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10年越しの恋  作者: 加奈
3/3

初めてのカレシ




同じ学年の祐輔。


有名男子校に通い背が高い。


特別男前って感じではないけれど

笑顔が素敵で愛想のいい男の子。


友達の彼氏の友達で

何度かみんなで遊んだことがあった。


高校1年になったすぐの頃

祐輔から「付き合って欲しい」と言われた。


別に断る理由なんてなかったし

私は祐輔と付き合うことにした。



祐輔とは学校の帰りに待ち合わせて

ファミレスや図書館でよくデートをした。



テスト前には祐輔に勉強を教えてもらったりして

勉強のできる祐輔のことが

私は自慢だった。



祐輔と付き合って3ヶ月経とうとするのに

祐輔とは手さえ繋いだことがなかった。



そんな祐輔のことを友人たちは

「奥手」なんて言うけれど

私はそれでよかった。



私と祐輔は本当に健全なお付き合いをしていた。

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