第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」①
◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。
第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本(約20万文字程)は完成して、只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。ボイスドラマをアップするごとに更新いたします。この作品は「小説家になろう」「カクヨム」、「アルファポリス」にも掲載しております。
関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。
※場所は前線カフェになる前の空き店舗状態の頃。大家は年配の女性(年の功は80歳代くらい)。(※)内は演出指示です。
蒼羽:「これで説明は終わりですか?」
大家:「そうね。一応、契約書も書いたし、本当はこれで最後になるけど」
蒼羽:「なんです?」
大家:「いつもならね。あとは、ここのカギのかかった扉は決して開けない…」
蒼羽:「そうですね。絶対に入ってはいけないんですよね。」
大家:「そうね。入ってはいけないけど、あなたの所の社長さんが…ま、まあ、アレだからあなたには秘密は伝えないといけない」
蒼羽:「うちの社長が…は、よく分からんですが、秘密とは?」
大家:「この話は絶対に他には漏らさない。約束できる?この門前商店街の皆にもずっと秘密にしてることよ…。」
蒼羽:「うーん、秘密にされていることなら、特にお伝えしない方が良いのでは?」
大家:「できることなら教えたくないけど、今回ばかりはどうしても無理があるのよ。どちらにしろ、ここであなたが、あのライ、(※わざとらしくせき込む)あの社長さんにお店を任されてるなら、いずれ分かってしまう事。それが早いか遅いかの違い。先に伝えておいた方が少しは楽かと思って」
蒼羽:「まあ、あの社長が関係してるなら、何かあるんでしょうね。秘密にします。聞かせてください。」
大家:「ここは"おとぎ前線"なの。この秘密は歴代の宮司さん一族と大家である私の家系だけの秘密なんだけど…。」
蒼羽:「"おとぎ前線"?って何ですか?」
大家:「冗談だと思って聞いてね。あなた、この世界以外に別の世界があるかもって思ったことは?」
蒼羽:「別の世界ですか?最近、アニメなどで流行っている異世界とかですか?(※怖そうに)それとも霊界とか…。」
大家:「異世界とかアニメとかは分からないけど…。"霊界"とか"天界"とか"魔界"とか色々な言葉で呼ばれてるわね。その世界と現実の世界の境界線が”おとぎ前線”。それがこの扉の先にあるの。このカギがかかった扉の先に…。」
蒼羽:「(※豪快に)ハハハハハ、大家さんがおっしゃっている事なので信じますよ。(※冗談だと思ってる風に)勿論、秘密にします。」
大家:「まあ、いいわ。秘密にしてくれると約束してくれるならそれでいい。秘密を破ったとしても…(※間を少し開ける。苦笑い風にボソリと)あの社長がどうにかするでしょう。」
沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。
感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。