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35.禁呪

 

 はぁ…はぁ…

 やばい、このままじゃいけない。

 完全に舐めてた。

 本気を出さないと…ヤられる。




 俺の横には、同様に驚愕の表情を浮かべているスターリィ。

 ボウイは…さらに向こうでぶっ倒れて気絶していた。


 少し離れた場所では、カノープスがボロボロになった俺たちのことを飄々と眺めていた。


 くそっ。こいつ知ってやがったな。

 …パシュミナさんの実力を。





 ------





 その日、初めてパシュミナさんと模擬戦をすることになった。これまで一緒にトレーニングすることさえなかったのに、突然パシュミナさんから切り出してきたんだ。


 正直、あんなに可憐な女性と模擬戦をするのは気がひける。だって、華奢すぎてすぐに壊れてしまいそうなんだもん。


「本当は戦闘行為は好きではないのですが…あなたたちを鍛えるよう依頼されてますので、できるだけやってみますね」


 訓練を行う広間で、そう言いながら俺たち四人の前に対峙したパシュミナさん。

 いつもと同様の黒いワンピースに、右手にホウキを持つ姿は、まるっきり普段の【図書館ライブラリー】掃除をしているときと同じ格好だ。掃除の途中に出会ってしまったんじゃないかと錯覚してしまう。

 唯一異なるのは、動きやすいように長い黒髪を後ろで束ねていることだ。それはそれでちょっとセクシーに見えるんだけどさ。


「えーっと、その格好で宜しいのですか?」

「はい、大丈夫ですよ」

「そのホウキは…武器ですか?」

「ええ、これくらいが丁度良いかと。そうしないと危険ですので…あなたたちが」


 いや、そう言われても…ねぇ?

 さすがにホウキしか持ってない相手に襲いかかることなんてできないよな?

 スターリィだけでなく、いつもは血気盛んなボウイですら戸惑っている。


 そんな俺たちを見て、カノープスがクククッと含み笑いしやがった。なんてムカつく態度なんだ。

 くっそー、殴りてぇ。でもなんかあの壁ドン以来イマイチこいつとの距離感を掴みかねてるんだよなぁ。


「まぁとりあえずやってみたら?そしたら分かるよ。…パシュミナのことが」


 ほぅ、こいつは高みの見物ってか。

 まぁいい。とりあえず小手調べしてやろう。

 そう思いながら、俺たち3人はパシュミナさんに襲いかかったんだ。




 …その結果が、このザマだ。






 目の前には…変わらずホウキを持ったパシュミナさん。

 本当に何事もなかったかのように平然としている。息一つ乱れていない。


 だけど、この姿に騙されてはいけない。

 たったいま身を以て思い知らされたばかりだ。この…優しげな表情を浮かべた可憐な女性の強さを。

 なにせ俺たちは、一瞬でこの人に撃退されたのだから。


 最初に飛びかかったボウイは、ホウキを脳天に喰らって失神している。

 俺やスターリィも、何発かいいのを貰っていた。あれがホウキではなく真剣だったから…たぶん俺たちは細切れになっていたぞ。


 こりゃいかん、本気を出さないとお話にならない。いや、たとえ本気を出したとしても、この人に攻撃が届くのかどうか。

 …完全に舐めてたけど、それは大きな誤りだった。この人は…ある意味化け物だ。


 気合を入れ直すと、スターリィとカノープスにに声をかけた。


「スターリィ、ボウイを起こしてきて。一からやり直しだ。あとカノープス、お前も参戦しろ」

「ええ、分かりましたわ」

「…仕方ないね。でもたぶん、ぼくたち四人が本気を出しても敵わないと思うよ?」


 不吉なことを言うじゃねーか。

 でもな、やる前から諦める手はないだろう?

 出来るところまで、やってやらぁ!!







 ------






 数分後。

 ボコボコにされた俺たち四人が、広場に転がっていた。

 唯一動いているのは、治癒術を施してくれているパシュミナさんという有様。

 言うまでもなく…完敗だった。


 まいった…ホウキ相手に全く手も足も出ないとはなぁ。

 最後は【ゾルディアーク】まで発動させたのに、このザマだ。

 なんなんだ、この人は?

 これが…魔将軍と呼ばれた人の実力なのかよ。


「だから言っただろう?パシュミナはね、次期魔王候補だったんだからさ」


 ぶっ倒れて天井を見上げたままのカノープスが、恐ろしい情報を教えてくれた。

 おいおい、そういう事は先に言ってくれよ。

 でもさ、結局俺たちは四人がかりでも…たぶんこの人に本気を出させるに至らなかった。

 それでこれだからな…そら恐ろしいわ。


 ところでパシュミナさん。

 獣耳ケモミミのままぶっ倒れてるのは情けないので、優先して治療してください…

 ぐすん。










 その日の午後。

 なぜか俺とカノープスだけがパシュミナさんに呼び出された。この三人で集まるのは初めてだな。なんの話だろう?


