第9話 鬼男vsビス
私、リリーと天子さんと鬼男さんの前に突如として現れた悪魔の監視員ビスとクイ。
クイは鬼男さんが一瞬で倒し、今は伸びてるけど、問題はビス。こいつがかなり強敵なの!絶対に負けないで!鬼男さん!
天子さんは私が守るよ!
ビス「さぁ、決めろ。俺にやられるか、天子を渡すか」
鬼男「お前にやられれば、2人を解放してくれるんだな?」
ビス「あぁ…もちろん…だ」
怪しい…なにか絶対ある…
ビスの口調に不信感を抱いたリリーだったが、決断を迫られた鬼男には余裕がなかった。
鬼男「なら、俺を倒せ。」
ビス「はっはっあーはっはっはっ!はぁ、この時を、この時を待っていた!ようやく貴様を倒す時が!鬼男、悪く思うな。2人を助ける為だ。特に、あの人間に関しては助ける価値もないけどな。」
その時、リリーがビスに訴えかける。
リリー「鬼男さんは!あなたなんかよりずっと、ずっーと、ずっーと!もの凄ーく強いです!力だけじゃない。心だって強いです。あなたは!卑怯で卑劣で最低なクズです!
鬼男さんにやられても仕方ないです!
私は、鬼男さんが勝つと信じてます。」
鬼男「リリー…」
ビス「は~い!言いたいことはそれだけかな?今から鬼男をブッ倒すから見てな。」
パンチする音「ヒュッ!」
鬼男がすかさず避けるがパンチがかすってしまう。
鬼男「くっ!かすっただけなのに、血が出るとはもの凄い速いパンチだ。」
ビス「次は当てる!」
間髪入れずに次のパンチが来る。今度は連打のパンチを鬼男は受け止めようとするが受け止めれずパンチを食らってしまう。
パンチを連打する音「ボコッ!ボコッ!ボコッ!ボコッ!ボコッ!ボコッ!」
ビス「おらっ!!おらっ!!どうした!受けるだけでパンチも出ねぇーか!」
鬼男「うっ!くっ!くっそ!かはっ!あぁ…」
ここで鬼男がパンチを食らいすぎ、地べたに膝が付いてしまう。
鬼男「あぁ…」
ビス「これで、とどめだっー!」
やられる!その瞬間、鬼男の脳裏に微かな記憶が蘇る。
「いいかい?天鬼族は人間を見守る守護神。それと同時に、悪とも戦う力も身に着けなければならない。その為には、術を使えるようにならなくてはならないね。
天鬼族に伝わる術、“天守咆哮弾”(てんしゅほうこうだん)
口から空気をいっぱい吸い込み、身体の中に酸素を巡らせる。その時に膨張した筋肉でパンチを突き出す。これが天守咆哮弾だよ。」
鬼男「はっ!そうだ!これだっ!」
鬼男はギリギリでビスのパンチを避け、微かな記憶を頼りに打撃を加える。
ビス「なっ!ギリギリでかわしやがった…
やらせねぇーよ!」
鬼男は深く息を吸い、酸素を身体中に巡らせる。
鬼男「すぅー、はぁー。」
腕から火花が出る音「バチバチッ!」
鬼男「食らえ。天守!咆哮!弾っ!」
火花と共に強烈な打撃がビスの腹に当たり、背中を貫通させる。
打撃音「バシュッー!ボコッ!!」
ビス「かはっ!」
鬼男「終わりだ。」
ビスは強烈なパンチを食らい、その場に倒れ込んでしまう。
ビス「お前…なかなかやる…な
やっ…ぱ強えーよ…で…もな、こ…れ…で終わ…りと思うなよー!」
鬼男目掛けてビスの渾身のパンチが来る。鬼男は避けようとするが間に合わない。その時!
パンチを受け止める音「パシッ!」
ビスの渾身のパンチを片手で受け止める。この人物は?
「ビス、いい加減にしないか。さもないと、君の肉体を八つ裂きにするよ。」




