確かに俺はモテない。だがそれは生まれる時代と俺の思想にやや温度差があったというだけで、そりゃお前たちも悪くないが、俺だって
「気に入らない!」
俺は声を張り上げた
「どったの?」
くそ田舎っぺみたいに乗ってきた。実はこいつは友達だ。
「確かにモテない!いや何故俺はモテない」
「いきなりどうした」
「名を連ねるYouTuber、IT系の社長、星野源、なぜあいつらが幸せを手にし、俺のガッキーを平然とした顔で奪っていきやがる」
「間違いが2つある」
「ほう?」
「1に、お前のガッキーじゃない。2に、お前はその男たちと同格じゃない。俺のバイト先の先輩が言ってたぞ、恋愛は同レベルじゃないと発生しないって」
「……」
「そもそもな、モテもしないくせにガッキーは高望みしすぎだろ。世にも奇妙な物語くらいでしかそのストーリー成り立たないから」
「……」
「あとお前な、服どうにかしろよ。あとバイトな、バイトやってたら接点増えるから」
「い、言いすぎだろおおおお!」
「その勢いでどうにかするものやめたほうがいいぞ。」
「……はい」
「あ、わり、ちょっと言い過ぎたわ、じゃバイトあるから」
気まずそうに友達は去っていった。
そして俺は、ボッコボコに論破されて膨れ上がった顔で泣いた。