 目の前で優雅にお茶を淹れているパシュミナさんは、本当に可憐だ。この人がホウキ一本で俺たちをボコったとはとても想像できない。


「お二人だけお呼びしたのは、あなたたちだけにしか適性がないことをお教えするためです」


 お茶を配り終えたパシュミナさんが、そう話を切り出してきた。

 ほほぅ…俺とカノープスにしか適性がないことねぇ。


「ええ、それは…”禁呪”です」


 禁呪?

 そういえばデインさんたちがそんな名前を言ってたような…あ、瞬間移動テレポートのときか。

 それにしても…禁呪といえば、ふつう禁止された呪術ってことだよな?えらい禍々しいんだが…


「いいえ、違います。禁呪とは…魔界の魔法のことです」


 魔界の魔法?

 そういえばずいぶん前にカノープスが言ってたな。「この世界と魔界では魔法の方式自体が違う」って。


「その通りですね。

 簡単に言うと…この世界の魔法は”自然現象の延長線上”にあります。

 それに対して”禁呪”…すなわち魔界の魔法とは、”自然ではありえないような現象を発生させる”ものなのです」


 確かに…スターリィやボウイが使う魔法は、炎を大きくしたり風を使うものだ。自然現象の延長線上と言える。

 それに対して”自然ではあり得ない現象”を発生させる、ねぇ。横に座ってるカノープスが頷いているから、そういう認識なんだろうな。


 いまいちピンとこないんだけど、せっかくだから俺たちだけじゃなくてスターリィやボウイも禁呪を教えれば良いんじゃないのかな?その方がみんな強くなるのにね。


「それはどうやら無理みたいだよ。たぶんぼくたちと身体の作りが違うんだろうね」


 あー、たから最初にパシュミナさんが”二人だけが適性ある”って言ってたのか。

 そういや俺の世界ちきゅうでも魔法使える人なんていなかったから、それと同じような仕組みなのかもしれないな。


 …でもさ、そしたらなんで俺には禁呪が使えるわけ?


「アキはね、魂の在り方がぼくたち”魔族”に近いんだよ。実際、アキもぼくと同じくこっちの世界エクスターニヤの魔法を使えないでしょ?」


 …確かにそうだ。

 俺は魔力は持ってるのに、この世界の魔法をほとんど使えない。それはカノープスも同様だ。

 なんだよ、実は俺って魔族寄りの存在だったのかよ…


 いや、でも待てよ。

 今使ってる『流星シューティングスター』なんかはどうなるんだ?あれは一応こっちの世界の魔法だよな?

 ってか、説明に聞いた”禁呪”ってのは、なんとなく天使の固有能力アビリティである【天使の歌】に似てるような気がするぞ?


「そうですね、たしかに似てると思います。

 ただ、”禁呪”は魔族の誰が使っても同じ現象を起こすものなのですが、固有能力アビリティは…その人だけしか使えません。唯一無二なのです」


 そう言うと、パシュミナさんは目を瞑ってなにかを呟いた。

 なにしてるんだ?そう思いながら観察していた…次の瞬間、パシュミナさんの周りに、赤黒い色をした甲冑フルプレートが出現した。

 な、なんじゃこりゃあ!?

 あっけにとられているうちに、赤黒い甲冑がみるみるうちに全身を覆っていき…あっという間に甲冑に身を包んだ巨大な騎士が誕生した。


「これが…わたしの固有能力アビリティである『真紅魔装アーガイル』です。わたしはあらゆる種類の武器防具を具現化させる能力を持っています」


 目の前に立つごっつい鎧の中からパシュミナさんの声が聞こえてくる。当然、中に入っているのはパシュミナさんだ。

 それにしても、ごっつい甲冑の中から優しいパシュミナさんの声が聞こえて来るってのは、なんかシュールな光景だな。


 しかし、これがパシュミナさんの真の能力なんだな。どうりで『凶器乱舞デスペラード』なんて呼ばれていたわけだよ。

 …もしかして、あのときのホウキもこうやって具現化した武器の一つなのかな?


「この固有魔法アーガイルは、わたし以外の誰にも使えません。それに対して”禁呪”は…これです。

 ”壁、床、天井。あらゆるところに或る聞くものよ、今此処に。【地獄耳バグボ】”」


 目の前に黒い渦のようなものが出来たかと思うと、そこから何か虫のようなものが出現した。パシュミナさんがおもむろにその虫を掴む。

 ムカデみたいなのがウネウネしてる…なんだこれ、気持ち悪っ!


