第二章に登場したキャラ設定集。(ネタバレ注意)
ネタバレの塊ですので、第二章を読み終えてから見るのを推奨します!
なおこの設定集は6000字以上あります。
【ミカ】
本作の主人公。白い髪と少女体型が特徴の元男子高校生。灰色の目は虚無を意味する。
与えられたメイド服を着こなし、マリアによって髪型をハーフアップに変えたようだ。
他人を信用する事ができないと思っていながら、優しくされると信用してしまいがちであり、結局根本的には変わっていない。しかし、それが彼女の愛嬌でもあり、『現実世界』の私達は優しく見守ろうではないか。
前世では天霄高校に通っていたようで、この高校は魔法少女も通っているという噂が裏社会勢力で最近話題になっている。
【シルミア】
ある意味本章の主人公。神と同じく白銀の髪と黄緑色の目が特徴の真面目ちゃん。
本名はシルミア=エレフィーレ。
宝石のような透き通った黄緑色の目は善良なる慈悲を意味する。
青色信徒としての先輩であり、先生でもあったゲイル青色信徒に裏切られ、数日間カタコンベの湿った牢に幽閉される。
尊敬していた先生から裏切られ悪意をぶつけられたが、それでも彼への尊敬の念は消えていないようだ。
精神的に追い詰められると、言葉をとにかく言いまくって一時的な現実逃避を行う。
また、自分の本音に正直になれていないところがあり、年頃の少女らしく葛藤したりする。
【アンリ】
本名はアンリ=アマレット。ガラスのような空色の目は繊細な純粋を意味する。
かつては有力な商人の娘であり優しい両親と3歳下の弟がいたが、邪悪な魔術師により商人の名声と大切な家族と自分の純潔を失ったようだ。
大切な友達が二人いたがその両方を自らの意思で手放してしまったようで、彼女はいまだにそのことを後悔している。
一人はアリサと言う名の少女であり、残念ながらここには存在すらしない。
もう一人はフレイアと言う名のヒノマル人の女性であり、数年前に彼女を置いてどこかへと旅立った。
彼女の戦闘技術や武器や魔物の知識は、全て狩人であるフレイアから教わった物だ。
【マリア】
クールでありたいメイドの少女。薄いハイライトの桃色の目は優しき博愛を意味する。
精人だと思われていたが、実は妖精であり、200年以上は生き続けている。
しかし、そのせいで肉体は劣化しており、定期的に清めなければ激痛に苛まれる。
妖精にとって「好き」と言う言葉は「愛してる」と同等の意味を持っている。だからか、ミカに好きだと言われて以来、彼女の灰色の目を見つめるとなんだか胸の奥がドキドキして緊張してしまうようだ。
【コロロ】
ハローに付き添って旅をする小柄な魔法使い。
透き通った金色の目は偽りの愛情を意味する。
ミカにいろいろ施しを与えるが、その対価として彼女を弄んでいる。
優しい心の持ち主であるが、何かを隠しているようだ。
彼女はあのゴブリンロリータであり、決して信用してはいけない。
なぜなら、彼女たちは罪深い存在なのだから。
【ハロー】
馬車を操縦し、アーゴッドの地を放浪する老いた行商人。
薄い銀色の目は永遠なる怠惰を意味する。
性格はひねくれているが、料理の腕はかなりの物であり、まるで王宮の料理人並みの腕前である。
青い帽子と少し大きいコートを着ており、まるで何かを隠しているようにも見える。
【シフ】
赤いマフラーを巻いた小柄なメスガキゴブリン。黄色い目は薄い強欲を意味する。
毒牙の獣に入る前はインモラルシス王国の貧民街でスリをしていたようだ。
本人の戦闘能力は低いが薬学にはそれなりに精通しているらしく、彼女の作る毒はかなり驚異的な効果がある。
また、彼女自身は気付いていないが、暗殺者としての才能はあるようだ。
実はおねしょ癖があるらしい。
【キュアミュゥ】
生命の信仰者で高位の地位にいる青髪の乙女。
アーゴッド系の人間。
古い時代の上級騎士の家系であり、懲罰隊の執行者。
ハイライトの無い濃い青色の目は罪深い傲慢を意味する。
