第1話「祐徳稲荷神社門前商店街」⑧
◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。ノベル形式と違い台詞と簡単な状況説明のみで構成されています。
第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本(約20万文字程)は完成して、只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。ボイスドラマをアップするごとに更新いたします。この作品は「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」にも掲載しております。
関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。
※場所は前線カフェ店舗内(但しオープン準備中の状態)。⑦からの続き。時間の頃は⑦の翌日早朝9時くらい (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。
<シャッターを開けて、箒で店舗前を掃いている蒼羽、店内でディスプレイの準備をしている"おとぎ前線"の4人と稲穂と亜都の2人…>
亀さん:「お、おはようござまっす!」
蒼羽:「おはようございます。亀さん、今日は快晴すね!」
亀:「蒼羽さんオープン日、もうそろそろっすね!おー!お店の名前の名前の看板もいつのまにかついてるじゃないですか…(※しばらく間を置く)え、ええっと…"ZENSEN CAFÉ"?前線、"前線カフェ"って名前なんですか?」
蒼羽:「(※焦り気味で)う~~ん、ま、まあね。ウチの社長がいつのまにやら決めてた名前。最初はなんじゃその名前って思ってたんだけど…(※急に小声で)その通りな名前になったんだよね…。知っててつけたのか…偶然なのか…」
亀さん:「それにお店の中の女の子も2人増えてるじゃないですかー!でも、子供だし、他のスタッフさんの妹さんか親戚さんですか?」
蒼羽:「そ、そう親戚。オープン前だから手伝いに来てもらってるんだよ。」
亀さん:「羨ましいなー♪スタッフさん目当てで来るお客さんも多いかも知れないですね。」
蒼羽:「亀さん、そうなら善いんだけどね。(※苦笑いをお願いします)」
<祈里、外で蒼羽と話す亀さんを見かけ手を振る。笑顔の亀さん、亀さん店舗内に入る>
亀さん:「皆さん、おはようっす。」
祈里:「おはようございます」
亀さん:「昨日からお会いしてたのに挨拶が遅れました。こちらの隣にある鶴亀商店という手焼きせんべいを売ってます。亀です。因みに俺は4代目っす。宜しくお願いします。」
祈里:「私は祈里です。宜しくお願いいします。隣にいるのが…」
神那:「(※いかにもツンデレ風に)私は神那。」
美琴:「美琴といいます。亀さん、宜しくお願い致します。」
沙希:「(※オドオドしながら)わ、わ、わたしは、さ、沙希です。」
稲穂:「はじめまして。私は稲穂だよ!こっちが亜都ちゃん」
亜都:「はじめまして。亜都と申します。」
亀さん:「良いっすね…。蒼羽さん、この子達がスタッフならSNSでもバンバン投稿あがって大繁盛間違いなしじゃないですか!」
蒼羽:「本当に、そうならいいんだけどね。(※苦笑いをお願いします)祈里さん、皆さん、お店のPOPがそこにあるので、だれか手が空いてる人、貼ってもらえませんか?」
祈里:「は~い。私、貼っておきます。でも、店長?、POPってなんなんですか?」
蒼羽:「その張り紙みたいな物、全部の事。」
祈里:「じゃあ、このPOP?この日本語以外みたいな文字のPOPは何ですか?」
蒼羽:「この稲荷神社には年間300万人もの人たちが参拝にくるから。その中でも年末年始以外は、外国からのお客さんが大半。”インバウンド”って言葉があるんだけど、外国のお客様の中で有名な観光地だから、その国の人の言葉でPOPも作ってるんだよ。英語、中国語、そして、タイ語」
亀さん:「この稲荷神社はタイで大ブームになったドラマや映画のロケ地だから、タイのお客さんも多いんだ。」
祈里:「へー。タイってどこにあるんですか?遠い所ではあるんですよね?」
美琴:「祈里さん、タイは毘紐天様(※“びちゅうてん”もしくは“ヴィシュヌ”の言いやすい方で良いです)がいらっしゃる所よ。」
祈里:「(※感心した声色で)あー。成程。それはそれは遠いところから」
沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。
感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の出筆と更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。




