でも大丈夫と伝えた。





「よしこんなもんかな....アリスさんご飯出来ましたよ」

「......あら結構美味しそうじゃない」

「まぁ料理は霊夢さんに作らされてますから」

「そうなんだ。それじゃ頂きましょうか」

「はい。いただきます」


それから楽しく話しをしながら食事をした。

こんなに楽しく食事をしたのはここに来て初めてかもしれないな、霊夢さんとの食事も別に楽しくないわけではないが、話すことは俺の今の現状がどうなのかとそう言ったものばかりなのだ。


「ごちそうさまでした....鏡夜ちょっといいかしら?」

「はい?なんですかアリスさん」

「あなた霊夢のところに居候してるって言ってたけど、それはなぜなの?」

「ああそれはですねーー」


自分がここ幻想郷の住人ではなく外の住人つまり外来人であることとどういう経緯で幻想郷来たのか、さらに神殺しのリーダーのことを説明した。


「ふーんあなたも大変だったわね」

「まぁ大変なのは確かだけどそんなこと言ってる暇もないからね」

「それもそうね私もできることあったら手伝うわ」

「ありがとうございます。アリスさんにそう言ってもらえて心強いです」

「しかし神殺しね....また妙なの出てきたわね」

「そうですねーー」





「ふぅもうこんな時間か...」


自分の懐中時計を見ると、もうすぐ十二時を回ろうとしていた。

ちなみに俺が今まで何していたかと言うとアリスさんが薦められ、それを読んでいた

そのアリスさんも奥の部屋で人形を作っている。

この家にある人形は全部アリスさんが作っているらしい、正直俺が作ろうと思ってもここまでの出来の人形は無理だと思うアリスさんの人形に対する愛情はすごいよな尊敬してしまう。


