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私の記憶  作者: かりんとう
第2章 きっとそう
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第14話 疾風

リリー、一行は、それぞれが天鬼族襲撃の情報を得るため別行動をとっていたのだが、天子を助けに行った鬼男は因縁のライバルであるビスと遭遇してしまい、決着をつける事態になっていた。


ビス「今ここで決着をつけよーぜ。」


鬼男「あいにくだが、俺は怪我人を背負っている。お前の相手はまた今度してやる。」


ビス「おい…ざけんなよ…今の俺ならなぁ、お前なんて一瞬で消せるんだぞ。」


鬼男「ほぉ、そうか。それはよかったな。」


ビスの堪忍袋が切れる。


ビス「てめぇー!!コケにするのも大概にしろやー!!望み通り、潰してやるよ!!」


鬼男はビスの攻撃をうまくかわしながら天子を安全な所に移動した。


鬼男「天子、すまない。ここにいてくれ。」


天子は息はあるがまともな食いもんも食べてないせいで体が思うように動かせなかった。

ビスの攻撃は勢い収まらず鬼男を狙う。


ビス「ふぅ〜、ちっとひと休みだぜ。」


鬼男「はぁ…はぁ…はぁ…」


攻撃をまともに食らった鬼男の身体はボロボロになっていた。


ビス「1つだけ教えてやろう。俺らがやろうとしてること…」


鬼男「大体予想はつく。」


ビス「そうかい!100を超える残党がお前らを狙ってることもか!」


鬼男「何?」


ビス「おっと、それは知らなかったか〜。どうせ死ぬんだから知らなくてもいいんだけどよ。」


鬼男「貴様…どこまで…」


ビス「だが、その前に俺がてめぇを殺す!」


ビスの両手から咆哮弾が繰り出され、鬼男の身体をさらにボロボロにした。なすすべがない鬼男にビスは留めを刺す。


鬼男「くっ…うっ…」


ビス「これで終わりだぁー!」


風を切る音「シュッ!」


ビス「あぁ?」


さっきまでビスの目の前にいた鬼男が一瞬でいなくなっていた。


ビス「どこ行った?」


???「ここだよ。」


ビス「あっ!いつの間に…」


???「動けない相手をボコスカ殴るのは良くないね〜。そういう奴は、俺様が存分にいたぶってやるよ。」


ビス「お前……誰だ?」


???「えっ?」


ビス「んっ?」


鬼男「カー…ルだ。」


ビス「カール…はっ!おまっ、まさか!あのカールか?」


カール「そうだよ。忘れてあとから思い出すこのくだりが俺は好きなんだよ。最高だね!」


少し変わっているこの人物は、天鬼族の中で唯一特殊能力を持たない、その代わり、疾風の如く動き、どんな武器も自在に操る。彼の名を疾風のカールと呼ぶ。


カール「さぁて、一瞬で倒しちゃうよ。」


ビス「一瞬で倒されるのはおめぇだ!」


ビスはカールに攻撃をするも、ビスの攻撃はカールにまったく当たらない。


カール「へっ!そんなぬるい攻撃じゃあ当たんねーよ!」


ビス「くそっ!」


カール「ほいっ!ほいっ!どした?調子悪いかー?」


ビス「舐めんじゃねぇー!うらぁ!」


カール「よっ!そろそろ終わらせるか。」


カールは手に持っていたナギナタを使ってビスに攻撃をしかける。


カール「食らっちゃいな。」


風を切る音「シュッ!」


目にも止まらぬ速さでビスの背後に周り、ビスを倒してしまう。


ビス「なっ!くっ…させねぇー…」


柄でつく音「ドスッ!」


カール「みねうちだ。殺しはしない。」


ビス「あっ…」


ナギナタの柄でおもいっきりつき、ビスはその場に倒れ、失神してしまう。


カール「よし!鬼男、天子を連れて人間界に降りよう。仲間、いるんだろ?人間界に。」


鬼男「ああ。行こう。」


カール「にしても、派手にやられたな!」


突如現れた疾風のカール。彼は一体何者なのか。



長の側近·クロス「おい。大丈夫か。立てるか。」


ビス「うっ…あっ…あの野郎!」


長の側近·クロス「もういないぞ。派手にやられたそうだな。これで二度目だ。」


ビス「あぁ…次は捻り潰す。」


長の側近·クロス「次?次はないぞ。貴様は二度も負けてる。鬼男に負け、行方不明だったカールにも負けた。そんな奴に次は何を期待する?終わりだ。永久に葬ってやる。」


ビス「何を…俺はてめぇーのた…」


刺す音「グサッ!」


ビス「あっ…あっ…」


倒れる音「ドサッ」


長の側近·クロス「役立たずに用はない。目的を果たせないのなら死あるのみだ。」


クロスによって命を絶たれたビス。クロスは次なる手を打つため違う刺客を放つ。


天鬼族襲撃まで残り…8日



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