表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/42

ニワトリの上に子豚のってるとか、草なんですけど

読んで頂きありがとうございます♡



燈の呼吸が荒くなる


床に蹲るあかり


脱水症状なのか、吐き気もあり

かなり気持ち悪い



元気が取り柄だけに


脱水症状のような症状も、初めて経験する燈


視界はぐるぐるするし



(私って死ぬのか)



なんて思って気弱になっていた



「燈!!」


【ドン!!ドン!!】


自分の身体がボロボロになってもいい、トンカツ(三葉神)



「なんで僕がこんなこと!」



人間の心配なんでしたことがない、チキン(四葉神)

自分にイライラしながら、扉を開けようと

体当たりする。



閉じ込められて50分~



「誰か来る」


トンカツとチキンは、人の気を感じて扉から

離れた。


【バン!!!】


勢いよくか壁にぶつかる扉



「水無月!!!」


燈は、疲れて眠ってしまっていた。



渉は、水無月をお姫様抱っこして

すぐに神社の中にある

神主の休憩室の所へ


街ゆく観光客も

どうしたんだろう、あの子達と、ざわめいた



トンカツとチキンは、何も出来なかった

自分たちに後悔して、その場で座った。



「神気が使えなかった、ってことは、」

「はい、兄者、天照大御神かと」

「やはりか。でも何故」

「分かりませぬ、1度神の世界に行きますか?」

「いってみるか、一度は行けたのだ」

「そうですね。」


2人は何も燈に言わずに、ニワトリ(弟四葉)

の上に、トンカツ(兄三葉)が乗ると


神の世界へと飛んで行った







-----------------------------



神主の休憩室には

薬箱、テレビ、キッチン

畳の部屋、布団、卓袱台

みんな揃っている


ここの神主の親族しか立ち入れない部屋だ



布団をひいて、燈をねかせ、冷たいタオルを当てる



すると渉は、家族に連絡を入れ

静江さんにも、今日は仕事が出来ない事を伝え

見つかりましたとメッセージを入れる



暫くして神主が様子を見に来た



「渉、大丈夫か?」


燈の手を握りながら、心配する渉に

神主の祖父は、渉に優しく話しかけ

自然と隣に座る。



「気温が暑かったからな、脱水症状かもしれんな」


「はい、今、家族を呼びました、病院に連れてく方がいいと思って」


「的確な判断じゃ」


渉の緊張感を無くすために

頭をなでなでする、渉るの祖父



暫くすると、静江もやってきた


「燈ーー!!」



「今眠ってるよ、静江さん」



「あーーーー良かったーー。」




へなへなっと座り込む。


「静江さん、ありがとう、休憩に行かせた判断

、間違ってはないぞ、この子は我慢強そうじゃ、少し無理したんだろ」


心配する正社員、静江を見て、上司の立場で

優しい言葉をかける、渉の祖父


「神主様、嬉しいお言葉ありがとうございます。」


燈が倒れたのは、自分のせいだと、

一瞬で見抜かれたが、それもいつもの事。


静江は、神主の言葉を

受け入れる。





暫くして、お父さんが到着し

「ありがとうございました」



と深々とお辞儀をする父



燈を抱っこして、そのまま車に乗せると


大きい総合病院、緊急外来へ向かった。



そこでの診断結果は

熱中症による脱水症状だった



点滴を入れた燈、まだ眠っていた

時よりも、ニヤリと口元が笑うから


父はホッとしていた。



「症状が中度なので、2日間、入院しましょう、水無月さん。」



「はい、お願いします、先生」


燈がずっと眠ってることが気になった

医者は、そう伝えた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