あらすじっ!
前回までのあらすじ。
俺は、人生に絶望して、崖から身を投げ出して、死んだ。
……はずだったのだがどういうわけか、肉体が回収され、保存。
その影響で、魂も保存されて、生きながらえることになった。
これもまた、どういうわけか、魂が別の肉体に入ってしまって。
猫耳少年に転生してしまった。
猫耳少年となって俺は、アビシニアンのアビーに救われ。
彼女が暮らす村に運ばれて、色々な、そう、この世界のことを教わったなら。
俺が暮らす世界とは、大分異なる世界であって。
ついでに、文化も、地理も教わり、この世界で暮らしていくようになる。
その影、というのは語弊があるかもしれないが。
ビストという、獣の人を認めない存在こと、帝国がいて。
俺は、ある少女の約束故に、その戦いに巻き込まれてしまう。
その戦いの中、俺と村の一員、そして、ビストを認める組織、共和連邦。
皆が手を取り合い、勝利、帝国は解体された。
俺は、異質な存在の俺は、この戦いを勝利に導いた功労者となる。
膠着状態であった所に、俺が颯爽と現れて、風穴を開け、見事勝利に導いた。
ということだ。
結果として俺は、英雄。
猫耳勇者と書いて、〝ウィザード〟と呼ばれるようになる。
まだ、実感湧かないままで、そう呼ばれると、何だか違和感ばかり。
俺は、そう、アビーや皆が愛する、ただの虎猫柄の、猫耳少年。
『大空大和』。
産まれも不明だが、皆が慕う、そんな人物だから。
何も、大それた存在じゃないよ。
……それはそうと、話は変わるけど。
その、英雄と呼ばれるようになって数か月ぐらいしたなら、寒くなってきた。
マフィンいわく、もうすぐこの年が終わると。
俺が知っている言葉なら、年の瀬か。
だからで、そのある日、祝いの品を買い集めに。
はるばる村から、町へ出向いてきた。