第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」⑥
◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。ノベル形式と違い台詞と簡単な状況説明のみで構成されています。
第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本(約20万文字程)は完成して、只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。ボイスドラマをアップするごとに更新いたします。この作品は「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」にも掲載しております。
関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。
※場所は前線カフェ店舗内(但しオープン準備中の状態)。④からの続き。時間の頃は昼頃 (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。
<テーブルに置かれた編みぐるみを見つめる蒼羽と4人…>
蒼羽:「宮司さんの娘さんか…。紛れもない巫女って感じの人だったな…」
<独り言をいう蒼羽をしり目に>
祈里:「(※不安な声で)みんな、これってやっぱりあれだよね…」
神那:「(※少し怒り気味で)どうみてもあれでしょう。」
祈里:「(※頭を抱え困った声で)う~~~~ん」
沙希:「(※涙声で)ちょっと、ちょっと…」
蒼羽:「この"編みぐるみ"も、あの子と一緒なんですか?」
<蒼羽、鶴亀商店のせんべいの入っているであろう陳列棚に置かれたブリキの缶を見つめる。缶からカタカタ音がわずかに聞こえる>
美琴:「(※早口で)店長!お店のシャッターをすぐに閉めてください!」
<しばらく間を置いたあと、シャーというシャッターを下ろす音>
美琴:「(※焦り声で)く、来るわよ!」
<テーブルに置かれた"狐の編みぐるみ"が徐々に光輝いていく…>
沙希:「(※涙声で)うわー!(※たーあはトーンを落として)来たーあ!」
<"狐の編みぐるみ"が次第に輝きながら人の姿に変化する>
稲穂:「じゃーん!稲穂ちゃん、参上!(※しばらく間を空ける) ウカノミタマ様のおっしゃる通りだわ。この場所は、"おとぎ前線"の結界が解かれてる…。」
<稲穂、店舗内を見つめる。蒼羽、おとぎ前線の4名を見つめたあと、カタカタと動き続けるせんべいのブリキ缶を発見し、近づいて、それを抱える>
沙希:「(※慌てた声で)それは触らないで!」
神那:「(※怒声で)あなたが誰か分からないけど、私達と同じ眷属なら、その缶はもとに元に戻しなさい。年長者としての命令よ!」
祈里:「(※慌てた声で)そうよ!神那ちゃんの言う通り、その缶は元に戻して!」
稲穂:「(※納得した様な声で)お姉さま方がそう言われるのなら、わかりましたよ!(※いたずらっ子風に声色を変えて)それじゃ元に戻しますね」
<ポンという音がして、中から"狸の編みぐるみ"を取り出した後、手に取る稲穂。再び、ポンと缶をしめる音をして、陳列棚に置かれたあった元の場所に戻す>
女性陣4名と蒼羽:(※慌てるような焦るような声で)ああああああああああああ…」
蒼羽:「(※怒り声で)お前、なんばしょっとか!」
稲穂:「(※飄々とした言いぶりで)缶は戻しましたよ、(※少し笑いながら)私。」
沙希:「(※焦り声で)その"編みぐるみ"返して!」
稲穂:「はいはい。返しますね。(※いたずらっ子風に声色を変えて)そう、私と同じ、元の姿に…」
美琴:「沙希、残念だけど…もう手遅れみたい…」
<狸の編みぐるみを床に置く稲穂。"狸の編みぐるみ"が徐々に光輝いていく…>
美琴:「沙希、もう諦めて…」
沙希:「(※半泣き声で)うえええええええん…」
<"狸の編みぐるみ"が次第に輝きながら人の姿に変化する。亜都の姿に変わる。>
亜都:「(※涙声で)沙希さまー。酷い、酷いですよ。私にこんな仕打ちを…」
<人の姿に変わった亜都を見つめて、ため息をつく稲穂以外の5名(※各々、ため息をお願いします。)人の姿に変わった亜都に近づき声をかける稲穂>
稲穂:「あなた、八百八狸ね。私は稲穂っていうの。この"おとぎ前線"がある稲荷神社の最高神でいらっしゃるウカノミタマ様より、そこのお姉さま方…(※小声でボソリと)1人はあなたと同じ八百八狸みたいだけど…、(※普通の口調に戻る)眷属として指導を受けなさいと恩命を受けて、やってきたんだけど…。あなたは、何故、まだ"編みぐるみ"のままだったの…」
亜都:「(※半泣き声で)い、い、稲穂様…」
稲穂:「稲穂でいいよ。歳も余り変わらないみたいだし…」
亜都:「わ、私の名前は亜都って言います。稲穂…(※少し間を空け、喜んだ声色で)稲穂ちゃんが私を助けてくれたんだね。ありがとうございました。」
沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。
感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の出筆と更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。