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私の記憶  作者: かりんとう
第2章 きっとそう
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第12話 秘密の通路

リリー、一行は、鬼男さんの情報を頼りにリリーの父親のことを調べることになった。


調べると言っても何をどうしたらいいのやら…

このフレーズ、本誌二回目。


鬼男「浮かない顔をしているな。」


リリー「あー、鬼男さん…」


鬼男「心配するな。必ず真相は掴む。」


リリー「そうじゃなくて、お父さんは本当に悪いことをしてるのかなって。家にはちゃんと帰ってきてるらしいですし、お母さんと一緒に買い物だって行ってるし、休日には趣味を楽しんでるって聞いてます。だから、悪いことをする余裕なんてないんじゃないのかなと思って。」


鬼男「そうか…だが、もしお前の父親が善良な悪人だとしたら、たちが悪いぞ。」


リリーは涙目になりながらも、今にも泣きそうな声で鬼男と会話を続ける。


リリー「そっ、そんな…ことは…」


鬼男「ないと信じたい気持ちはわかる。だが、今はリリーの力が必要だ。頼む。」


リリー「駄目です…」


鬼男「リリー。」


リリー「家族を疑うなんて私にはできません…でも、もしお父さんが悪いことに手を染めようとしてるのなら、止めることも私の役目だと思っています。」


鬼男「すまんな、リリー。」


父、脱却の為にも悪事に手を染めさせない。事が大きくなる前にリリーのお父さんを止めに行くことにした。


一方、天鬼族の里では…


長の側近·クロス「さぁ、入れ。ビス、お前の処分が決まるまで留置で生活だ。いいな。」


ビス「クイはどうした。」


長の側近·クロス「やつは、始末した。」


ビス「なっ!何だと!あいつはまだ生きていた!」


長の側近·クロス「クイがいると計画の邪魔になるからな、だから始末した。あいつは何を考えてるのかわからん。それより、内密に進めている計画にお前も加わらないか?」


ビス「計画?なんのだ。」


長の側近·クロス「天鬼族を襲撃する。インパクト様は若くして長になられた。本当なら俺が、長になるはずだったんだ。なぜインパクトなんだ。」


ビス「フッ。逆恨みか。で、どんなことをするんだ。」


長の側近·クロス「加わってくれるのか?」


ビス「内容による。」


長の側近·クロスはビスに内密に進めている計画を詳しく話した。天鬼族を追放された100を超える残党が身を隠しながら人間界にいるということを話した。奴らを使い、天鬼族を襲撃する。その実験としてまずは、人間界に降りてきている鬼男と天子を標的にした。


長の側近·クロス「まずはお前をここから出す。そのあと残党のリーダーと合流する。」


ビス「俺を閉じ込めた奴が自ら俺を出すとか、おもしれーことするな?いいぜ、協力してやるよ。」


長の側近·クロス「よし、では少し離れろ。牢屋を壊す。」


クロスは片手を牢屋の柵に付け、呪文を唱え始めた。


長の側近·クロス「右手に宿りし力よ。今こそ破壊の力を…」


するとクロスの右手から黒い火が放たれ、瞬く間に牢屋を溶かしてしまった。


長の側近·クロス「ついてこい。」


ビス「あんた、さっき言ってた残党のリーダーって誰なんだ。」


長の側近·クロス「じきにわかる。」


クロスは残党のリーダーがいるアジトにビスを連れて行った。


ビス「里にこんな道があったのか。」


長の側近·クロス「あぁ、俺が作った。秘密の通路だ。ここから残党のアジトに繋がっている。行くぞ。」


牢屋からビスを出し、残党のアジトにビスを連れて行ったクロス。一体クロスは何をしようとしているのか。そしてリリー達は父親を悪から脱却できるのか。


天鬼族襲撃まで残り…10日





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