熱が出ました……変態ブラコン兄弟…
変な事ばかり起こりすぎて
ついに私の体は、耐えきれなくなってしまった。
熱をはかると、39.7度。
病院に行っても、はやり病でもないし、変なバイ菌が入っているわけでもない。
お医者さんには「今どき珍しいけれど、これは**【知恵熱】**だね」なんて言われてしまった。
処方されたのは、解熱剤と冷えピタだけ。
「あーーなんか頭クラクラするよおー、天井が笑ってる、おもしろーい」
変な呂律の声で一言言うと 目が虚ろになる燈
「神気に触れすぎたな、もっと体制をつけろ、気弱な燈ブヒ」
(何かちょいちょーい、悪口挟むのやめてくれませんかね?このトンカツめ。
熱が治ったら、お母さんにトンカツ作ってーって
お願いするんだからな)
私はお母さんに対して、いつもちょっとツンデレだ。
「ママン」なんて甘えて呼ぶ日もあれば、「お母さん」と呼ぶ日もある。
なんだか、照れくさいのだ。
私の事を、いつも優しい目で見てくれる。お母さんのあの「愛情」というやつが。
「Heyトンカツ、いつ、熱冷めるの?何かいい方法ある?辛いよー」
「そのHeyは、何だ、不快だ」
ブヒブヒいいながら、文句言ってる三葉神
「わたがしちゃんも、肝心な時にいないしー」
この間出会った、ヒントをくれる妖怪、座敷わらしのわたがしちゃんは
(私、ちょっと温泉旅行いってくるわねーうふふふふ)
とか言いながら、飛んでった。
ちなみに、綿菓子というあだ名は燈が命名した。
「力をコントールできるように修行するぞ」
「え!??修行??え!?坊さん?何言ってんの、サクサクに上がったトンカツ君?」
「燈、お主、パニックになると、変な言葉を話すな。」
「えへへへ、それほどでも」
(褒めてはいないのだが……)
観察日記を書くのは、もう少し先になるかもしれません。
燈の体の中にある「神様の力」をうまくあやつれるようになれば、きっと、このひどい熱も治るはずなのだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ぴぴぴぴ
目覚ましが 朝4時になる
今日から学校なのに
朝4時になる、 熱はだいぶ落ち着いたけど
朝4時になる、朝4時になる。
「うるさいブヒ、朝4時連呼するな」
「まだ暗い、寒ーい、震える」
「修行開始だ、ブヒ」っと燈にタオルを投げつける
「なんの修行やるの?これで」
「とりあえず、水風呂入ってこいブヒ」
燈の顔つきがいっきに凍った
ちょちょまてって、おいまてよ、Heyトンカツ
水風呂入れとな、今の気温マイナス2度なんですが
分かっておりますか?
「大丈夫だブヒ、神の気を深呼吸しながら入れば、普通の人間には無理だけど、燈ならできるブヒ」
いやもう、脱ぐのが嫌なんですが
布団からも起き上がれないし
やだやだやだー
布団に潜ってジタバタしてると、
身体が宙に浮いて、風呂場まで連れてかれて
そのまま入れられた……
トンカツはと言うと、コタツの上で
なんか、私を操作するポーズをしている
【バシャン】と勢いよく入った燈
とりあえず深呼吸してみる
すーーーーはーーーーすーーーはーーー
あれ??本当だ。冷たいはずなのに
手からじわじわくる、暖かい感じがする。
すーーっと息を吸う息もなんだか柔らかい心地
はーーーっと息を吐く息は 全身が整っているそんな心地。
(私、水風呂入ってんだよな?)
とりあえず服のまま投げ入れた三葉神トンカツは、押し入れに入れて、出られないようにして、学校行こ。
なんか熱…下がった?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ただいまーー」
勢いよく玄関を開ける、燈。
当然お母さんに、注意される。
「おかえり燈、玄関はゆっくり開けなさいよ」
うちの家は、昔ながらの、古風な感じの和の家。
玄関は引き戸だ、時折、ガラス部分がピシャッと言う。
(やべ、トンカツ、閉じ込めたままだ、怖いな、どーしよ。)
おそるおそる、居間に行って、襖に挟んだ、木刀を、ゆっくり開ける。
襖を開けたら、子豚が泣いていて
小さい男の子、小学5、6年ぐらいの子が
「よしよし、兄さん、なんとお労しいお姿」
襖が開いた時に、目が合ってしまった。
「「あ、、」」
って誰、他人の家の、押し入れで、何やってんの。
てか、トンカツずっと、泣いてたの、まじごめんて。
「あんた誰??」
燈は勇気を出して、聞いてみた。
「貴様、兄者にこんな仕打ち、それに僕のこと『あんた』って、人間のくせに生意気だぞ」
男の子は顔は怒っていて、拳も震えていた。
迫力に負けて燈は思わず
「ごめんなさい?」
はてながつくのは、分からなさすぎて
なんか本気で、謝りたくないのだ(笑)。
「で、誰??」
切り返しの早い燈はすかさず問う。
「我が名は四葉神。兄さん、三葉神の弟だ」
弟出てきたアアアアア!!
まじで? ちょっと押し入れに閉じ込めただけで、弟(神)が救助に来ちゃうの?
目の前で子豚の兄さんが
「ぶーぶー」泣いてて
それを美少年の弟が慰めてる。
シュールすぎて無理。
「トンカツ&チキンブラザーズじゃん! 最高のセットメニュー!」
「クソ人間! 神聖なる我が兄弟を揚げ物セットのように呼ぶな!!」
激怒した四葉が詰め寄ろうとした瞬間、燈がひょいっと四葉の頭のあたりを触った、その後に不敵な笑みで、ひひひひと笑う
――ポンッ!!
派手な煙が上がったかと思うと、美少年の姿は消えていた。
代わりにそこにいたのは、トサカを揺らして首を傾げる、小さな小さな「鶏」だった。
燈「あはは! 本当にチキンになっちゃった! ……ねえ、お母さーん? 今日の晩御飯、唐揚げにしない?」
三葉(ブヒィィィィ!?)
四葉(コケッ!? コケコッ!?)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
優しい音のメロディーが、燈をにこやかにさせる。
寒い、寒い2月。
そんな寒さも、散歩してると体温が上昇して
身体がポカポカ気持ちいい。
散歩してるときの四葉は
懐いてるかのように見える瞬間もある。
可愛い。
たまに二人で燈の目の前を歩いて、じゃれ合ってる。
特にチキンが、トンカツにベッタリだけど。
そんな姿も微笑ましい。
観察日記か……。
この2人を書いてみようかな。
そんな風に思えるようになっていた。
不真面目JKなのに。
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