ゲイルに変わり、シルミアのお世話係を務める。
他人を貴様と呼ぶが決して悪意があるわけでは無く、ただ無自覚に相手を見下しているだけである。
常に懺悔し嘆く姿と無慈悲な異端審問の腕を評価され、≪嘆きの乙女≫の二つ名を与えられた。
【ヒューリー】
白銀信徒であり、教会第二位の実力者である緑髪の精人。
本名はヒューリー=アローズ。
暗い緑色の目は獲物を求める狩人を意味する。
アローズの家名は『現実世界』でいう『山田』のようなありふれた家名。
幼い頃に肉親により異国に売られその道中、海賊に襲われ船が沈没し、奇跡的に異国に流れ着いた事がある。
そこで≪蒼白なる祈り姫≫に拾われ、生命の信仰者で育てられた過去を持つ。
そして、器となった≪蒼白なる祈り姫≫を苦痛から救済した処刑者でもある。
彼女の持つ二つ名≪教会の剣≫は世界的に有名であり、彼女が訪れた場所は何時だって血に濡れる。
【メリー】
≪鉄球投げの聖女≫の二つ名を与えられた幼い無垢なる執行者。
本名はメリー=イノセントゥ。
十字架の浮かんだ青い目は純粋なる無慈悲を意味する。
滅多にいない純血の犬人であり元はシルヴァーニの貴族であったが、家族が今の方針に反発しようとしたため、収容所である【絶叫の牢獄】に家族共々連行された。
看守達に皮を剥がれてる所を≪冷たい光の聖女≫と≪嘆きの乙女≫率いる囚人解放軍に救出された事がある。
救世主であるラハブに絶対的な忠誠心と親愛を抱いており、その思いは信仰心を上回っている。
【みぃ】
主人公であるが、本章ではあんまり出番が無い。
黄金の炎の目は情熱を意味する。
勉強熱心であり、意外なことに語学が堪能である。
ご主人様の死の原因となった黒星の眷属≪悪夢の従者≫に復讐心を抱いているが、同時に黒星の眷属を討伐することが使命だと心の底から思っている。
【ゲイル】
数十年灰色信徒として生きてきた、現役の青色信徒の男性。
濁った黒の紫色の茨のような目は、根深い嫉妬心を意味する。
優秀なシルミアに嫉妬しておりその感情をつけ込まれ、光の使者の言われるがままにシルミアを投獄した。
短文詠唱を使い強力な祈祷術で敵を一掃する。
【サディ】
インモラルシス王国の女王であり、帝国シルヴァーニの侵攻を最前線で防ぎ兵士たちの指揮をする将校でもある赤髪の姫君。本名はサディ=インモラルシス。
燃えるような深紅の目は身を焦がすような憤怒を意味する。
錬金術師としても活動している彼女は多くの作品を作ってきたが、残念なことに公平な評価をされていない。
かつて下級貴族の娘にいじめられた事があったようで、そのいじめっ子とそっくりなミカに嫉妬に近い憎悪を抱いている。
ただ彼女がミカを嫌う理由はそれだけではないようだ。
【ダスト】
サディ率いる茨騎士団の副団長でありサディに愛される青年。
透き通った金色の目は偽りの愛情を意味する。
サディに内緒で暗躍をしているようだ。
【サディを護衛する茨騎士】
サディに付き添い、彼女を狙う脅威を排除する茨騎士団の戦士。
本名はアレイ。
シルヴァーニから亡命してきた獣人の青年であり、どこにも居場所がなく路頭に迷っていたところをサディに拾われた過去を持つ。
茨騎士団の中ではかなり常識的な感性を持っており、サディの非人道的行為を指摘しているが、その度にサディに言い包められている。
【インモラルシス王国の医者達】
サディの試薬実験を見学しに来た白衣の男たち。
ペストマスクを着けているため、素顔は不明。
サディの錬金術師としての腕を子供のお遊びだと裏では見下しているが、サディから勘ずかれている。
【テレジア】
シルミアの母であり、≪教会の剣≫の恩師でもあり、≪冷たい光の聖女≫の救世主でもある心優しき聖女。
本名はテレジア=エレフィーレ。アーゴット系の人間。
透き通るような青色の目は底の無い愛情を意味する。
その善行を評価された彼女は≪蒼白なる祈り姫≫の称号が与えられ、多くの信徒達の模範とされた。