「と。こんなことしてる場合じゃなかったアリスさんに聞かないといかない事あったんだった」


コンコン


「はい」


中からアリスさんから返事がきたので用件を言う


「アリスさんちょっといいですか?」

「鏡夜?どうしたの?」

「はい実は聞き忘れていたことありまして」

「何かしら?」

俺は部屋のドアを開けるとこう言った。

「俺はどこで寝たらいいでしょうか?」

「あ。」


そうアリスさんから泊まっていけと言われたのだがどうも寝るところというか布団が一つしかないようなんだ。


「そっか寝るところね」

「はい」

しばらくアリスさんは考える素振りをした。

「この際仕方ないわ私のベッドで寝なさい」

「え?それだとアリスさんはどこでねるんですか?」

「椅子にでも座って寝るわ」

「え!それはダメですよそれなら俺が椅子で寝ます」


そんなことをお互いが言い合い十分くらいたった。


「もうわかったわよ私もベッドで寝るわ」

「そうですか。ではわた....じゃなく俺は椅子で寝ますね」

「なに言ってるのあなたもベッドで寝るのよ?」

「え。ベッド二つあるんですか?」

「ないわよ?」

「まさかとは思うですかアリスさんと?」

「ええそのまさかよ」


なんと言う事だ。

まさかーー

まさかアリスさんと一緒のベッドで寝ることになるとは

おそらく普通の一般男性なら喜ぶところなんだろうな....あんなアリスさんみたいな可愛いこと一緒に寝れるんだから


「アリスさんが先に入ってください」

「え。なんで?」

「俺寝相悪いんですよだから俺が奥行くとアリスさんを落としてしまいそうで」

「そうわかったわ」


よし奥の方いったな。

実際俺は寝相が悪いわけではない


「じゃあアリスさん失礼します」


俺も一言断りを入れてベッドに入った


「......」

「......」

「ねえ鏡夜ちょっと聞いていい?」

「なんでしょうか」

「あんた妹いるのよね?」

「はい。いますよ」

「その子どんな子なの?」

「桜ですか。一言で言うと完璧人間ですね」

「完璧人間?」

「えぇそうです」


そう桜は本当に完璧な人間だ。あいつは小学のころから教えられたことをすぐ覚え勉強も無駄なくこなしていた。

まぁ俺がこっちに来る前に弁当を忘れてたけどな


「と。まぁこんなところですかね....アリスさん?」

横を見るとどうやらアリスは寝てしまったようだ。


「お休みなさいアリスさん」

俺は小声でアリスさんにそう言った。

そしてアリスさんが、起きないようにそっとベッドから出た。

「シャンハーイ?」

「しー」

俺は上海に静かにと言って椅子まで向かった。

椅子に座り上着を体に掛けるとそのまま眠りについた。




「うーん」

私はカーテンから漏れる光で目が覚めた。

「朝ね。鏡夜は?」

そう思い私はとなりを見た.....が鳴海鏡夜の姿がない

「あれ!?」

私は急いで探そうとしたがすぐに椅子に座って寝ている鏡夜の姿を発見した。

「よかった」


私は少し安心した。


「全く鏡夜に気を使われてばかりね」

私は鏡夜に近づき額にデコピンを食らわした。

「いた!」

「おはよう鏡夜」

「んー。アリス?」

「あら今までさん付けだったのに呼び捨てに変えたの?」


私がそう言うと鏡夜はしまったという顔になった。


「あ!アリスさんすいません」

「いいのよべつに....というか本当なら呼び捨ての方がよかったりするんだけど」

「そうはいきませんよ」

「そう。それにしても、あなた結局椅子で寝てたわねどういうつもりよ」

「いやー。ごめんなさい」

「まぁいいわ」

「えっと時間は」


鏡夜はポケットに入っていた懐中時計を確認した。


「六時ですか」

「そうみたいね」

「それじゃ朝食を作ってきますね」

「いいわよ朝食は私が作るわ」

「え。でも?」

「いいの!昨日作ってもらったんだから」

「分かりました、お願いしますね」

「はいはい。それじゃ作ってくるわね」

そうして私はキッチンに行き朝食のメニューを何にするか考えた。




「やってしまったな」

俺は起きた時のことを考えていた。

「寝ぼけてたとは言え素が少し出てしまうとは」


俺は素をあまり出したくないんだよな。

理由は....まぁ色々あるんだがな

アリスさんは気にしてないみたいだし大丈夫だろう....多分

それから少ししてアリスさんがキッチンから戻ってきた。


「簡単なものだけどどうぞ」

「ありがとうございます。でわ、いただきます」

そう言い卵焼きを一口食べてみた。


「美味しい」

「ありがとうお世辞でも嬉しいわ」

「そんなことないですよ本当美味しいです」


正直俺の作るやつより美味しいかもしれない

こう見えて俺は料理が得意なのだがアリスさんの作った。この卵焼きには負けるな、ちょっと俺もうかうかしてられないな。

そしてアリスさんの作った料理はどれも美味しくあっという間に食べてしまった。


「ごちそうさまでした。」

「お粗末さま」


それからアリスさんが食べ終わるのを待っちアリスさんと他愛もない会話をした。

そして博麗神社に帰ることにした。


「では、そろそろ帰りますね」

「あら?もうそんな時間?」

「はい。アリスさんお世話になりました」

「いつでも遊びに来なさいお茶くらいは出してあげるから」

「はい。ありがとうございました」

アリスさんと別れ博麗神社へと帰る。




「よっと博麗神社にとうちゃーく!....霊夢さんただいま戻りました」

そして俺は居間の方へ向かった。

「あれ?霊夢さん寝てるのか」


居間では霊夢さんが寝ていた。最初はいつもの昼寝かと思ったけどどうやら違うみたいだった。

テーブルに二人分ご飯が置いてあったのだ。

おそらく昨日俺が帰って来てから食べるつもりだったんだろう。


「悪いことしちゃったな」

しかも二つとも残ってるということは霊夢さん結局昨日は食べなかったみたいだ。

「ありがとうございます。霊夢さん」

寝ている霊夢に礼を言って俺は自室に戻った。









それから霊夢さんが起きて来てそれは、まぁこっぴどく怒られました。

お詫びをいつか返しなさいとのことだ。


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