水無月一家の日帰り旅行②
~カフェ The ミラクル ~
変な名前なんだけど、落ち着いた木のつくり
外の風景に合っている、屋根は赤色
キャンプ場の、ログハウスみたいな
そんな造りをした、カフェだ。
おかんはカプチーノホット
オトンはアメリカンホット
兄はブレンドアイスコーヒー
私はホットドッグ1つとバニラシェイク
何故ホットドッグかって?
寝たらお腹空いたからだよん
菜の花を見ながら飲める、外のテラスは
白いテーブル、白い椅子、まるでお姫様が
秘密の花園でお茶してるような、所謂映えスポットだった。
写真を撮る若者パリピ軍団たちや
おじいちゃん、おばあちゃん
家族連れで満員になりかけていた。
「綺麗な菜の花畑で、美味しいコーヒー最高ね」
おかんは、鼻歌歌いそうな勢いでルンルンしていた
「これで、ビールがあればな、もっと最高だな、ははは。」おとんのこういう、ガサツの所が割とすき、母がいつも、「もう、お父さんたら」と、愛しそうに、笑顔でおとんを見る。
私達はいつも見て見ぬふりをする
完全なるのろけ夫婦に
ちょっとだけ羨ましく
ちょっとだけ照れくさくて
「燈、ホットドッグ1口くれ」
兄はたまに、1口くれ星人になる。
むろん、私はあげない、兄の唾がつくなんて
嫌だからな。
「やだよ、兄ちゃんも買いなよ」
バクっと1口大きく食べて、わざと、「美味しい〜」
って言って誇る燈
「お兄ちゃん、ほら、お金あげるから買ってきなさい」
それを見ていたおかんは、兄にお金を渡した。
「やった!行ってくる」
無邪気に急ぎ足で買いに行く兄
「お父さん、ちょっとトイレ行ってくるわ」
おとんは自由にトイレにって、私とおかん2人だけ
ちょっと気まづい!!!
「燈、学校は楽しい??あんなに嫌がってた受験勉強、最後までやり遂げて、行きたい学校行けたの、本当にすごいわって、いつも思ってるわ」
ちょっと気まづいが、バレたのか、母は気まづい時に昔ばなしやら、色々と話題をふるのがうまい。
コミュ力おばけと密かに呼んでいる、心の中で
「うん、まぁ悪くはないかな。」
私は基本的に学校では、一人で過ごすことが多く
懇談会でいつも心配される。
話しかけられたり、寄ってくる女はいるけど
そいつ達には基本的に宿題をやらせている事は
黙っておこう。
「良かった、もう3年生ね、あっという間、ふふ」
「卒業まで1年か、赤点取らないようにするよ」
「お勉強嫌いだものね、将来のことって何か考えてるの?」
おかんのトークは止まらない、早く帰ってきてくれ
おとん、兄!!
「勉強は嫌いだけど、絵は学びたい。デザイン」
「いいじゃないそれ、お父さんにも言わなくちゃ」
おかんは、とてつもない笑顔で私を見てくる
照れくさくて下を向いていたら、父と兄が戻ってきた。兄は、速攻ホットドッグに食らいついていた
よ、良かった。
おかんの事は好きだけど
中学の時ゲームを取り上げられ、反抗期になった私
喧嘩ばかりして、よくお巡りさんのとこにいて
迷惑かけたから、今少し照れくさいんだよな
この事はまだトンカツやチキンには話していない
ゲーム取り上げられたら
勝手に喧嘩するとか
痛いことぐらい、知ってるし
私達はお茶をして
菜の花畑や、梅の花
展望台に登れる階段を
上がって、記念撮影をした。
帰の渋滞は行きより穏やかで
地元の温泉につかり
家路へと向かった。
楽しかった
色んな事あり過ぎて
少しリフレッシュできた
読んでくれてありがとうございます♡




