第3話 天鬼族の住み家
私、リリーは雲の上にいるであろう天鬼族とやらの住み家に行くことにした。信じてはいない。そう。決して信じちゃいない。
天子「では、早速天鬼族の住み家に行くわよ。リリー、少し離れてね。」
すると、天子さんは胸の前で手を合わせると地面が光だし、魔法陣らしきものが出てきた。
あー、これって、鋼のなんたらっていうアニメでも出てきたやつじゃん。すげぇー。ファンタジーを信じない私でもこればかりは信じざるおえなかった。そして、光と共に物凄い風が出てくる。
風の音「ブワッー!」
リリー「天、天子さん!ど、どうすればいいんですかー!!」
天子「私の傍まで来て!!このまま異空間へ飛ぶわよ!」
異、異空間?かなり怖いんですけど?風に晒されながらもなんとか天子さんの傍に行った。
リリー「うーん!来ました!!」
天子「しっかり掴まりなさい!行くわよ!」
地面が揺れながら、徐々に上昇していき、物凄い速さで飛んでった。気がつくとそこは、雲の上だった。さすがの私も驚愕した。雲の上って人が住んでるんだ。あっ、人ではないか。守護神だっけ?
天子さんは私を家に招いてくれた。
天子「まず、ここが私の家よ。さぁ中に入って!」
天子さんの家はそんなに大きくはないけど、一人で住むには丁度いい大きさ。
天子「そこのソファに座って、お茶でも飲みながら話しましょ。」
リリー「ありがとうございます。」
いよいよ明かされる。天子さんの目的が。
天子「まず、結論から言うと、今の会社にいてもあなたの将来はないってこと。もちろん、フリーカメラマンの未来もね。それらを叶えるべく私が地上に降り立ったって訳。」
リリー「じゃあ、具体的にはどうすればいいの?」
天子「んー、思い切って自分の道を行くのはどう?波瀾万丈で面白そうじゃない?」
どうだろう?それもいい未来があるとは思えないけど…
でも、ずっとあの会社にはいたくない。あの会社にいたら自分の夢を叶えられないことはわかってた。思い切って…自分の道を行く。やってみようかな?
そう思った。
リリー「私、やります。自分の道を行きます!」
天子「うん!そうこなくっちゃ!そうと決まれば下準備よ。家に一度帰りましょ」
これからどうなるか、わからないけど、やってみる価値はあると思う。さよなら、過去の私。待ってろ、新しい私!