大妖精とデート
チルノちゃんと出会ってから事あるごとに勝負を挑まれていた。
まぁいつも俺が勝つんだけどね、それとチルノちゃんと大ちゃんはルーミアとすごく仲良くなっていた。
ルーミアをチルノちゃん達に引き合わせたのは俺だが・・・・・その理由がルーミアがいっつも一人でいる感じがして、それで試しにチルノちゃん達と会わしたらすぐに仲良くなった。
それ以来。三人はセットで来るようになった。しかし後悔することが一つあったそれは事あるごとに遊んでくれと言ってくるのだ、彼女たちは大ちゃんは別にそんなことないだが、逆に遠慮しすぎてこっちから遊びに誘うくらいだし、しかしルーミアとチルノちゃんは遠慮しなさすぎて現在進行形で困っている。
「きょうやー弾幕勝負するわよ」
「きょうやお腹空いた」
「チルノちゃん弾幕勝負はまた今度ね、それとルーミアまだお昼前だからもう少し我慢して」
「鏡夜さん掃除やって置きましたよ」
「あ!ありがとうでも、ごめんね本当は俺がやらないといけないのに」
「いいんですよだってチルノちゃんやルーミアちゃんの相手してるんですから仕方ないですよ」
そう言って大ちゃんは微笑んだ、あぁ彼女が真面目で良かったよ、でも、なんか大ちゃんに頼りっぱなしだな、できれば大ちゃんも我慢せずに遊んでほしんだけど・・・・・どうしよっかな?
そう考えていると急に体が左右に揺らされる。
「きょうや勝負!」
「お腹すいた!」
「わ、わかった!わかったから揺らすのやめろ」
「ち、チルノちゃん、ルーミアちゃん」
「済まない大ちゃん俺、飯作ってくるからできるまでチルノちゃんの相手してもらえるか?」
「あ、はい分かりました」
「済まないな。でわ、いってくるよ」
そしてルーミアにも飯作ってくるから、、もう少し我慢してくれと伝えた。
まぁルーミア達は霊夢さんのいない時にしか来ないんだよな....
なぜルーミア達が霊夢さんを避けているのかと....簡単に説明すると怖いのだ、そしてルーミアに関しては退治されそうになっていたし。
原因はルーミア達(大ちゃんを除く)にあるだがな....
しかしあの時は本当に危なかった俺が止めなかったら本当に退治されてたぞ絶対。
まぁそんなことがありまして今では三人とも怖がちゃって霊夢さんがいるときは来ないだよ。
☆
「おーいルーミア飯できたぞ」
「わー待っていたのだ....いただきまーす」
そう言ってルーミアが食べ始めたのを確認してからチルノちゃん達の様子を見に行ったーー
「大ちゃんお待たせ。」
「あ!鏡夜さん」
「お。きょうややっと来たわね早速あたいと勝負よ」
「チルノちゃん鏡夜さん疲れてるんだから少しくらい休ませてあげなよ」
「大丈夫だよ、俺だってそんなやわじゃないから....さぁやろうか弾幕勝負....」
「ふふん今度こそあたいが勝つんだから」
チルノちゃんも前に初めて戦った時よりは強くなってるんだけど....なんというかバカの一つ覚えみたいにアドバイスした事しかやらないのはどうかと思うよ。
「むむ。流石ね鏡夜でもこれならどう!アイシルクフォール!!」
「なるほど新しい技だねでも甘い!」
俺は瞬時に弾幕のおおよその軌道を読んでその弾幕の弱点を見つける。
「チルノちゃん中々いい弾幕だけど真正面が安全なのはどうかと思うよ?」
「う。くっそー」
そうしてチルノちゃんは距離を取ろうと後ろに下がったーー
うんいい判断だこれが遠距離でも攻撃できるやつじゃなかったらね....
