勇者のソネット
朱き靴は猛然と駆け抜ける
その余韻には金属の音
碧の靴は傲然と踏みつける
蹴るなら場所を弁えること
底も見えぬ深き谷のその先へと
遥かに霞む対岸を目指して
仰いだとて見えぬ雲のその先へも
おそれず栄光の未来描いて
焼けた鉄槌はぐるぐると廻り
灼熱の中から火柱がそそり立つ
助走つけ飛べば勢いが余り
滑った足元では火の海が沸き立つ
またひとつ土管くぐり抜け地を這う度 待ち受ける罠は増していく
だが敢えてゆかん姫救う不屈の旅 髭の兄弟は駆けていく
何の話ということもないのですが、
1、2行目 兄がBダッシュでコインを乱獲
3、4行目 弟が迂闊に亀を蹴飛ばしたら、土管に当たって跳ね返ってくる
5、6行目 広い崖は助走をつけて飛び越える
7、8行目 雲の上のボーナスステージからワープゾーンへ
9、10行目 敵の城は火炎地獄
11、12行目 ありがちな悲劇
13、14行目 ワールドの数字が増えるほどクリアは難しくなる
というような内容の詩です。