しかし、彼女に器の適性があったがゆえ、試練を回避するために砂時計の穢れを肉体に注がれてしまった。
死体は事故死に見せかけられ、近くの池に捨てられた。
【大剣を持った毒牙の獣団山賊】
自称大剣サイズのナニを持ったゴブリン。
実際の所、彼のソレは一度も使われたことは無いようだ。団員からのあだ名は童貞。
【毒牙の獣団のチーフ】
盗賊団、毒牙の獣を率いる黒衣を纏ったゴブリン。
あだ名はチーフもしくはボス。
人語にも堪能な彼はかつては純粋に人々と仲良くなりたいと思っていた時期があったが、今の彼は人類に深い嫉妬を抱いているようだ。
シルヴァーニの兵士らしき者と内通しており、団員の武装や彼の剣術はその仲の良いお客様からもらったモノのようだ。
【クロスボウを持った毒牙の獣団山賊達】
クロスボウで武装したゴブリン達。
お客様から習った戦術で、敵を制圧する。
【シフと共に見張りをしていた毒牙の獣団山賊】
哀れな犠牲者。
団員からはサボり兄弟とあだ名を付けられていた。
片方はトマホークを使いもう片方は棍棒を使って戦うが、戦闘する事無く退場した。
【案内をしてくれた金髪の信徒】
聖都の案内役を務める白色信徒の男性。
信心深いが異教徒の考えも決して否定しない。
しかしだからと言って、簡単には肯定しない。
【脚を斬り飛ばされた神聖騎士】
まだ若く経験も浅かったがゆえ、制裁を受けた哀れな信徒。
足を刎ねられ一生の傷を負ったが、マナーを学ぶことが出来たようだ。
【教皇】
名義上、生命の信仰者を統べる男。本名はカルロス。
本人は熱心な信徒であり、教典に書かれたことこそが真実だと深く信じている。
しかし、それゆえに欲深い光の使者達の傀儡となっており、完全なお飾りとなっている。
【ヒューリーに洗礼を施した光の使者】
性欲が尽きないヒヒじじい。
しかし権力だけはあり、それを悪用して女性信徒に手を出している。
前に≪最強の剣姫≫に手を出そうとして自身のナニを切り飛ばされそうになったことで、これでもだいぶマシになっている。
【襲撃した神聖騎士達】
強さは戦士クラス程度。
疑わない忠実な聖戦士であり、銀の鎧や聖なる武装で、教会の敵を排除する。
必要最低限の訓練しか受けておらず、一人一人の対人戦闘力は低い。
しかし集団による連携力は高く数とチームワークを駆使して、大切な聖都の治安を守る。
【サリヴァン】
かつてはアルブミールの助言者として活動して、貴族を堕落させ王族を唆した。
ライフを神に作り替え生命の信仰者を創設した彼はその利益を蚊のように吸い続け、あの黒星の災害の時に教皇を裏切り大量の財産を持ち逃げして、どこかに行方をくらませた。
【魔術と祈祷の神】
マギアの名前を持つ大鎌を持った黒髪の乙女。
【虚像の世界】の現象を繋げて【実体の世界】で『魔術』を起こす『魔導』と、神々と通信をしその力を発現させる『祈祷』の法則を見つけ出した最初の魔術師であったが、その力を独占しようとした学生達により神として造り変えられた。
その学生達が、後のマギア魔術協会を創設する。
【生命と救済の神】
ライフの名前を持つ白銀の美少年。
ある時癒やしの力に目覚めたことで、人々を分け隔て無く癒していたが、それによりアルブミールの貴族達に目を付けられ助言者サリヴァンにより神に造り変えられた。
自分を神にするためにその身体を弄ばれ死体を汚されたが、彼は生命の信仰者を一切恨んでいない。
【葬儀と浄化の神】
リリィの名を持つ純白なる星界の少女。
灰の信奉者から信仰されている神であり、一般的には『世界を救った自己犠牲の女神』として語り継がれている。
灰の信奉者は彼女を『死者に安念の光を与える慈悲深き幼女神』と称え、黒星に身を捧げた彼女の帰還をずっと待ち続けている。
その中でも特に≪墓守≫は誰よりもリリィの復活を望んでおり、ただ帰りを待つ為だけにマギア魔術協会を抜け出して、生命のあり方を冒涜した。
【カーリー】
≪灰の魔女≫と呼ばれる伝説の魔女。
