第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」⑦
◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。ノベル形式と違い台詞と簡単な状況説明のみで構成されています。
第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本(約20万文字程)は完成して、只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。ボイスドラマをアップするごとに更新いたします。この作品は「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」にも掲載しております。
関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。
※場所は前線カフェ店舗内(但しオープン準備中の状態)。⑥からの続き。時間の頃は⑤から1時間程経過 (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。
稲穂:「ふ~~~ん。じゃあ、亜都ちゃんは、そこの沙希姉ちゃんを探す為に、この場所に来たと。」
亜都:「はい。沙希様は次期隠神刑部となられる方。ただ、400年程前から一切の消息を絶たれてしまい。一族総出で探してたんですが今まで、気配さえも誰も感じることが出来ず、ここ最近になって隠神刑部様が、こちらの稲荷神社参道内にある"おとぎ前線"に沙希様の気配を感じると仰って、何か良く分からないんですけど、ここに"編みぐるみ"の姿で待ってたんです。」
祈里:「沙希ちゃんって…(※少し間を置き、疑問形な声で)本当は凄い神様??」
神那:「隠神刑部といえば、何人かいらっしゃる"狸神様"の最高の位よ。私たちでいうとウカノミタマ様と変らない偉大な存在。いや…この、いつもきょどってる沙希が…それはないと思うわ。狸違いじゃないの?」
亜都:「(※やや怒り気味の声で)沙希様を”きょどってる”だの”沙希”と呼び捨てするなぞ、私は許しません!」
沙希:「(※困った声で)あ、亜都ちゃん…。」
神那:「(※半ば馬鹿にした声色で)まさか、400年もとは思えなかったけど、沙希はずっと冬眠してたわよ。それを偶々、祈里が見つけて起こしたって訳。で、今は私たちと一緒に行動してる。」
美琴:「神那さんの言う通り。それに沙希さんが次期隠神刑部様としたら、多少でも神気を感じるはずだけど、それも感じない。逆に亜都ちゃん、あなたの方が微小だけど神気を感じるんけど…。」
亜都:「私もお恥ずかしながら、隠神刑部様直系の者。神気はございます。それに沙希様は先々代の隠神刑部様の1人娘で…(※声のトーンが下げつつ最後はボソリと)本来なら、今の隠神刑部様は沙希様だったはずです。」
祈里:「(※心配そうな声で)さ、沙希ちゃん…。」
沙希:「亜都ちゃん、お、お父さんは?」
亜都:「元気にされてますよ。神様ですから人間とは違います。沙希様がお消えになってから、心配で本来の隠神刑部様の仕事ができないと悩まれて、今の隠神刑部様は私の父が代わりにやってます。先々代様は本当に…この400年沙希様の事ばかり考えこまれていて…」
沙希:「(※オドオドしながら)ご、ごめんなさい。冬眠しなくちゃと眠ってただけだなの…。それにお父さんみたいな神気もないし…。次期隠神刑部なんて…」
亜都:「沙希様は歴代最高クラスの神気の持ち主だと、先々代様からも父からも聞きました。ただ、それが覚醒していないだけとも…」
祈里:「(※驚いた声で)沙希ちゃん、凄~い。」
沙希:「(※オドオドしながら)い、いや…。違うと思う…絶対違うと思う…」
稲穂:「事情は分かったけど、亜都ちゃんは、その沙希姉ちゃんを向こうへ連れていくつもりなの?」
亜都:「いえ、違います。先々代様と父より、沙希様の様子を見ながら、覚醒されるのを補助せよと言われています。」
稲穂:「あら、私と逆ね(※フフッと小声で苦笑)。私はこちらのお姉さま方からウカノミタマ様より厳し~いご指導を受けつつ1人前の眷属となるようにと、ここにいるの。立場は違うけど、亜都ちゃん、仲良くしようね。これから宜しく!」
亜都:「い、稲穂ちゃん…私からも宜しくお願いします。」
<熱い握手を交わす稲穂と亜都。その光景に唖然とする蒼羽と、困った表情の狐神族の3人。不安な気持ちで一杯の沙希>
[稲穂と亜都ラフ画]
沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。
感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の出筆と更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。