第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」④
◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。
第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本(約20万文字程)は完成して、只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。ボイスドラマをアップするごとに更新いたします。この作品は「小説家になろう」「カクヨム」、「アルファポリス」にも掲載しております。
関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。
※場所は前線カフェ店舗内。③からの続き。 (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。
<バタリと出入り口の音が聞こえる>
祈里:「(※明るい声で)おはようございます。どこに行ってたんですか?」
蒼羽:「(※唸るようなほぼ無言で)……」
美琴:「すいません。昨日は驚かれたとは思うんですけど…大丈夫ですか?今更ですがお名前をお伺いしても…」
蒼羽:「蒼羽、蒼羽と言います。昨日の事は夢だと信じたかったんですが、大家さんが言っていた…その…」
神那:「"おとぎ前線"…。私たちは扉の先にある"おとぎ前線"を通ってこの場所に来てる。普通なら日が昇る頃には前線はしまるはずだけど、不思議…この時間になっても閉まらない。それどころか、私たちもこの姿でいられている…。何故?」
祈里:「(※甘ったるい声で)"かんな~あ"、いいじゃない。ここでも、この姿でいられるから。うんうん、沙希ちゃんも嬉しいよね。」
沙希:「はい!お日様が昇ってるこの場所見るのはじめてだから…」
美琴:「昨晩の凄い神気が、ずっとこのお店全体を包み込んでる。この神気の影響で、このお店内なら、いつもの姿でいられるみたい。」
蒼羽:「大家さんが言ってたことは信じることにその神気って何ですか?」
美琴:「神気っていうのは、そのまま”神様の気”。どこの神様か分からないけど、この場所にあるおとぎ前線を強引にねじ開けたままにしている。普通の神様じゃできない。ウカノミタマ様、つまり、最低限、お稲荷様位の力でないと、おとぎ前線をねじ開けることなんてできない。それにおとぎ前線がねじ開けられてる事をウカノミタマ様は気付いてるけど、そのままにしてるみたい。」
蒼羽:「それじゃあ、そのおとぎ前線が開けられてる状態なんですね。あ、危なくないんですか?」
神那:「そうね…何か意図があって、このままにしてあるんだと思う。でも理由は分からない…。兎に角、私たち4人は、ウカノミタマ様が何もされてないから、この"おとぎ前線"がこじ開けられてる状態を見守ることしかできない」
蒼羽:「まさか、このお店に居続けることですか?」
神那:「う~ん、簡単に言うとそうね。それに誰がこの現象を起こしているのか…。まず、私たちが一族総出でも掛かっても適わない力を持つ神様が何かの理由があってやってるってこと。そして、蒼羽さん、、だっけ?この現象を起こしてるのはまずウカノミタマ様ではないわ。怖い力を感じる…あなたからもその力の影響を強く感じるけど…。その神様と何か由縁があるの?」
蒼羽:「神様ですか…。基本、無神論者なので。(※少し間を空けたあとで)まあ、無神じゃないのはあなたたちの存在で良くわかりましたけど…」
沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。
感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の出筆と更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。