第20話 操り
クーダによって鬼男とカールが封印されてしまい、成すすべを無くしてしまったリリー達。そこに元·長の側近ファムが合流する。はたしてクロス達を止めれるのか。
クロス達は鬼男とカールを封印したまま残党のアジトへ連行されてしまった。
封印内の鬼男とカールは。
カール「鬼男…鬼男!しっかりしろ!」
鬼男「うぅ…ここは?」
カール「クーダの封印術の中だ。異次元空間みたいになってやがる。」
鬼男「俺達はどれぐらいここにいるんだ。」
カール「わかんねぇー。けど、長時間いるのはやばそうな気はする。」
鬼男「そうか…早くここを出なければ。」
すると、いきなり周りが光だし、鬼男とカールは外へ出された。
「シューン!」
「ドンッ!」
鬼男「うわぁ!」
カール「いってー!いきなり放り出すなよ。」
クーダ「申し訳ありません。多少手荒なことをしても大丈夫だと聞いておりまして。」
カール「なわけあるかー!丁重に扱え!」
鬼男とカールの手足には縄が縛られていて、身動きがとれないようになっていた。
クロス「はいはい!茶番はそこまでだ。君達に出てきてもらったのはほかでもない。」
鬼男「その前にこの縄を取れ。」
クロス「その縄を取ったら君達は私達に攻撃をしてくるだろ?まるで腹を空かした、獣のように。」
カール「当たり前だろ。てめぇを潰す事しか考えてねぇからよ。」
クロス「どうやら、カールは調教がいるみたいだな。クーダ、やれ。」
クーダ「かしこまりました。では、失礼いたします。」
すると、クーダはカールの頭を鷲掴みにし、そのまま魔術を出す。
クーダ「では…抹消術…クリア。」
クーダの手から電流が流れ出し、カールの記憶を消していく。
クーダ「さぁ、記憶を消し去るのです!」
カール「あああ!くっ!うぁぁっ!」
鬼男「カール…やめろ!それ以上やったら…カールが…」
クロス「どうだ?仲間のやられる様は。何もできない自分が情けなく思うだろ?それがお前だ。鬼男、仲間の最後を見届けるんだ。」
鬼男「カール…くそっ…」
クーダの抹消術により、カールの記憶は完全に消え、新たに戦闘マシンと化す。
クーダ「カール、里を潰すのです。」
カール「はい…」
クロス「フッフッ…素晴らしい!カールが我が配下の一員となった!鬼男、貴様にもう勝ち目はない。そこで指をくわえて見ていろ。行くぞ。」
クーダ「はっ。」
カール「はい…」
カールがクロスの仲間になり、里はさらに危機的状況になろうとしていた。その頃、長の側近マリアがリリー達の元へ向かっていた。
長の側近·マリア「はぁ…はぁ…リリー様…」
ファム「んっ?」
リリー「んっ?誰だろう?大丈夫ですか!」
長の側近·マリア「はぁ…リリー様。これを。」
リリー「えっ!私に?なんだろう?」
ファム「お主、もしや、マリアか?」
長の側近·マリア「左様でございます。」
リリー「えっ!知り合いですか?」
ファム「マリアはインパクトの娘でもあるのじゃよ。」
リリー「そうなんですか!娘…」
マリアがインパクトの名で持ってきた物とは一体何なのか。そして、里の運命は。
里の襲撃まで残り…2日




