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一回り年上な皇帝陛下に溺愛結婚されました  作者: アルケミスト


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 たちまち肩紐が二の腕を滑り落ちていき、上半身が露わにされてしまう。


 飾りっ気のないシンプルなブラジャーを気にしているうちに、ホックを外されてしまい胸までも彼の目線に晒された。


「……あ」


 咄嗟に胸元を覆い隠して目を伏せる。


 しかし、その手を彼に解かれ、両手に胸を包み込まれた。


 彼の大きな手が、私の胸をやわやわと揉みしだいていく。


 私は信じがたい思いで唇を嚙みしめ、甘い声を喉の奥へととどめるのに必死だった。


 彼の指先が先端をつまびいたかと思うと、不意に優しくつねってクニクニと左右上下に倒すようにいじめてくる。


「ン!

 あ……ンう……あああ……」


 くすぐったいけれど、それ以上にその繊細な愛撫があまりにも気持ちよすぎて、つい上ずった声をあげてしまう。


 私の反応の一つひとつを確かめるように丁重な手つきで、彼は私の胸へ首筋へ耳へと快感を埋め込んでいく。


 声を我慢するのがつらくて口を両手で覆った私に流し目をくれると、いったん愛撫を中断してテーブル上のトレーに手を伸ばし、大きめのトリュフを唾えさせてきた。


 とても一口では食べられるサイズではないため、まるでショコラで轡を嚙まされたような妖しい心地に駆り立てられる。


 戸惑う私のこめかみに唇を押し当てると、彼はワンピースの裾をめくりあげて太ももを撫でてきた。


 その手が太ももの内側へとじりじりと移動していくのを察して、私は慌てて両足をきつく閉じる。


 だが、抵抗むなしくやすやすとこじ開けられ、濡れたショーツ越しに秘所へと触られてしまった。


「っ!?

 ン……う、うぅう……んん……」


 そこは……ダメ……触っては。


 それ以上はどうか……。


 そんな言葉が口をついて出てきそうになるも、口を封じられているため、溶けたショコラが口端から垂れていくだけ。


 息を乱しつつ、くぐもった声を洩らすことしか私には許されていない。


 彼は無言のままショーツの隙間から中へと指を差し入れていく。


 湿った恥ずべき音がひそやかに聞こえてきて、私はたまらず頭を左右に振り立てて、目の前に突き付けられた現実を否定しようとする。


 初対面の相手にこんなにも感じてしまうようないやらしい人間ではない。


 これはきっと何かの間違いだと。


 彼は指で円を描くようにして、すでに大量の蜜で潤った浅瀬を解していく。


 無理に拡げるのではなく、あくまでも優しく紳士的に。


 しかし、そんな指使いにすら、私はすでに敏感に感じてしまうようになっていた。


「っひ、あ……や、あ、あぁああ……」


 口の中で蕩けていくショコラに自身を重ねながら煩悶する。


 なんていやらしいことをされているんだろう。


 一種異様なまでの背徳感に酔いしれながら、私は彼の指を無意識のうちに締め付けてしまっていた。


 彼の指が奥で波打づたびに、さらなる奥から新しい愛液がとめどなく溢れ出てきてしまい、もはや自分ではどうすることもできない。


 ややあって、彼の指の動きが止まった。


 ついにそのときが来てしまったに違いない。


 すでにここまでに幾度となく達してしまった私は、おぼろげにこの行為の続きに待ち受ける先を予感しながら観念した。


 これからものすこくイケナイことをしようとしている。


 いつもの自分であればまず考えられないようなこと。


 だけど、そもそもその「いつも」から逃れたくて、こんな遠くの国まで勢いあまってやってきたのだから一度くらいこんな過ちがあってもいいはず。


 思いつくありとあらゆる言い訳でともすれば挫けてしまいそうな自分を鼓舞して、彼にされるがままに身を委ねていく。


 どこか遠くへ行きたい。


 私を誰一人知らないような場所へ。


 ほんのひとときでいい。


 全ての悩みやしがらみから解き放たれたい。


 気が付けば、祈るような思いで私は彼の手を力いっぱい握り締めていた。


 すると、彼の大きな手が私の手をしっかりと握り返してくれた。


「全て私に任せたまえ。

 けして悪いようにはしない」


 どこまでも真摯でまっすぐな言葉が胸を打つ。


 彼ならきっと私を救ってくれるに違いない。


 信じたい。


 そんな思いに突き動かされて、私は彼に頷いてみせた。


 すると、奥から指が引き抜かれ、ややあってから準備を整えただろう熱くて滑らかな感触が敏感な粘膜へとじかに触れてきた。


 これが彼の……挿入の予感にぶるりと身震いするや否や、それがグッとさらに奥を目指してじりじりと狭い箇所へと押し入ってくる。


「くっ、あ、あ、ああぁ……」


 太くて硬いそれが身体の中央の柔らかな肉壺へと食い込んでいく様に慄く私の首筋やこめかみへと、彼は唇を押し当てていく。


 まるで大丈夫だとたしなめてくれるかのように。


 息をすることすら躊躇われるほど内側から押し拡げられ、きつく閉じたまぶたの裏が真っ赤に染まる。


 だが、同時に彼に征服されつつあるのだという実感がじわりと押し寄せてきて、身体の奥の深いところが疼いて熱を帯びているのを感じずにはいられない。


 怖いのに惹かれてしまう。


 それは彼に対する思いと同じ。


 眉根を寄せて薄く目を開くと、肩越しに彼を見つめる。


 すると、彼は私に優しいキスをしてくれた。


 柔らかで心地よいキスに、切羽詰まった気持ちが幾何か紛れる。


 こわばりきっていた身体が緩んだせいか、より深く彼を迎え入れることができて、熱いため息をついた。


 しばらくそのまま彼は動かずに、幾度となく優しいキスを繰り返して私を落ち着かせて奥深くを貫かれたままでこんな風にいたわられると、不思議な心地になる。


 際限なく甘えたいような、それでいてもっと激しくしてほしいような相反する思いが膨れ上がって今にも爆ぜてしまいそうになる。


「ナゴミ、君のことをもっと知りたい。

 まさか私の心を一瞬で盗んでしまわれるとは思いもよらなかった」


 情熱的な愛の囁きが低い声と共に耳の奥へと沁みていき、それだけで全身が甘やかに疼いてしまう。


 彼の渋い声は媚薬のように私の思考を麻痺させていく。


 理性を本能がねじ伏せ、ただこの瞬間にどこまでもとめどなく溺れていたい。


 そう強く願うと同時に彼の半身を切なく締め付けてしまった。


 まるでもっと欲しいとおねだりをしてしまうかのように。


 彼もそれを感じ取ったのだろう。


 私の髪に顔を埋めると、腰を動かし始めた。


 背後から抱きしめられ、真下からゆっくりと突き上げられ、私の身体は彼の膝上で頼りなく揺れる。


 奥に控えめな振動が伝わってくるたびに痛みと違和感が和らぎ、代わりに面映ゆい愉悦のさざ波が押し寄せてくる。


「あ……あ、あ、ああっ……」


 彼の腰の動きに応じて、甘い呻き声をあげてしまう。

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