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私の記憶  作者: かりんとう
第1章 リリー
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第10話 インパクト

遂に、鬼男さんとビスの戦いに終止符が打たれたと思ったら、ビスの最後の抵抗に危うく鬼男さんがやられそうになったところを片手で止める人物が現れる。

果たしてその人物とは?誰でしょ〜か?


「ビス、いい加減にしないか。さもないと、君の肉体を八つ裂きにするよ。」


ビス「くっ…」


ビスはその人物と知り合いなのか、その場に片膝をつき、深く頭を下げる。


ビス「申し訳…ありません」


あのビスが敬語!?もしかして、偉い人なのかな?


その場にいた鬼男さんも片膝をつき頭を下げる。やっぱり、お偉いさんなのか?


「ビス、天子とリリー殿を動けなくしている術を解きなさい。」


ビス「はっ…」


私と天子さんを動けなくしていた手は地面に吸い込まれるよう消えていった。ようやっと解放された〜


すると、すかさず天子さんも片膝をつき頭を下げていた。一体この人物は何者なのか?すると謎の人物がリリーに話しかける。


「あなたがリリー殿ですね。」


リリー「は…い、あの、あなたは?」


「申し遅れました。私は、天鬼族の長、名をインパクトと申します。どうぞ、お見知りおきを。」


天鬼族の長!イメージ的にはもっと、おじいちゃんをイメージしてたけど、普通に若い男性…そして、普通に…イケメン…

はぁ…ちょっとタイプかも…照


インパクト「今回、我が一族のビスがリリー殿に手荒なことをしたと聞き、駆けつけた次第であります。リリー殿、誠に申し訳ありません。今回のことはこのインパクトに免じて許してくださいますか。」


リリー「えっ!あー、はいっ…照 全然、インパクトさんが言うなら許しちゃいまーす!」


インパクト「お話のわかる方でよかった…」


インパクトさんは話し方が物凄く丁寧でそれでいて全然気取る素振りもしない。そして、性格までイケメンなんて…あれでいて長だなんて…

どうしよ!顔を直視できない!


天子「リリー?どうしたの?顔、赤いわよ?」


リリー「えっ?あー、なんでもないでーす☆」


天子「あー、そう。」


インパクト「では、ビスとクイを里に連れて帰ります。処分が決まるまで牢屋に入れなさい。」


長の側近「はっ! さぁ!立て!」


ビス「これで…終わりだと、思うなよ。」


インパクト「口を慎め!馬鹿者が!意見していい立場ではない!連れて行け」


そのままビスとクイは長の側近に連れて行かれてしまった。なんか、ちょっと可哀想な感じもしたけど、でも、ビスとクイのやったことは他人を傷つけていたぶった。それはいけないこと。しっかり罪を償って心を入れ替えてくれるといいな。そうリリーは思った。


インパクト「鬼男、天子。君達にも話がある。」


鬼男「はっ。どんな処分も受け入れる覚悟は出来ています。」


天子「私も鬼男と同じ気持ちです。」


リリー「鬼男さん…天子さん…」


天鬼族は人間に姿を見せてはならない。過去に人間と天鬼族が共存を図るために地球に降り立った時に特殊能力を使う天鬼族に対し、人間と天鬼族が対立の危機にあったことがある。

天鬼族に対抗するべく、人間が体術を会得し、流派を作り出す。その名も、体心流派(たいしんりゅうは)


体術を会得し、人間特有の強じんな心を生み出す。これにより人間との対立を阻止するべく掟を作った。それから数万年もの間、天鬼族の姿を見たものはいない。


インパクト「人間との対立を阻止する為に作った掟だけど、今は時代が変わり、その考えも古くさいのかもしれないね。リリー殿を見て、そう思いました。

これにより、鬼男、天子に長から名を下す。リリー殿のボディーガードに務めよ。

今度は空からではなく、リリー殿の側で。」


天子さんは涙目になりながら鬼男さんと顔を合わせお互い頷いた。


鬼男·天子「はっ!!」


鬼男「ありがたき名。喜んでお務め致します。」


インパクト「頼んだよ。それと、リリー殿にもお願いがあります。」


リリー「なっ!何でしょう…照」


インパクト「天鬼族は今、大きなうねりを迎えます。天鬼族から追放された残党が人間界を彷徨っているという情報を掴みました。その残党退治をリリー殿にもお願いしたい。」


リリー「えっ!わ、私が戦うんですか?」


インパクト「いえ、鬼男と天子がついてます。」


残党とかちょっとやばくはありませんか?怖いんですけど。


インパクト「これは憶測ですが、たぶん残党を束ねている者がいると思います。こちらはまだ未調査ですが、分かり次第お知らせします。まずは残党をお願いします。私も頻繁に見に来ますのでご安心を。」


リリー「はー…。わかりました。」


ようやく落ち着けると思った矢先に天鬼族の残党退治をすることになったリリー達。忙しさは増す一方だが、このまま一息つくことはできるのか。


足音「ザッ…ザッ…ザッ…」


残党1「これでいいのか。」


残党のリーダー「ああ…このまま計画を進める。今度こそ天鬼族を潰す。合図を出すまで待機だ。」


残党1「わかった。」


私、リリーと天子さんと鬼男さんは天鬼族の残党退治をすることになったんだけど、何だか怪しい二人組が話してるね?

ん?あれは…もしかして!


このお話は第2章に続く!


リリー「早く忙しいの終わって〜!」







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