「これは【地獄耳バグボ】という魔力で作った魔虫…魔生物です。この魔生物が聞いたものは、すべてわたしの耳に入ってきます。このようなことを実現するのが”禁呪”なのです」


 へー、なんかすげぇな。魔力で生き物を創り出すのかよ。

 正直驚いた。こりゃたしかに自然現象を逸脱してるわ。


 恐る恐るパシュミナさんの魔力で創り出された魔虫をツンツンしてみる。

 んー、なんかオモチャみたいだな。意志とかあるのかな?

 試しに息を吹きかけてみると、全身を包んでいた甲冑を解除していたパシュミナさんが「あっ」と呟いて一瞬身悶えした。

 あ、そこは伝わるのね、ごめんなさい。








「でもさ、どうやって魔界ルナティックムーンの魔法をこっちで使ってるの?」

「それはね、ここをこうして…」

「あぁなるほど、そういうことか…」


 なんだかんだで最近仲の良くなったパシュミナとカノープスが、俺を放ったらかしにしてなにやら分からない話をし始めた。

 …あいつもなにか吹っ切れたのかな?なんにせよ、仲良くするのは良いことだよな。


 それにしても、二人並んでると姉弟みたいだな。なんとなく微笑ましい光景だよ。


「…それじゃあアキ、あなたはこれを試してみてください」


 暇を持て余している俺に気を遣ってくれたのか、パシュミナさんが手渡してくれたのは一冊の本。

 すべて手書きの、革表紙の本だった。表紙には可愛らしい魔虫っぽいキャラクターが描かれている。

 なんだこれ?もしかして手作りの本?


「これは、わたしが作った魔族専用の魔法書です。簡単なものしか書いてないので、よかったら試してみてくださいね」


 ほほぅ、パシュミナさんの手作りなのか。

 ってことは、このイラストもパシュミナさんが描いたのか?

 なんか意外とおちゃめなのかな、この人。



 ページを開いてみると、そこにはイラスト付きで”禁呪”の使い方が描かれていた。

 …なるほど。禁呪を使うには、発動させるためのキーワードである『呪文』を唱える必要があるらしい。

 へー、そうなんだ。あとで試してみようかな。


 ちなみに、最初のページにはデフォルメされたパシュミナさんが『ここに記載の内容は魔族しか使えません。ご注意ください』と話しているイラストが描かれていた。

 …この人、何年も一人でこの魔迷宮にいて、イラストとか描いてたりしたのかな?

 本人にすげぇ突っ込みたいんだけど…これは突っ込まない方が良いのかな?




