結社「神殺し」
暗い俺は今とても暗い空間にいる。ここはどこなんだろう俺はどうしてこんなところにいるのだろう。
ああそうだ俺はトラックに轢かれたんだったな。
だが、どうしてこんなにも暗いのだろう、これが死の世界なのだろうか?
確かに死の世界は無だと聞いたことあるけど、いくらなんでも、なんにも無さすぎるだろう!
寂しいし、しかもなんか無駄に暗くて正直怖い。
(ん、あれは光?)
俺は暗い空間の中で一つの光を見つけた俺はその光に近づいてみることにした。光の前にきた、するとその光は空間の亀裂から漏れてることがわかった、俺はその光になんとなく触れてみることにした。
すると、その亀裂が広がり壊れた、俺の足元もなくなってしまった。
「へ?」
俺は暗い空間から一変してとても絶景な景色に変わった。
普段の俺なら「綺麗な景色だ」っと言って写真でも取るだろう、だが今の俺は、その綺麗な景色の上にいるのだしかも落ちながら。
(おいおい、死んでるなら普通浮いたりできるんじゃないのかよ!)
俺はそのまま自由落下していき、地面が見えてきた時、頭の中に何かが浮かんでくるのを感じた。
「イチかバチか使ってみるか」
俺は浮かんできた、ある力の使い方を試してみることにしてみた。
「確かこう想像すればいいのか?」
俺は自分が空を飛ぶことを想像した。
すると俺は想像通りに空を飛んでいるのだ、いや正しくは浮いているなのだが
「うお!マジで浮いた」
結構半信半疑だったんだがものは試しだな。
しかしなんでこんなことできるんだろう
というか、俺、本当に死んだのか?
なんか感覚とか全然生きてる時と変わらないんだが....まぁそれはいいか。
「降りるか。」
俺は地面に降りることにした。
「さて、生きてるにしろ死んでるにしてもここがどこか確認しないとな」
俺はそう言い森の方へ歩こうとした。その時、奥から何かが来るのを感じた。
「なんだ?あれ」
奥から来たのは、目が一つで頭にひとつの角が生えてる姿をした者達が姿を現した。
確認できる限り5~6はいる。
ここが何処かを確認しようと思ったが、一つだけ確認できることがある。
どうやら、ここは自分がいた場所とは明らかに違うということらしい。
「おいおい、マジかなんでこう次々と問題が起きるかな、しかも絶対あいつら友好的じゃないだろうな」
自分の中で、ひしひしと危険だと警告がなってるのは気づいていたのだが、どうも足がすくんでしまい動くことができない。
「一難去ってまた一難とかふざけるなよ!」
そんなセリフを吐いてもやはり体がゆうことがきかない
「ありゃりゃ、せっかく連れてきたのに、こんなところで死んでもらっては困るんだけど?」
その声は後ろの方から聞こえてきた。
声に驚き、後ろを向いたが、そこには誰も居なかった。
「こっちだよ」
また同じ声が聞こえ、そっちを向くと、さっきまで居なかったはずの人物がいた、そいつは背がおそらく小学高学年くらいで、フードを被って顔は仮面で完全に隠されていてわからない、唯一分かるのは声が女だってこと、そして次に違うところはそこに居たはずの一つ目の奴らがバラバラにされて死んでいたことだ。
「ん?あぁこいつらか、お話しするのにちょっと邪魔だったから殺した」
「は?」
俺はまた驚かされたこいつがあの一瞬で全て殺したっていうのか!?
「へー、助けてくれてありがとう、だがお前は何者だ?」
「私?んー、まだ教えられないかな、でも今言えるのは結社『神殺し』リーダかな」
「神殺し?」
「そう、か・み・ご・ろ・し、神を殺すと書くんだよ」
「そ、そうか....っでその神殺しのリーダさんは俺になんのようなんですかね?」
「んーその前に、私と殺し合おうよ」
「は?ちょ、ちょっとまて!!」
「待たない、よーいスタート」
そういった彼女の手にはいつの間にか刀が握られていた
「え?」
一瞬だった....目の前で彼女は消えた。
「油断しちゃダメだよ」
「な....ぐっ」
彼女が消えたと思った次の瞬間、彼女は俺の後ろに現れ刀俺を刺した。
「死の世界でも死ぬとか、どうなるんだよこれ」
「死の世界?あぁ大丈夫だよここは死の世界じゃないから」
「なに?ど、どうゆうことだ」
俺は刺された痛みに耐えながらそんことを聞いた
「だからぁ死んでないんだって、鏡夜くんは轢かれそうになったところを私がここに呼んだんだから」
つまりあれかコイツが俺を呼び今殺そうとしてるとそうゆうことか!
「ああ、鏡夜くんずっと刺さったままじゃ痛いよね?抜いてあげる♪」
「や、やめ....ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」
止める間もなく刀が抜かれ俺は悲鳴をあげた
「あははは、ごめんね痛かった?私不器用だから許してね」
「・・・・」
「ふふ、やっぱり私が思ったとおり、この刀は君を選んだね」
「は?お前何言ってんだ刀が選んだとか」
「そのままの意味よ、この刀が鏡夜くんを選んだ、その証拠に君の傷と痛みはなくなったでしょ?」
そいつに言われてハッと気づく、確かにさっきまであった痛みが引いてる、それだけじゃなく傷はまるで刺されてすらいないかのように綺麗に消えてる。
「ど、どうゆうことだ」
「この刀はね『妖刀・村正』これは持ち主を選ぶんだよね、だからその人物を探していたのだけど、偶然あなたをあっちの世界で見つけたのよね、それでここに連れてきたってわけ」
「だからってなんで刺す必要があった!」
「この刀は持ち主を絶対に傷つけないの、だから、君が本当にこの刀に認めてもらえるかを試すために刺したわけ」
「それで認められなかったら死んでたかもしれないんだぞ!」
そう、もしあのままその刀が俺を認めなかったら俺は確実に死の道をまっすぐに進んでるところだ。
「元々選ばれなかったら殺すつもりだったし、結果はどっちでもよかったんだよ・・・・・まぁ結局認めてもらったんだからいいじゃん。これは君のだよ、鳴海鏡夜くん」
そう言いこいつは刀を俺の目の前に投げてきた。
しかし今まで他のことに気がいっていたから気づかなかったが、こいつは今、俺の名前を言わなかったか?
「おい!お前なぜ俺の名前を知っている」
「言ったでしょ?私が君をここに呼んだってだから知っていて当然。それと、その刀は持っていたほうがいいよ。だって君『村正』と契約しちゃったんだから、持っていかなかったら君の中にある村正の妖力が君を殺しちゃうからね」
「は?そんなこと聞いてないぞ!?」
「だって今言ったもん....それじゃそろそろ行かないとねじゃあバイバイ鏡夜くん」
「あ!お、おい名前教えろよ」
「んー、やっぱり気が変わった君がもっと強くなって私の前に来たら教えてあげるそれじゃーねー」
そう言い彼女は森の中に消えって行った
そして周りに霧のようなものが辺りに掛かってきた。
「くそ待ちやがれ、やば!瞼がだんだん重くなってきやがった」
そしてまた俺は眠りについてしまった。