邪気だ、邪魔だ、どいて!
~高校3年4月~
新しい学期の始まりだが
燈は面倒くさすぎて、始業式だけ出て
早退し、神社の1000年の木にもたれ
鼻歌を口ずさみながら
風景画を書いていた
トンカツとチキンは傍で
寝転んだり、座ったりダラダラと
日光浴をしていた。
「ゲッ水無月燈」
ひぇーっといいながら、妖怪たちはどこかへ去っていった。
「なんかさ、私嫌われてない?」
((ようやく気づいたんだ……おせーー))
妖怪達の噂話を聞いてた
トンカツとチキンは、燈の天然な所に
いつもの燈だと思う&ひいていた笑
まぁいっか、さて、何を書こうかな
ここから見えるのは、人の流れ
駐車場に、駐車場の奥は森
森………?
びゅーっと森から風が吹き始めた
それはいつも感じたことのない
不穏な空気
「邪気だ燈」
「邪気ですね、兄者」
「邪気?じゃき、しゃぎ?」
燈は邪気の意味が分からず、色んな単語を出して言った。
「邪気とは、邪悪な気配略して邪気だコケ」
「厨二病脳の燈が分からぬとは、やばいな四葉」
「やばいです兄者」
2匹は空を飛んで森の方へと急いだ。
「え!?トンカツ!チキン!!」
木々が騒ぐ
胸騒ぎがする
風がいつもよりつよい
雲が黒くなってゆく
さっきまで晴れてたのに
何でいきなり!??
とりあえずついて行かなきゃ
駐車場の奥に、森に入れる~崇め奉リ道 森の中~
と言う道の看板がある。
だせぇ……
その道を走るけど
木々が揺れる
冷や汗が出てくる
息が上がる
時々外の光が木々の中に入る
光が入って目がつぶりそうになる
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奥の方に進むと
小さな祠があった
その祠には、神様を祀る
赤と白のしめ縄で入口を止めていた
トンカツとチキンは
元の姿になっていて
入口の前に立っていた
「燈、ここだ、ここを書け」
真面目な顔をして観察日記を渡す三葉神
「この狛犬も書け人間。」
四葉も祠の前に置いてある、祠の石像に指を指す
観察日記を受け取り
「分かった待ってて」
と、神気を入れたペンを握り
燈は書こうとするが、いつもみたいに
すらすら書けない
「え、、あれ、、なんで???」
祠から不気味な声が聞こえてき
「ハハハハハハハハハハハハハ」
声が低いトーンの、力強い声
女の人なのに、男の人っぽい
その声の正体は、、、
「「!!!!!」」
トンカツとチキンは何か知ってる??
読んで頂きありがとうございます♡




