トンカツの次はチキンです。いかがですか?
「ただいまーー」
勢いよく玄関を開ける、燈。
当然お母さんに、注意される。
「おかえり燈、玄関はゆっくり開けなさいよ」
うちの家は、昔ながらの、古風な感じの和の家。
玄関は引き戸だ、時折、ガラス部分がピシャッと言う。
(やべ、トンカツ、閉じ込めたままだ、怖いな、どーしよ。)
おそるおそる、居間に行って、襖に挟んだ、木刀を、ゆっくり開ける。
襖を開けたら、子豚が泣いていて
小さい男の子、小学5、6年ぐらいの子が
「よしよし、兄さん、なんとお労しいお姿」
襖が開いた時に、目が合ってしまった。
「「あ、、」」
って誰、他人の家の、押し入れで、何やってんの。
てか、トンカツずっと、泣いてたの、まじごめんて。
「あんた誰??」
燈は勇気を出して、聞いてみた。
「貴様、兄者にこんな仕打ち、それに僕のこと『あんた』って、人間のくせに生意気だぞ」
男の子は顔は怒っていて、拳も震えていた。
迫力に負けて燈は思わず
「ごめんなさい?」
はてながつくのは、分からなさすぎて
なんか本気で、謝りたくないのだ(笑)。
「で、誰??」
切り返しの早い燈はすかさず問う。
「我が名は四葉神。兄さん、三葉神の弟だ」
弟出てきたアアアアア!!
まじで? ちょっと押し入れに閉じ込めただけで、弟(神)が救助に来ちゃうの?
目の前で子豚の兄さんが
「ぶーぶー」泣いてて
それを美少年の弟が慰めてる。
シュールすぎて無理。
「トンカツ&チキンブラザーズじゃん! 最高のセットメニュー!」
「クソ人間! 神聖なる我が兄弟を揚げ物セットのように呼ぶな!!」
激怒した四葉が詰め寄ろうとした瞬間、燈がひょいっと四葉の頭のあたりを触った、その後に不敵な笑みで、ひひひひと笑う
――ポンッ!!
派手な煙が上がったかと思うと、美少年の姿は消えていた。
代わりにそこにいたのは、トサカを揺らして首を傾げる、小さな小さな「鶏」だった。
燈「あはは! 本当にチキンになっちゃった! ……ねえ、お母さーん? 今日の晩御飯、唐揚げにしない?」
三葉(ブヒィィィィ!?)
四葉(コケッ!? コケコッ!?)




