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機巧魔術兵器と恋魔法  作者: 覚醒セシ反逆の断罪者
序章
5/15

恋のトライアングル(前編)

___明日の放課後、屋上で待ってます。 西条マキナ


「…えっ?」


「…どうかされましたかお兄様?」


「いや、なんでもないよ」


…西条、マキナ…いや、まさかな。


翌日、とうとう昼休みになってしまった。修司は講義にも手がつかず、マキナのことばかり考えていた。これは告白だよな?春到来?このまま青春謳歌?妹の手作り弁当を食べながらぼんやり思考に耽っていた修司は隣でジト目で睨んでいる舞には気づくよしもなかった。


そんな修司を見て舞は確信していた。お兄様の様子がおかしくなったのは昨日の適性検査が終わった後だ。何度も経験してるから私には分かる。


お兄様は自覚はないが、お兄様は誰にでも優しくて、話しかけやすくて、一つの物事に対して夢中になると周りが見えなくなるけれど、そんなお兄様を支えてあげたくなる。そんなお兄様は女性に密かな人気がある。


そして私はきっと、お兄様が好きなんだと思う、今すぐお兄様にこの気持ちを伝えたいと思う反面、この恋は適わぬ想い、そっと胸に秘めておくげきだ、と理性が抑えるける。


感情が混ざり合い、今まではお兄様の知らない間にひっそりと、妨害工作してしまったり、お兄様のことを聞かれたらダメだとおもうのにお兄様には婚約者がいると嘘をついてしまったりもしてしまった。


この学園に入学してきて今度こそお兄様の邪魔をしないように、していたのに…していたのに…お兄様を見ると心が燃えるように熱くなってしまって、全てを曝け出してしまいそうになる…


「お兄様、どうかされましたか?、悩み事でしたら、相談に乗りますよ」


「いや、対したことじゃないよ、心配してくれてありがとうな」


嘘。私にはすぐ分かる、長年一緒に暮らして、見続けていたんだから。でも、お兄様に感謝の言葉を言われて一瞬、呼吸すら忘れてしまった。


…もうこの気持ちは止められそうにないかもしれない。



今まで告白された経験は幼稚園時代しかない修司も妹の熱い視線に気づくはずもなかった。


そして放課後、舞はすっかり仲良くなった有紗と翼、秀光達のグループと別れ、いけないと知りつつも屋上に向かう修司の後ろはこっそりと尾行していた。


「わざわざこんな寒い所に呼び出してごめんね、しゅうちゃんずっと会いたかった…」


「__っ!!」


屋上のドア越しからなので、表情は分からないけれど、お兄様が息を呑んだのだけは分かる


「マキ…ちゃん?」


「…うん、そうだよ…気づくの遅すぎだよ…いつまで私を待たせれば気が済むのよ…」


「ごめん、まさかホントにマキちゃんだとは思わなかったよ…」


「あたしから声かけなきゃ、一生気づかなかったでしょうね…ホント、しゅうちゃん、バカなんだからぁぁぁぁぁ」


マキナちゃんの泣き声が木霊するたびに私は胸を締め付けられるような感覚になる。


「まさかあのマキがこんなに可愛くなってるなんで思わなかったよ。でもなんでオレだと分かったんだ?同姓同名の可能性もあるし…」


「孤児院から引き取られた際、また会えますようにって想いながら作ったお守り、まだ持っててくれたからだよ、お守りの中には精霊鉱石入がってて石の片割れを持ってる限り、また巡り合えるとされる、不思議な鉱石…ホント、不思議だね…」


「しゅうちゃん、孤児院の約束覚えてる…?あたし、しゅうちゃんのことがずっとずっと好きでした!!

…だからあたしの分まで幸せになってよね!」


「え?…マキちゃんどういうこ__んぅっ」


聞きたくない、聞きたくない、お兄ちゃんに彼女が出来るなんて想像できない…でも、これでいいんだ…舞は必死に耳を塞いで、涙を堪えながら、廊下を全力で駆け出した。


「ごめんね、しゅうちゃん…」


泣きながら屈託の笑顔でマキナは笑いかけたが、これでもかというくらい大音量の警報にびっくりしてしまった。


非常事態発生。警戒レベル5、これは訓練ではない。軍関係者以外の者は速やかに非常用シェルターへ非難してください。繰り替えします_____



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