夢の世界で天才ライフ【前編】
新作ゲームも
何もかもやりたい放題
やっふぅーーー!!!
「燈ごはんできたよわよー」
ご飯か、そう言えばお腹空いた。
居間まで行く燈
家族4人でいつもの日常
夜ご飯
「え、唐揚げ、トンカツ、エビフライに、チキンスープ?!」
「燈ちゃんの好きな物ばかりよ」
「あかり、学年1位おめでとう」
と母と父。
「さすが、僕の妹だ」
頭を撫でてくる兄
そっか、私天才だったんだっけ
テストでいい点数取る度に
ゲーム買ってもらってさー♩
「えへへ、いただきます!!」
「「「いただきます。」」」
4人で揚げ物だけを食らいつく
傍から見れば妙な光景だ
ご飯やサラダは一切ない。
普通の日常だと思い込む燈は
ご飯を食べて、ゴージャスな檜風呂に入り
特大クッションの上で眠った。
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次の日の朝
「水無月さんよ」
「きゃーほんと、今日も可愛いなぁ」
「水無月先輩、美しくて頭も良くて、2年生で、生徒会長だもんな、ほんとにすげーよ」
学校に入ると噂話が飛び交う。
燈はにやけそうになる顔を
真面目な顔にして、にこりと微笑む
この日の授業は
すらすら解けた
数学で当てられても
ビシッと解いて、みんなから歓声をあびる
英語ではすらすらと教科書が読める。
国語でも大学生で習う漢字までも
読めたり、先生に大学を受験しないか
まで言われた
体育、体育はバスケで球技大会の練習だ
審判を任され、キビキビと採点をつける
怪我した子を保健室に
お姫様抱っこで連れていく
理科では、難しい数式を黒板に書いてしまったが
先生には、写真を取られ
これを知り合いの、大学教授に見せると言われた
なんだかすごく
いい気分だ。女の子はお弁当もくれるし
男子からは告白されそうになるし
ラブレターも下駄箱開けたら大量だ。
私って幸せ者の天才だ
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~現実世界~
三葉は、眠っている燈を
他の人に見られないよう
両手を当て、神気の空気の中に閉じ込めている
「絵が書けないの」
と、うなされている燈。
「人間、目を覚ませ。」
燈に寄り添う、四葉
あれだけ人間嫌いの四葉の態度に
三葉は、涙目を浮かべる。
読んでくださいありがとうございます♡