そのまま距離をとったチルノちゃんに弾幕をぶつけて勝利した。
「また、まけたー!」
「でも、今回はすごく良かったよ....特にアイシルクフォールは真正面に入れば安全ってのをどうにかすれば結構強力だと思うよ」
「本当!?」
「あぁ本当だよ」
「じゃあ、あたいもっと頑張る頑張って絶対鏡夜を倒して見せる。」
「そのときを楽しみにしてるよ....あ。それとチルノちゃんの分の飯作ってるから食べてきな」
「本当か!よし食べてくる」
そうしてチルノちゃんはそのまま部屋に入っていった。
「大ちゃんのも作ってるから行ってきなよ」
「え?でも鏡夜さんは食べないですか?」
「うん俺は霊夢さんが帰ってきてから食べるからさ....」
「そうですか....」
大ちゃんは少し残念な顔をした
(俺こういう女の子の顔苦手なんだよな)
少し鏡夜は考えあることを思いついた。
「大ちゃん今度一緒に出かけようか」
「えぇ!?」
「いや....かな?」
「い、嫌じゃないですむしろ嬉しいくらいで」
「そうか良かったよ、じゃあ約束ね」
俺は小指を差し出すそして大ちゃんも小指を絡めてきた。絡めた小指を何回か振って小指を離した。
「それじゃ大ちゃん中に入ろうか」
「はい!」
そして霊夢さんが帰ってくるまでルーミアたちと過ごした。
☆
あれから数日たちチルノちゃんと遊びながら時間があれば大ちゃんと出かける日にちを決めていた。
そして今日が大ちゃんと出かける日当日だ。
「んー。待ち合わせより少し早くつきそうだな。」
時計を見ながらそうつぶやいた。
それと、こっちに来てこの懐中時計も役に立たないと思っていたんだが、どうやら幻想郷はあっちと時間の進みは同じらしく今でもこれを利用してる。
「ん?」
待ち合わせの場所が見え始めたところで気づく。
ーー誰かいる。
少し身構えたところで、その人物が誰か気づき話しかける。
「やぁ。大ちゃん早いね、もしかして待たせちゃった感じ?」
「あ。いえ・・・・・私も今来たとこですから」
「そうか。じゃあ行こうか?」
「はい....ところで鏡夜さん。さっきなんか警戒してたみたいですけど、どうしたんですか?」
「え。あー、それは大ちゃんがこんなに早く来てるとは思わなかったからさ....その一応ね。」
「あぁ。なるほどそういうことですか。確かにここは村から少し離れてますから村の人は滅多に来ないですもんね」
そう待ち合わせのこの場所は特に危ない妖怪とか出るわけでもないく、心配はいらないが”もしも”が起こってからじゃ遅い。
それなら村で待ち合わせたらと思うのだが、あの湖から村までの距離を考えるとこっちの方が遥かに近い。
だが、結局村に行くのだから同じことだと、思うかもしれない、しかし鏡夜は大妖精が危険な目に合う確率は、少しでも減らしたかった。
大妖精を説得するのは少し苦労はしたが、なんとか納得してくれた。
「あ。鏡夜さん見えてきましたよ」
「そうだね。じゃあ大ちゃんまずどこにいきたい?」
「そーですね....あ。あそこ見てみたいです」
そう言って指をさしたのはアクセサリーなどを売っているお店だった
「あぁ。いいよ」
そしてお店の中に入り色々見ていく。
(お。これは桜に似合いそうだな)
「ん?こっちは桜のイメージと違うなどっちかというと....」
鏡夜は一人の少女を思い浮かべた。
橙色の長い髪そして桜と負けず劣らずの整った顔の少女を・・・・・
(約束だよ鏡夜)
「約束か・・・・・・いったい私は何を約束したんだ凪...」
「鏡夜さん見てください!これすごく可愛いですよ!」
そう呼ぶ大ちゃんの元にいった。
「どれどれ、お。本当だすごく可愛い」
「ですよね!」
そうして大ちゃんは目を輝かせながら見ていた
「....大ちゃん欲しいの?」
「え。い、いえ。そんなことはないですよ。さあ次行きましょ鏡夜さん」
そう言って店の外にでる
「....クスッ無理しちゃって」
「鏡夜さん早くー」
「ああ。ちょっと待って」
そのあと大ちゃんと色々なお店に周り、その度に大ちゃんの目は輝いていた。
普段、村には来ないから大ちゃんにしたら、何もかもが珍しいのかもな。
「はー。流石に疲れました。」
「そうだね....それにもうお昼だし何処かでご飯でも食べるか」
「はいそうですね」
辺りを見渡して何処か食べれるところがないか探す。
「お。あそこでいいかな大ちゃん?」
「え?あ、はい大丈夫です」
二人は中に入り注文をしご飯を食べ終わった頃
「美味しかったですね」
「うんそうだね....」
「?。どうしました鏡夜さん?」
「あぁ悪い大ちゃんちょっと待っててくれるかな?」
「え。それは構いませんけど鏡夜さんどこに行くんですか?」
「ちょっとねすぐ戻ってくるから」
そう言って鏡夜は一旦外に出た。
☆
「鏡夜さんどうしたんだろう?」
それにしても今日は楽しかったな....
そういえばこれってデートなのかな?
そう思おうと私の顔は熱くなっていく。
「だ・・・ちゃ」
あ。でも、そう思ってるの私だけだったら、嫌だな。
「大ちゃん!」
「は、はい!」
「どうしたの?何回も呼びかけてたのに」
「ご、ごめんなさい鏡夜さん。それで私に何か?」
「そうそう、はいこれ」
そして鏡夜さんが差し出して来たのは初めに入った、お店で私が欲しいと思っていた雫のペンダントだった。
「え。これって?」
「欲しかったんでしょ?だから買ってきた」
「あ。ありがとうございます....でもいいんですか?」
「ん?いいの折角、大ちゃんとのデートなんだし思い出作らないと」
そう言い鏡夜さんはにこりと笑いかけてくれた。
ーーえ?
いま鏡夜さんはなんて言った?。
デート。デートって言ったよね?
嬉しい鏡夜さんはデートを誘ってくれたって事だよね!
「おーい大ちゃん嬉しいのは分かるけど帰ってこーい」
「あ。はいごめんなさい」
「それじゃ行こっか」
「はい!」
それからまだ見ていなかったお店に入ったりして大ちゃんとのデートを楽しんだ。