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プロローグ:「始まりの観測者へ」
「この物語はSF×ダークファンタジーの世界を描いています」
「シリアス多め/美しくも、儚いバッドエンド寄りの話です、ご注意ください」
この物語を、
誰かが“観ている”としたら――
それは神のような、
あるいは、無力なただの“存在”なのかもしれない。
でも、間違いないのは、
それが“あなた”だということだ。
そう、あなた。
このページを開いた、あなた自身。
兄と妹がいた。
ある世界では、ただの家族。
ある世界では、運命に巻き込まれた罪人。
またある世界では、神と魔王。
彼らはこの物語の中で、いくつもの選択を迫られ、
何度も“終わり”に辿り着いては、やり直す。
なぜそうするのか?
どうして壊れながら、それでも進もうとするのか?
答えは――あなたがいるからだ。
この世界は、誰かに観られてはじめて存在する。
観測されてはじめて、意味を持つ。
彼らはまだ、気づいていない。
だが、いつか気づくだろう。
“あなた”がこの物語のもう一人の登場人物だということに。
ようこそ、���
さあ、兄妹の物語をはじめよう。
これからよろしくお願いします!