1吸い目 『妹、学校帰りに吸う』
他にない兄妹ものになりそうということで書いてみました!
ジャンルはエンタメケータイ小説なので、楽しんでもらえたら何よりです!
ヒロインのがんばる女の子(妹)をぜひ応援ください!
――― 兄想う、故に我在り。
何もかも嫌になったわたしに残された、唯一の生きる理由、
それがわたしのお兄ちゃん。
わたしには、5歳年上のお兄ちゃんがいる。
優しくて頼れる、自慢のお兄ちゃんだ。
お兄ちゃんのことを想うと、どんな時でも、胸が幸せな気持ちでいっぱいになる。
……もし、 もしも、
その幸せさが、
まるで空気そのものみたいに、いっぱいに満ちた星があったなら、
もしその星に辿り着けたなら、
わたしはその空気をめいっっっっっっっっっっっぱい吸いこんで………、
「すぅぅぅうううーーーーー………っ!」
――― バカになっちゃいたい。
「…ふ……、ふにゃあぁあ……!♡
ぁが……、がっこ~帰りにぃい~~……、
お兄ちゃんのおふとんのにおい、思いっきり吸えるのはぁあ~~……、
"妹の特権"だよねぇ~~……! えへへへぇ~~……♡」
誰にも見せられないヒドい顔で、ヨダレまで垂らしてピクピク痙攣してるのは、
わたし、神近永依留。 今年高校3年生の17歳。
お兄ちゃんがスーツを着て働き始めてるのもあって、
おふとんに年々オトナのオトコの香りが増していってて……、マジでヤバいです…!!
「すぅうぅーー……、はぁあーー……。すぅううーーー………」
ヤバい……吸うのやめられない。
本当に……、ヤバい……っ。
―――――――
今日もバッチリ、"お兄ちゃん"をキメた。
意識がぶっトんじゃうまで。
何もかも忘れちゃうまで。
このおふとんを吸えるごほうびがあるから、学校大変だけど、最後までがんばれるんだ。
「ん~~~…っ! お兄ちゃんっ……、最っっ高ーーーっ!!!」
なぜ、わたしがまだ生きられるのか
なぜ、まだ生活する気力が振り絞れるのか
なぜ、わたしがわたしらしくいられるのか
それらの疑問はすべて、たった1つの答えに帰結する。
わたしがお兄ちゃんのことが好きだから。 大好きだから。
――― 兄想う、故に我在り。
兄
吸
兄
病
1吸い目 『妹、学校帰りに吸う』
………
「……んっ……。うみゃあ……っ」
お兄ちゃんのことを想うと、
おふとんの中で、
自然と体がくねる。
体があつくなって身もだえる。
……制服のブラウスの上から、手のひらをのせて、
おふとんの中で、じっくりと胸を揉む。
とても気持ち良くなれる時間。
スカートのホックを外し、ずるずると脱ぎ捨てる。
下をパンツと靴下だけにしたあと、
ブラウスのボタンを、上から順に外していく。
…その途中、
今日帰りに買ってきた物があるのを思い出した。
ほてった体をくねらせて、ベッド脇に置いてある学生鞄に手を伸ばす。
小さなぬいぐるみの付いた鞄のファスナーをジーッと開ける。
……ちょっと恥ずかしいけど、ついに、買ってきちゃった……。
……今日の夜は、これに悶えて過ごすことに決めたから……。
買ってきた"それ"を、鞄の中から取り出す。
扱いに慣れておらず、ちょっと物々しい感じもするため、ぎこちない手つきになってしまう。
ベッドに寝転び、"それ"を天井にかざして見上げる。
……ふみゃんっ!!! /// にゃんか恥ずかしいっ!!! ///
……最近ずっとモヤモヤしてて、これが気になってて、ついに買ってきちゃいました……。
――――――
――― 岩波文庫、『死に至る病』……にゃん……!!!♡ /////
(キェルケゴール著、1849年。 岩波文庫版、斎藤信治訳、1939年)
兄にいたる病 兄にいたる病 兄にいたる病
兄にいたる病 兄にいたる病 兄にいたる病
兄にいたる病 兄にいたる病 兄にいたる病
『 兄は吸うもの!~兄にいたる病~ 』 START!!
【 妹悶絶の2吸い目!! に続きます…!!】