居候の日常
あれから、霊夢さんの家でお世話になってから数日色々なことがあった、一つは村の人達と結構仲良くなった。
なぜ村の人達と仲良くなれたかと言うと霊夢さんからお使いを頼まれることが多いため、その度に色々困ってる人とかいたら助けてたりしていたためである。
それと上白沢慧音という先生をやってる人とも知り合った。彼女はいい人なんだが、あまり怒らせるとダメな気がしたんだよな、なんでかはわからないが....。
そして今は魔理沙さんと弾幕勝負の特訓をしている。
「これで決めさせてもらうぜ鏡夜!!」
「また、お得意のマスタースパークですか?」
「当たりだぜ....くらえマスタースパーク!!」
流石にあの攻撃をまともに受けたら負けは確定してしまう。だけど、あれは威力は高いけど、まっすぐ飛んでくるだけだ避けるのはたやすい!
「魔理沙さん甘いですよ」
鏡夜は魔理沙の攻撃を上に避けようとしたその時。
「がはぁ!?」
何かが鏡夜に当たり体に激痛がはしった。
そしてそのまま鏡夜は地面に落ちていく。
「「鏡夜!?」」
そう叫び最初に動いたのは霊夢だった。
霊夢はなんとか鏡夜をキャッチして、ゆっくり地面に降ろした。
「大丈夫鏡夜?」
「おーい鏡夜大丈夫か?」
「魔理沙あんた何をしたのよ」
「私はなにもしてないぜ」
「霊夢さん魔理沙さん」
「「鏡夜!」」
「二人とも大丈夫ですよただちょっと疲れてたみたいです」
そう言い鏡夜は”はは”っと笑った。
「ちょっと休憩がてら買い物行ってきます、夕飯なにがいいですか?」
「本当に大丈夫なの?というか、あんた休憩なのに買い物行ってどうするのよ、余計疲れるでしょう」
「大丈夫ですよ、買い物をする体力残ってますから」
「そう?それならいいけど、休憩と言わずもう今日はおしまいにしなさい、あと夕飯はお任せするわ」
「そうですか?では、行ってきます」
そう言い鏡夜は軽く仕度をして出て行った。
霊夢達が見えなくなったあたりで鏡夜は自分の体に異常がないか調べた。
「ふむ、特に体には以上ないけど・・・・・なんだったんだいったい?」
鏡夜は弾幕とはまた違うものだと思っている。
まず、痛みが違った弾幕は基本相手を傷つけるものではない、つまり殺傷性はないのだ、だから痛みはそれほど....いや痛いのは痛いがあれほどではない。
魔理沙さんの弾幕を何百と当たり続けたのだから間違いないはずだ....多分
「弾幕だろうと、そうじゃなかろうと注意しておかないといけないな」
そうして買い物をするために村へ向かう。買い物をある程度済ませたあたりである人物と出会う。
「やぁ鏡夜じゃないか」
「慧音さん、こんにちは」
「今日もお前が買い物をしてるのか」
「そんなまるで俺がパシリに使われてるみたいな言い方」
「実際そう見えるから言っているんだ、お前さえよければ私が一言いってやるが?」
「はは、慧音さんは本当に真面目ですね、でも大丈夫ですよ俺が好きでやってることですし」
「そうか、ならいいが....」
慧音は少し考える素振りを見せた。
「鏡夜このあと用事あるか?」
「用事ですか?ないですけど」
「そうか、なら私の家に寄っていかないか?」
「慧音さんの家にですか?それは構いませんが、神社で霊夢さんが夕飯を待ってるんであまり長くは・・・・」
「少しくらい大丈夫だ、何より霊夢はお前をこき使いすぎだ」
「分かりました行きましょうか」
それから慧音の家に上がらせてもらうことになった。
「まぁ適当に座ってくれ今お茶を用意するから」
「ありがとうございます慧音さん」
それから慧音さんが用意してくれたお茶を飲みながら他愛もない話などをしながら時間が過ぎていった。
☆
「もうこんな時間かすまないな長話してしまって」
「構いませんよ楽しかったですし、それよりどうして今日は俺を?」
「ん?あぁ、その、なんかお前が無理をしてるような感じがしてな」
それを聞いた鏡夜は少し驚いた表情をした。
彼は謎の痛みがずっと続いていたのだ、なぜこんなに続いているのかはわからないがあまり心配させるわけにはいかないので、ずっと表情に出さないようにしていたのだがどうやら親しい人には分かってしまうようだ・・・・・
「そうですかありがとうございます、もう大丈夫ですので安心してください」
「そうか、あまり無理はするなよ、私はお前が辛そうにしてるのはちょっと見ていられないから」
「はい!分かりました」
そうして別れの挨拶を交わして博麗神社に帰った。
「遅い!」
帰ってそうそう霊夢さんの第一声がそれだった。
「ごめんなさい。霊夢さんを心配させてしまったみたいで・・・・・慧音さんの家に上がらさせていただいていたんです」
「ふーん、まぁいいわ慧音が一緒ならそれで、それよりさっさと夕飯作りなさいよ」
「分かりましたよ霊夢さんたちのご飯作ってきますね」
「はい。いってらっしゃい....達?」
霊夢は鏡夜の言葉に少し違和感を感じていた。今、この場に居るのは霊夢だけだ魔理沙はもう家に帰っているので魔理沙は含まれない。
しかし霊夢はある程度予想をついていた。
「はぁ良かったわね、あんたの分も作ってくれる見たいよ....紫」
「そうみたいねちょっと楽しみだわ」
するとなにもない空間から隙間が開きその中から一人の女性が現れた。
「しかしあの子いつから気づいていたのかしらね」
「知らないわよそんなの、というかあんたいつから鏡夜を見ていたの?」
「そうね~彼が買い物行くあたりかしら?」
「あんた本当暇なのね」
そんな感じで会話をしながら霊夢たちは夕飯ができるのをまった。
「お待たせしました霊夢さん。それと、できればそちらの方を紹介していただくと嬉しいですが?」
「始めまして鳴海鏡夜くん、私は八雲紫。この幻想郷の創設者でもあるわ」
「そうですかよろしくお願いします。どうぞ八雲さんの分も作っていますので」
「あら、ありがとう。ところであなたいつから私が”見てる”こと気づいていたの?」
鏡夜は驚きもせず答えた。
「買い物に行くあたりですかね」
ニッコリと笑いながら答える鏡夜。
「そう、はじめから気づいていたのにどうして無視していたのかしら?」
「さぁ?なぜでしょうね」
「....まぁいいわ、せっかく作ってくれたご飯が冷めちゃもったいないし、食べましょ」
そして三人は無言のままご飯を食べ始めた。
「あーもう!なんで気まずい雰囲気でご飯食べないといけないのよ!」
「それもそうだね、じゃあ八雲さんは、なんで俺を監視していたんですか?」
「そうねそれは...」