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ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」第1期(挿絵入り/完結済み)  作者: かたしよ


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第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」②

◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。


第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本(約20万文字程)は完成して、只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。ボイスドラマをアップするごとに更新いたします。この作品は「小説家になろう」「カクヨム」、「アルファポリス」にも掲載しております。

関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。


※場所は前線カフェ店舗準備中の頃。オープン準備の為、機材の移動をしている蒼羽(あおば)。時間は深夜12時頃。(※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。


蒼羽(あおば):「(さて、いい加減遅いし家に帰るか)」(※心の声)


<ガタガタガタガタとカギのかかった扉から音が聞こえる。カチリとカギが開く音>


蒼羽(あおば):「(※ビクついて驚く)うわあああーッ」


沙希(さき):「あれ?大家(おおや)さんじゃない?」


祈里(いのり):「ええっ!前線が通れるようになってるから…(※間を少し開ける)、てっきり…。この人(※間を少し開ける)誰?」


美琴(みこと):「凄まじい神気(しんき)を感じるけど、この人からじゃない。」


神那(かんな):「この人形!(※驚いた声で)人形じゃない!」


亜都(あと):「(※待たされてやや怒ってる声で)やっと、現れましたねー沙希(さき)様。」


蒼羽(あおば):「(※腰を抜かした状態で)狸の"編みぐるみ"が、しゃ、喋ってるー」


亜都(あと):「沙希(さき)様が最近、祐徳稲荷(ゆうとくいなり)神社(じんじゃ)周辺に現れたと聞いて、ヌシ様に頼まれて、この姿で"おとぎ前線"の前で待っていたかいがありました」


沙希(さき):「わ、私?」


美琴(みこと):「(※至極、冷静に)とりあえず、ちょっと待って。この男の人、()()()()()よ。大家(おおや)さんや宮司(ぐうじ)さんでもない。それに神気(しんき)は別のところにある。離れたところから前線をこじ開けた神様の気配を感じる…。しかもこの人、その神様の加護を受けてる」


蒼羽(あおば):「(※驚いた声で)き、君たちは一体」


祈里(いのり):「私の名前は祈里(いのり)。宜しくね♪」


美琴(みこと):「(※注意した声で)祈里(いのり)!」


神那(かんな):「私の名前は神那(かんな)。そこの能天気で勝手に自己紹介した彼女が祈里(いのり)。そして、この美しいお姉さんが美琴(みこと)さん、そして、このオドオドしてるのが沙希(さき)よ。私たちは(※小声で)沙希(さき)は違うけど…。

あなたたちが祭るウカノミタマ様、あなたたちがいうところのお稲荷様の眷属(けんぞく)。つまり眷属(けんぞく)というのは、お稲荷さまに連なる高潔な一族。なぜ、普通の人間では開けることができないおとぎ前線が開いたのか。そして、何故、あなたがいるのか?そして、あなたは何故、神様の、それもかなり高位の神様のご加護を受けてるのか?聞きたいことは沢山あるけど…。加護を受けている以上、秘密を知る権利はあるっていう事。(※怒った声で)そして、沙希(さき)!」


沙希(さき):「(※怯えた声で)ひーっ!」


神那(かんな):「このチビ狸は何?貴女と同じ気配がするけど…」


亜都(あと):「よーーく聞いてくれました。私の名前は亜都(あと)。そこにおわします沙希(さき)様が消息をお絶ちになって、数百年…。次期隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)と称された沙希(さき)様を探す為、八百八狸(はっぴゃくやだぬき)一族総出で探していたものの姿かたちも気配も感じず、(※物思いに耽る感じで)ようやく最近、このおとぎ前線で姿をみたという風の噂を耳にし……」


蒼羽(あおば):「す、すいません。これって夢ですかね?」


祈里(いのり):「夢じゃないよ♪」


蒼羽(あおば):「と、とにかく、俺はもうお(いとま)します…。お、お疲れ様でしたー」


<駆け足で逃げる蒼羽(あおば)。バタリと出入り口の音が聞こえる>


沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。

感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。



感想などは基本、本業と台本書きで多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。


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