転移しちゃいました✩
なんだろう、この森は。色が変だ。
「少し周りを歩いてみる?」
俺の問いに頷く流星。
歩いてみてわかったことがある。まずは奇妙な生物が多いこと。ゴブリンのようなものや某建築ゲーのようなスライムとか…うじゃうじゃいる。本当にもうここは日本じゃないのか?
「とりあえず安全に寝泊まりできる村を探そう。」
「り。」りって…笑
武器も何も無いのでモンスターに会わないように慎重に進みながら村を探していく。歩き始めて20分。村のようなものが見えてきた。
「おい、あれ村じゃねーか?!」「そうかも!」
2人で体育祭以来の全力ダッシュをする。
「「はぁ、はぁ……」」
村だ。家はざっと20軒くらいありそうだ。
「とりあえず、水……」
転移してから何も飲んでいない。水を飲ませてもらえる人はいるだろうか…
近くの畑で作業しているおばあさんに声をかける。
「あのぉ…すみません。」
おばあさんは驚きつつ返事をする。
「珍しいねぇ、旅のお人かい?ビッツ村では見ない顔だ。」
「えぇ、まあそのようなものです。水を飲ませて貰えないでしょうか?」そう言うと少し考える素振りを見せて
「いいわよ、こっちにいらっしゃい。」「ありがとうございます!」井戸から透き通った綺麗な水を2杯持ってきてくれた。水で顔を見てみるが顔などの外見は変わっていない。
「「っぷはぁ〜」」
「美味しかったです!お名前を教えていただけますか?」
「スザンナって呼びな。君たちは?」
「ユキトです。」「リュウセイです。」
ここで疑問に思ったことを聞いてみる。
「さっき旅の人が珍しいと言いましたがそんなに珍しいんですか?」
「そうだねぇ、あれこれ5年くらい見てないねぇ」
この言葉に2人で驚く。
「5年も、ですか?!」よくよく聞くと、この村は国の端の方にあるらしく都市からも離れているので人が来ないのだ。
「なるほど……」
理由に納得しながらもまた疑問が増えていく。
なぜ転移したのに言葉が通じるのか、ここはどこなのか……
お礼を言い、ビッツ村を出る。転移や攻撃魔法が使えるってことは、ラノベ定番の鑑定も出来るかもしれない。
「鑑定眼」目の前に青いステータス画面がでてきた。
〈名前〉ユキト・スズキ〈性別〉男
〈年齢〉17歳 〈状態〉健康
〈レベル〉2
〈SP〉92 〈力〉120
〈魔力〉243〈俊敏〉176
〈スキル〉炎属性魔法Lv2 水属性魔法Lv1
雷属性魔法Lv1 風属性魔法Lv2
氷属性魔法Lv1 聖属性魔法Lv1
土属性魔法Lv1 光属性魔法Lv1
闇属性魔法Lv1 無属性魔法Lv1
鑑定眼Lv3 無詠唱Lv3
……は?…え?は?
「これ見えるか?」
見えないと答える政秀。どーなってんだ……
とりあえず転移をして戻れるかどうかを確認しようと言うと政秀は肩に手を乗っけた。
「「転移!」」目の前にまた青い画面が出てきた。
⚠︎エラー⚠︎
レベル上げをし、魔王を倒さないと帰れません
「「…………ぇ、ええええぇえ!」」
これがこの物語の始まりである。
こんな展開あったらいいな!
どーもラノベ好きのすぅですぅ。また読んでくださいね!