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私の記憶  作者: かりんとう
第1章 リリー
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第4話 鬼の指導員 鬼男(おにお)くん

リリーと天子は未来へ向け、再出発することになった。家に戻り、再出発への準備をすることにしたのだが、部屋に戻るとどうして?という状況にまたなっていた。


鬼男「待っていたぞ。遅かったではないか。」


えっー!?いや、いや!またもや不法侵入?2度目の空き巣なんですけど?

家に帰るとそこには、真っ白の服を着たオールバックの男性が腕を組んであぐらをかいていた。

すると天子さんの表情がなんだか曇ってきた。


天子「ちょっと!なんであんたがここにいるのよ!」


リリー「あの、だ、誰なんですか?知り合い?」


天子「私と同じ天鬼族の守護神、鬼男(おにお)よ」


とても守護神には見えませんけど?ちょっとチャラい。


鬼男「馬鹿をぬかせ。お前みたいな規則違反と一緒するな。それに俺は、守護神ではない。立派な守護神を育てる為の指導員だ。」


見た目チャラいのに指導員ってなんかウケる


天子「なにが指導員よ!守護するのに指導なんかいらないでしょ!まったく!考えが古くさいのよ!」


鬼男「お前は天鬼族から追放の身となる。」


リリー「えっ?天子さん、何か悪いことでもしたんですか?」


鬼男「貴様のような人間に姿を見せた時点で規則違反なのだ。だから、追放の身となる。」


リリー「そんな…そんなの酷すぎます!天子さんは何も悪いことしてないのに…」


鬼男「天子。どうするつもりだ?今ならまだ間に合うぞ?」


天子「リリーを助ける。それ以外は考えてないわ。」


天子さんは本気で私を助けようとしてくれてる。救わなくてもいいような人間なのに…

どうしてそこまで…


鬼男「愚かだ。実に愚かだ。せっかく異世界にワープする力も得たというのに。姿を晒さずとも助けることはできたはずだ。なぜだ?なぜそこまで人間の肩を持つ?」


天子「はぁっー…あなたにはわからないわ。姿を隠す必要なんかないじゃない。追放でもなんでもしなさい。」


リリー「そ、それは、駄目です!絶対駄目!天子さんは、人助けをしようとしてるのにどうして追放するんですか?それぐらいは大目に見ても、よくないですか?」


すると鬼男は物凄い形相でリリーを睨んだ。


鬼男「黙れ、人間。貴様が意見していい立場ではない。大目に見ろだと?ならば、貴様が灰になるか?」


天子「やめて。リリーに触れないで。」


呆れた顔をした鬼男は背を向けながらリリー達に語りかけた


鬼男「いいか?今回のことがあのお方の耳に入ったら、俺の身も危うくなる。そうなれば俺も追放になる。悪いことは言わない、人間に肩入れするのはやめろ。」


天子さんは何か考えているが、それ以上は言葉を発することはなかった。

てか、全然関係ないけど、なんで天子さん、私の名前知ってんだろ?ふと思った。


何も言葉を発しない天子さんをみて、鬼男は渋々帰ることにした。


鬼男「今日のところは一旦退く。だが、忘れるな、人間の肩を持つとろくな事が起きない」


相当、人間嫌いなんだな。鬼男は去り際にちょっとだけ睨んで去っていった。









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