表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

変身願望

作者: 藤シトウ

稚拙です


雰囲気ホラーですが怖くないです



期待せずに見て下さい

心地好い揺れに私は目を閉じた

居眠りをしている学ランの少年のヘッドフォンから漏れる、大音量のロックが彼と二人きりの電車内に微かに流れる


社内アナウンスが告げる目的の駅まではあと数分。

どこかで聞いたことのある90年代辺りのロックナンバーはクライマックスへとクレッシェンドする



走る電車と、流れるメロディと、座って景色を眺める私。


進む時と、止まった私はどんどんと離されていって、自分がどこにいるのか、自分は何者なのか見失わせる。



あぁ、もういいかな。


なんて。



思ったり願ったりしても現実は私を待っている


命有る限り生きてみたり

死んでも無理な事があったり


どこかにいるかも知れない神様の一声で私は消されちゃうのかな


なんて


考えてしまった時には、空を見上げて馬鹿にしてやるのだ。


私は意志を持って生を選んだのだ

お前の声なぞ聞く気もないのだ、と。



カタンカタン、と揺れる今を踏みしめる



――終点、―駅――


目的の場所だ

終点だから彼も降りるだろう。

向かいに座っていたハズの彼を見ようと顔をあげると、やはりぐっすりと寝ていた。


寝息も立てず、ぐっすりと。


まぁ誰かが起こしてあげるだろう

人が疎らなホームに、ヒールを鳴らして降り立つ


彼がいなくても世界は何の変化も起きないんだな。



向かいのホームに電車が来る事を知らせる、ベルが響く




少し寂しくて、少し愉快で、


走る電車に一礼してみた。


背中をおしてくれる人がいるからがんばれるよ。


春の新生活頑張るぞ☆

みたいな話を書こうとして見事に失敗しました


なんだこれ



ご指摘、リクエスト

喜んでお受けします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 雰囲気というか味わいはすごく出ていると思う。春の陽気な感じと、「私」の雑感とか良い感じです。車窓や、降車した時などに春分を思わせる描写(たとえばサクラなど)があるとなおよろしいですね。
2013/03/12 19:16 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