夢の世界で天才ライフ【後編】
午後の授業も終わり、帰りの時間
皆が帰った後の、静まり返った学校で
燈は、美術室の前で、足を止めた。
「美術か……」
(ん?美術って、確かえーっとえーっと)
「絵を描く所」
目を閉じながら、口が勝手に開いた燈
扉を開けると
風が燈の髪の毛をさらっていく。
カーテンがふわり
窓が開いていた
グランドには夕日が差し込む
部活動は行っていなかった。
絵画がずらりと並ぶ教室。
真ん中にはデッサンするデッキがある
その周りには何故か椅子があり
燈は自然と真ん中のデッサンの所へ向かった。
「何これ」
スケッチブックと、ペンが置いてある。
~この中に そなたの色を 描け~
私の色?このペン黒インクなんですけど……
不思議そうにペンを見る燈。
うーん。
虹色をイメージする燈、するとペンが、羽をはやして
ペン先が虹色になった。
「わぁ、すごい」
燈の心は踊る、こんなペンで描きたい
虹色の橋を
橋??
虹色の橋??
スケッチブックにすらすらと
虹色の絵を描く燈
周りの椅子が、メロディーに乗って動き出した。
「椅子が動いてる♩」
教室にはそよ風も
夕日も
メロディーも
燈の周りを包み込む
その光景はまるで
魔法が飛び交う
不思議な教室
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~現実世界~
「燈!」
「人間!!」
燈は少しずつだけど
うなされることなく
幸せな夢を見ているかのように見えた。
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「かけた··········虹」
雲も書いていない
ただの虹の絵は、スケッチブックの中で
動き出しそうだった。
「私虹の橋の上にたったことある」
燈は、ハッとした
その瞬間、教室が歪んで
燈はその歪みの光景も
何度か経験していることを思い出した
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目をゆっくり開ける燈
そこに見たのは、涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔の
イケメンと
満面な笑みを浮かべた 年下の男の子の顔が
目の前にあった。
「おはよう、トンカツ、チキン」
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