神主の孫 神木渉 (かみきわたる)
~神木渉side~
神気 渉 (かみきわたる)
俺実わ、アイツ水無月燈と、小学校の頃から
一緒だったんだ。
だから高校三年生で、川を見ている燈に
声をかけた。
名前を覚えてない所か俺の存在自体
忘れてしまっていた。
小1から高3まで
ちょこちょこ話してたはずなのに
なんでだ!?
まぁ、それが彼女の性格なんだろうな。
初めての出会いは小学1年
俺のじいちゃんが、若くして
【崇め奉りたまえ神社】の神主になって
それが原因でいじめにあっていた。
ー変な名前の神社の子供ー
ー神って苗字だせぇー
などと散々な言われようだが
俺はおじいちゃんが大好きだったから
そこまで気にしていなかった。
だけどそのじいちゃんが、少し風邪を拗らせて
肺炎で入院してしまったとき
ーやーいやーい、変な名前の神社ー
ーおーい神社太郎、どっか行けよー
いつもは、ムッとしないけど、この日ばかりは
カチンと来た。殴りかかろうとした、拳をあげて
その時だった。
「こんなヤツら、殴るのやめた方がいーよ」
肩を叩かれ、我に返る、振り返ると
水無月燈が、棒の飴を咥えながら
ぶっきらぼうに立っていた
「気にすんなよ、アタシは、ここの神社の名前好きだよ」
っといいながら、笑いかける。
「いー?絶対にいじめられたヤツの事は殴っちゃダメ痛いから。」
(パンチングマシーンお父さんが、無理やりやれってゆうから、お父さんがアタシを抱っこしてやった時、めちゃ痛かったんだよなーー、)
「分かった、ありがとう、水無月」
その時俺は意味ありげなのか、かっこいーなこいつ
って思っていたんだ。
その後から、違うクラスになったから接点は無かったが、水無月の変な噂は話は、学校中に流れていた
小学生
ー水無月燈ってあの、アクセサリー屋の子だろー
ーそー、いつも一人でいて、話しかけても無視されるのー
ーあんまり友達いないよな、変わってるー
ーねー、授業中も隠しながらゲームやってるって、先生怒ってたー
ーヤバ!笑ー
とか色々、俺はその度に影で笑った
中学生
どうにか水無月に友達が出来ないかと、試行錯誤していた俺は、何故か人気者になってしまっていた
中学の時の、水無月の噂話はこれだ。
ーまた人殴ったって問題児ー
ーなんかヤバいやつらと連んでるって噂なんだってー
ー隣町の不良とタイマンで勝ったらしいぞー
っと、ヤンキーみたいな伝説化していて
腹抱えて笑った。
高校生
俺と水無月は偶然にも同じ高校だった。
高一、高二と、噂話は得に入ってこなくて
何をしているのか逆に気になったので
時たまに、教室を見てみると
違う子に宿題やれって命令していた水無月がいた。
俺は、水無月の事が好きなんだと
何故かこの時実感した。
色んな水無月の噂話を聞いてきて
同じ高校に入ったのも
何かの縁かと思ったからだ
読んで頂きありがとうございます♡