 こうして…俺の”禁呪”使いへの第一歩を歩みだしたのだった。








 ーーーーー








 最近の俺はとても忙しい。

 なんでこんなに時間がないんだ?って思うくらい、時間があっという間に過ぎていく。


 朝起きてみんなとトレーニング。

 午後は”禁呪”の訓練やみんなとの模擬戦。

 時々、魔迷宮の中の探索…


 空いた時間は、全部調べ物。

 もちろん、調べるのは異世界転移について。


 あー、いくら時間があっても足りないわ。まいったな、目が二つあれば良いのになぁ。



 …と、そのとき。ふと邪悪な考えが頭に浮かんだ。


 先日覚えた禁呪の中に、『千里眼ファーティマ』ってのがあった。

 これは、”ファーティマ”っていう目ん玉だけの魔虫を創るものなんだけど、このファーティマで見たものはすべて見ることができるんだ。

 ってことは、この『千里眼ファーティマ』を創り出して、複数の本を同時に読んだら勉強が捗るんじゃないか?そう閃いたのだ。


 んで、実際にやってみて…結果的には大失敗だった。人間の頭は、複数の視覚情報を処理できるように出来てないってのを痛烈に思い知らされる結果になったんだ。


 いやーまいった。脳内に入ってくる情報量が桁違いになって、脳が爆発するかと思ったよ。

 そりゃそうだよな、目は増えても脳は1つしか無いんだもんな。まぁ…この方法で勉強するのは禁止しよう。ズルなんてするもんじゃないな。


 激しい頭痛に襲われて突っ伏してると、館内を掃除していたパシュミナさんがたまたま通りかかった。


「あら、アキ。どうしたんですか?」

「パシュミナさん、じつは…」


 事情を説明すると、クスクス笑いながら治癒魔法をかけてくれた。

 いやー、この人の治癒魔法ってすごいな。ゆっくりとだけど頭がスッキリしてきたよ。


「…それにしても、『千里眼ファーティマ』を5つ同時並行利用なんて、なかなか無茶をしますね。そんなことをしたら脳のキャパシティを超えて壊れてしまいますよ」

「そ、そうですよねぇー。あはは」


 冗談じゃなくてマジでやばいことしてたんだ。せいぜい1〜2個を併用するのが限界だよなぁ、やっぱ。反省しよう。

 にしても、なにか別の良い方法とか無いかな…


「…アキは、そこまでして何を調べているんですか?なにやら召喚系の資料を調べてるみたいですけど…」

「あぁ、それなんですがね」


 簡単にこれまでの経緯を説明すると、パシュミナさんは酷く悲しそうな顔を浮かべた。

 たぶん…自分の身に起こったことと重ねてしまったんだろうね。


「アキ…あなたはずいぶんと苦労したのですね」

「いえいえ、パシュミナさんほどではないですよ。私は…仲間に恵まれてますから」

「…そうですね、みなさんは本当に素敵なメンバーですもんね」


 クスクスっと笑うパシュミナさんは、本当に優しげで…とっても素敵なお姉さんに見えたんだ。

 こんな人を無理矢理戦場に駆り出させるような事態は…もう二度と起こしたくないよな。


「…ねぇアキ」

「はい、なんですか?」

「カノープスのことを、よろしくお願いしますね。あの子は昔から素直じゃなくて、色々と誤解を招きやすいんですけど…本当は繊細で優しい子なんです」


 大丈夫ですよ、パシュミナさん。

 そんなことは分かってるからね。

 あいつは…なんとなく俺と似てるしな。


 俺がにこやかに微笑みながら頷くと、パシュミナさんも満足したみたいだった。






「ところで…アキが探している人のお名前はなんていうのですか?もっとも、わたしはずっと”冬眠”していましたから、あまりお役に立てないとは思いますけど…」


 治療が終わって立ち去ろうとしたパシュミナさんが、ふと思い出したようにそう尋ねてきた。

 たぶん、帳面消しみたいな感じで聞いてきたんだろう。俺も大して期待もせずに、その名前を口にした。


「あぁ、サトシって言うんです。こっちの世界では珍しい名前でしょう?」

「サトシ…。もしかして、サトシ=ヤエヤマと言いますか?」

「えっ?」


 返ってきたのは、予想外の反応。

 …なぜだ?

 どうしてパシュミナさんが、サトシの名前を…しかもフルネームで知ってるんだ?


 名前だけなら偶然も考えられる。だけど俺は、パシュミナさんにサトシの苗字を伝えていない。

 であれば…何かの間違いなど決してありえない。

 つまり…パシュミナさんは、サトシのことを知っているのだ。


 この世界で、初めて得た手応え。

 この世界に来て初めて、サトシの名前を他人の口から聞いた。それは…サトシがこの世界に、少なくとも来ていたことを意味していた。


「ど、どうしてその名前を…」

「なぜでしょう…サトシという名前を聞いた瞬間に、脳裏にふいにそのフルネームが浮かびました。ただ…本当に申し訳ないのですが、どうして知っているのかわからないのです」

「はい?」


 ちょ、ちょっと待ってほしい。

 それは…どういう意味なんだ?


「先日もお話ししたとおり、わたしは魔戦争の際に魂を傷つけられ、深い眠りについていました。

 わたしが…サトシという名前を聞いたのは、魔戦争から冬眠している間のどこかです。

 ただ、その頃の記憶がすごく曖昧で…いつ聞いたことなのか、なんについてのことなのか、何も思い出せないのです」


 な、なんてこったい。せっかく初めて情報に触れたというのに…名前以外なにも分かんないのかよ!


 申し訳ないと思いつつ、ついパシュミナさんににじり寄ってしまう。

 なにかヒントはないのか。

 少しでも…サトシに近づく情報はないのか。


「すいません!もっと思い出せませんか?どんなことでも…些細なことでも良いんです!!」

「え、ええ…でも、本当にいまはなにも思い出せなくて。サトシという名前を聞いて、条件反射的にフルネームが頭に浮かんできた感じで…本当にごめんなさい」


 残念ながら、これ以上パシュミナさんに聞いても何も出てこなさそうだった。

 でも…だからってパシュミナさんを責めることはできない。彼女だって被害者なんだし、魂までボロボロになるような目に遭って、それでもサトシの名前を覚えてただけでも奇跡に近いんだろう。


 ただ、それでも前進している。

 今までよりははるかに。


 いや、これは前進などという生温いものではない。0だったのが…1になったのだ。

 ゴールが10なのか100なのか10000なのかはわからない。でも、0と1では決定的な差がある。


 サトシは…この世界に、絶対にいる!

 その確信が、たった今、この世界に来て初めて、持つことができたんだ。


 …ただひとつ気になるのは、タイムラグ。

 俺はサトシが行方不明になった1ヶ月後にこの世界にやってきた。だけど、パシュミナさんがサトシの名前を聞いたのは…少なくとも5年以上、最悪は20年も前のことになる。

 これは一体、なにを意味しているのか。



 …俺はもっと考えなければいけない。もっと調べなければならない。




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