掃射
KA、人型殲滅兵器が開発されたのはつい最近の話だ。
この技術を開発したアメリカはKMSをベースにして、軍事開発、防衛という名目を利用して沖縄に配属されたのは、一年前、しかしながらKAには重大な欠点があり、すぐに破棄されたはずだ。
しかし、目の前に数十機の量産型KAが蠢いているのは事実だ。
量産型KAは本来の能力をさらに倍化してする代わりに搭載されてるプログラム以外の魔術は使えない、しかしKAに必ず搭載されていると言っても過言ではない加速と停止の魔術を自由自在に使いこなせる点でこの欠点は補える。
何故なら量産型KAには肩腕には、ブローニングM2重機関銃が搭載されており、アメリカ軍が正式採用した信頼性や完成度の高さから現在でも世界各国で生産と配備が継続されている厄介な代物に銃弾に加速して威力の底上げも出来るし、近接戦でもKMSを使って加速の魔術を使用するのとでは能力を倍化出来るKAの方が遥かに性能の差を発揮できるのだ。
柊会長のKMSは確認できないが、柊会長のKMS経由で展開で目が追いつけない程の早さでパネルを操作して次々に防御魔法を展開されているのだけはわかる。
魔術師達が集まるこの第七世界の生徒会長の名は伊達ではなかったらしい。
しかし、その表情に余裕がなく、学園二位の彼女であっても反撃すらできそうもない。
奇襲したKAのブローニングM2重機関銃による機銃掃射によってこのシェルターの生存者は壊滅状態に陥り、ただ一人だけに集中された掃射に本来は防御魔法で防ぎきることでさえ至難な業なのだ。
しかし余裕がないのは相手も同じらしいKAは致命的欠陥を抱えている。
KAには時間制限があり、時間を越えると脳に大きな障害を与える。
それは人間の限界量であって、いくら量産型KAが加速と停止の魔術しか使えないからと言ってもそう長くは持たないだろう。
それを分かっていて柊会長も防御に専念しているみたいだ。
KAの中の人間も痺れを切らしたらしく射撃から格闘戦に以降する。
「お兄様、隠れててください」
KAが背中から切れ味の良さそうな分厚い剣を取り出し、柊会長を肉薄にする瞬間____
二、三機のKAが一刀両断、派手な爆発音を残して吹っ飛ばされた。
「何者かはわかりませんが、柊会長、雑魚掃除手伝いますよ」
舞は紫電から迸る電流をさらに激しく迸らせ爽やかな笑顔で笑った。