全ての術の根本となった『呪術』を最初に作り出した存在であり、マギアの実の姉でもありライフに救われた者の一人でもある。
アルブミールの民により迫害され追放された彼女は遠くの小さな村に逃げ込み、そこで妹や弟子達と共に静かに呪術の実験をしながら過ごしていたが、ある時生命の信仰者となったアルブミールの上級騎士に多くの弟子を虐殺され、異国の学生達により妹を攫われ神に造り変えられた事で世界を激しく憎み、その復讐心を糧に呪いの疫病を蔓延させた。
しかし結局失敗に終わった彼女は一番の弟子に全てを託し、石の棺桶に入り眠りに就いた。
その石の棺桶を守るために作られた弟子達の集落が、現在のインモラルシス王国である。
【プレイヤスケルトン】
祈祷を使う動く人骨。
個体によっては上位祈祷を行使出来る。
体をバラバラにして隙間を移動したり、骨であるため斬撃に耐性を持っているところが厄介であるが、頭蓋骨または頸椎を破壊する事で倒すことが出来る。
【グリーフウィスパー】
生前の怨嗟を嘆く亡霊。
物理攻撃が効きづらく空中に浮遊していることもあり、攻撃を当てづらく面倒な事で有名な魔物。
ただし、神聖属性と雷電属性に脆弱であるため、祈祷を使える生命の信仰者にとっては敵では無い。
【見えざる盲目の魔女】
シルミアがなるはずだった、上位の黒星の眷属。
その姿は眼をえぐり取られ磔にされた聖女であり、聖なる祈りをつぶやき続けている。
透明化能力を持っており、相手との距離を十分に取ったところから、配下の≪凝視する眼≫をけしかける。
見られる事を拒み、見る事を絶した彼女は、自らの目を刳り抜き自身の姿を消し去る権能を持っている。
しかし、その力には少し矛盾があるようだ。
彼女の透明化の力は≪凝視する眼≫が彼女を認知していなければ発動しない。
また、≪凝視する眼≫は他人であるが同時に自身の目であるため、敵を討つために結局は相手を見つめている。
「見られるのは嫌…見るのも嫌…。けど、どうか…私を見て欲しい。…お願い…君を見せて欲しい。けど、君は私の恥ずかしい姿を見ないで…君の醜い所を私に見せないで…」
きっとこれが、彼女の本音であろう。
【凝視する眼】
本章では名前すら登場していないが、せっかくなので紹介する。
≪見えざる盲目の魔女≫により召喚される、4足歩行の痩せた人型の黒星の眷属。
口と耳を持っていないが、代わりに顔面には押し込められたような目がたくさん付いている。
手足には指や手が付いてないがその代わりに鋭く濁った爪が付いており、その爪は鉄板をも切り裂く斬撃力と甲冑をも貫く貫通力を有している。
常にどれかの目は≪見えざる盲目の魔女≫を見つめており、守るべき聖女に害をなす存在を排除しようとする。
≪見えざる盲目の魔女≫と≪凝視する眼≫の関係は、まるで騎士と姫のようなモノのようだ。
≪見えざる盲目の魔女≫が祈り続けていなければ≪凝視する眼≫は存在することができず、≪凝視する眼≫が彼女を見つめ続けていなければ≪見えざる盲目の魔女≫は姿を消すことができない。
【アリサ】
アンリが唯一心を許した友達であった少女。
【地方】で生まれ【地方】で育ったアリサは、【都市】で生まれ【都市】で生きるアンリにとって輝かしい存在であった。
しかし、ある時アンリは事故により死亡し、アリサはある時から行方不明となっている。
アンリはアンリ=アマレットとして第二の人生を歩み始め、アリサは新たな友達と出会い大切な仲間の為に記憶集めの旅をしているようだ。
【水野爽汰】
三日月海の先輩である、青髪の高校生。
水色と白色のボーダー柄の下着を好んで着ていたらしく、学校では彼女にしたい先輩ランキング上位に位置している。
噂では実は男子かも知れないと言われている程にかなり中性的な容姿と声であり、男子と女子の両方から好意を持たれているらしい。
ちなみに最近、魔法少女であるという噂も立ってきている。
しかし真相は定かではなく、本人に聞いてもはぐらかされるだけである。
2023/6/15 1:30 挿絵を2つ追加しました。