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私の記憶  作者: かりんとう
第2章 きっとそう
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第13話 流失

リリー、一行は父親の悪事を止めるため、早急に父親の元へ向かっていた。


リリー「はぁ、はぁ、」


ドアを開ける音「ガチャッ!」


リリー「お父さん!」


リリーの父「おう、おかえり。ん?ボーイフレンドかい?」


リリーの母「あら?リリーじゃない!おかえり。どうしたの?あれ〜?もしかして?ボーイフレンド?」


私の実家は私が住んでいるアパートから歩いて5分の所にある。激近な所にアパートを借りたのだ。実家を出た意味があるのかと言われたら何も言えないけど、一人暮らしをしてみたい!という理由で実家を出た。


リリー「えっ!いや!そんなじゃないよ!」


リリーの母「本当〜?まぁいいわ。久しぶりに帰ってきたんだからゆっくりしていきなさい。」


リリー「うん。ありがとう。」


鬼男「申し遅れました。私、リュウキと申します。お会いできて光栄です。」


リリーの母「あら〜、ご丁寧にどうも。」


リリーの父「リュウキ君か。会えて嬉しいよ。」


リリーの父、橘·マック·マーベルとリリーの母、マーベル·橘洋子の間に生まれたのがリリーである。


鬼男とリリーは小声で会話をする。


鬼男「思っていたより悪事を働くようには見えんな。」


リリー「私だってまだ信じられませんよ。」


リリーの父「それじゃ僕は仕事するから、部屋には入らないでね。」


リリーの母「は〜い。」


リリー「わかった。仕事頑張ってね。」


リリーの父「ありがとう。リュウキ君もゆっくりしていってね。」


鬼男「ありがとうございます。」


マックは部屋の鍵を閉め、誰も入れないようにした。外からのアクセスを遮断されてしまったことで部屋を調べるのが困難になってしまった。


鬼男「ひとまず、撤退するとしよ。」


リリー「そうですね。じゃあ、私達帰るね。また顔見せに来るから。」


リリーの母「わかった。また来てね〜」


この日は何も収穫はできなかった。鬼男とリリーは別のルートで調べることにした。

2人で歩いていると前から一人男の人がこちらに向かってくる。


鬼男「ん?」


長の側近·クロス「やぁ。」


鬼男「…」


リリー「誰ですか?鬼男さん。」


長の側近·クロス「長の側近クロスです。あ〜、ご心配なく。戦いに来たわけではありません。1つ…忠告を。」


鬼男「何だ。」


長の側近·クロス「天子さんをご存知ですね。今彼女は裏で何かを企んでいるという情報を掴みました。」


リリー「えっ…」


鬼男「それは…初耳だ…」


長の側近·クロス「やはり…そうでしたか…最初私も聞いた時は何かの間違いではと思いました。天子さんが真相を話すまで牢屋に入れています。逃げられては困りますから。」


鬼男「そうか。忠告をありがとう。」


長の側近·クロス「いえ。では私はこれで失礼します。」


鬼男は怪しい匂いに気付いていた。長の側近クロスは裏で何かをやっていると…


鬼男「リリー、なにか匂わないか?」


リリー「えっ!ニンニク…ですかね?匂います?」


鬼男「んっ!そういうことではない。お前、ニンニク食べたのか。」


リリー「はい。ニンニク生姜入り炒飯を食べちゃいました。」


鬼男「まぁいい。怪しい匂いがするんだ。さっきのクロスって奴だ。裏で何か企んでいるに違いない。」


リリー「どうするんですか?」


鬼男「リリーは引き続き父親のことを調べてくれ。どんな小さなことでもいい、有力な情報になる。」


リリー「わかりました。」


鬼男とリリーは情報を探るべく別行動をすることにした。


その日の夜、リリーは父の書斎に入るべく実家に泊まることにした。


リリー「ごめんね。いきなり泊まるなんて言って。」


リリーの母「いいのよ!何食べたい?今日はリリーの好きなの作っちゃうよ!」


リリー「えーと、オムライスが食べたい。」


リリーの母「okay!オムライスね!」


リリーが実家に着く頃にはマックはもう家に居なく、仕事で外出をしていた。

リリーは父のいない間に書斎へ入ることができた。天鬼族襲撃の手がかりがあるかもしれない。


リリー「本ばっか。引き出しも見てみるか。」


引き出しを探っていると1枚のチラシらしき物に目がいった。それは、天鬼族襲撃の計画書らしき物だった。襲撃の主犯格·マック。

リリーの父の名が書いてあったのだ。


リリー「嘘でしょ…どうして…」


リリーの父「そこで何やってる。」


リリー「はっ!ごめんなさい!」


リリーの父「勝手に入っては駄目だよ。もう遅いから寝なさい。」


リリー「うん…わかった…おやすみ。」


リリーの父「おやすみ…」


リリーは襲撃の計画書をそのまま自分の部屋に持っていき、明日の朝、鬼男に渡すことにした。


リリーの父「んっ?あいつ…計画書を持っていったな…まぁいいか…」


その頃天鬼族の里では…


足音「ザッ…ザッ…」


鬼男は天子が拘束されている牢屋に向かっていた。だがそこにはボロボロになった天子の姿があった。


鬼男「んっ?あっ…天子!」


鬼男は牢屋の柵を破って天子の側に寄った。


柵を壊す音「ガシャン!」


鬼男「天子!天子しっかりしろ!天子!」


天子「あっ…鬼男…?逃げ…て早く」


鬼男「一体何があった?どうして牢屋に?」


天子「はぁ…クロスよ…あい…つが…黒幕…」


鬼男「一緒にここを出るぞ。」


天子を背負って鬼男は牢屋を出ようとした時因縁のライバルに鉢合わせしてしまう。


ビス「あれ〜?そこにいるのは鬼男じゃねーか?こんなとこで何してんだよ。てめぇも牢屋に入んのか?」


鬼男「ビス…邪魔をするな。」


ビス「あいにく、そうはいかねぇーのよ。今度こそ決着つけてやるよ。ブタ野郎。」


鬼男「くっ!こんなときに…」


牢屋で偶然か待ち伏せていたのか定かではないが、因縁のライバル·ビスと鉢合わせてしまった。天子をかばいながらの戦いに勝利はあるのか。


天鬼族襲撃まで残り…9日


リリー「鬼男さんどこ行ったんだろう?」



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