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……結構な大事になったよ。

勘違いは、いけないよね?

 

 その後は、宿屋に対してチェックアウトして、俺達は領主館に移動した。

 因みに、受付嬢主任も同行している。


 領主館に到着して、領主のアハールガ伯爵に事情を説明したが、渋々、クヨーグ達を領主館の牢屋に移送した。

 次に、俺達の番だが、明白あからさまに態度が悪く、メイド達が充てがわれる様な部屋に押し込められた上に、部屋の外には見張りまで居る。

 受付嬢主任は、文句を言っていたが、無視されたらしい。


 誰が来るか分からないが、序でに、この伯爵もボコろう。

 手紙は、2日で届けると言っていたけど、そこから王家が動いて使者を出して、到着するのは早くて3週間後ぐらいかなぁ、と思っていたら、6日で到着した!


 ……まあ、相手がだしな。


 王家側の使者は何と、王太子に宰相が来ていてビックリした。


 そして、審議が始まった……


 俺は、例の短剣「王紋」を出したままにしてある。

 普通なら、そんな事は認められないが、王家側が認めたから、クヨーグ側は折れざるを得なかった。


「さて、審議を開始する」

「待ってください!」

「どうした、アハールガ伯爵」

「何故、王太子殿下と宰相様が、使者として来られたのでしょうか?」

「……分からないのか?」

「は、はい……」


 宰相が、驚愕した様な表情で言った事で、アハールガ伯爵も萎縮した感じで答えた。


「この件は、それ程の重大事だからだが、本当に分からないのか?」

「何が、ですか?」

「「はぁ……」」


 宰相と王太子が溜め息をハモらせた。


「ここ数年で、最大級の重要事項を忘れるとは……」

「王太子殿下?」

「早く、始めてくれないか?」


 痺れを切らした俺が急かした。


「畏まりました。では、審議を開始します」


 ここから、クヨーグの事情説明を聞いたのが、当然の様に自分本位な全くの虚偽の報告をした。


「改めて、ヤクモ殿にお伺いします。

 クヨーグ側の報告に嘘はありませんか?」

「自分勝手な虚偽の報告だな」

「分かりました」

「出鱈目だ! このガキこそが、虚偽の報告をしている! 王太子殿下や宰相様なら、分かってくださるでしょう?

 私は、第3王子殿下の第2王子妃の父ですから」

「「……」」

「現段階だと、罪状は脅迫だけになるだろうが、こういう事を言う奴なら、裏で色々とやっている。

 それなら、法的にも重い処分出来る筈だ」

「分かりました。徹底的に調べ上げ、この者に充分、重い罰を与える事を誓います」

「お待ちください、王太子殿下! それに宰相様! 私は、王太子殿下の弟君の夫人の父です! 身内からの冤罪で、王家の威光に傷が付いても良いのですか!」


 汚くキャンキャン吠えている駄犬が五月蝿うるさいから言った。


「悪いが、黙らせろ」

「はい。おい」


 宰相が、そう言うと、王家側の護衛が駄犬を黙らせた。

 その後、静観していた領主が口を開いた。


「王太子殿下に宰相様、何故ですか?」

「あの短剣の意味を思い出せない者に答える必要は無い」

「王太子殿下?」

「そうですな、アハールガ伯爵」

「宰相様?」

「貴方には、近々、王命が下されるでしょうから、身辺整理をしていなさい」

「それはどういう……」

「あの短剣の意味を思い出せない時点で、貴方は処分対象だという事です」

「それはどういう事です!」


 無駄話をするつもりが無い王太子は、最後の言葉を発した。


「この国の王太子として命令する。

 罪人である、このクヨーグを徹底的に調べ上げよ。そして、アハールガ伯爵には、勅命が下されるまで、謹慎を言い渡す」

「王太子殿下!」

「我が命に反するのか?」

「……いえ」



 ……結構な大事になったよ。


 調べたら、王妃と、王太子の王太子妃と、第2王子の王子妃の最近の体調不良の原因が、クヨーグが用意した毒薬で、主犯の第3王子の茶会で王妃達が口にしていた。

 その結果、王族の殺人未遂と国家反逆罪で、第3王子を始め、関係者全員の処刑が決まった。

 アハールガ伯爵も関わっていて、此方も関係者全員の処刑が決まった。


 ……普通は、ここまで明確な結果にされないのだが、相手が「」な為に、周りの隣国の手前、徹底的になった。

 唯一、助かったのが、完全に「白」だった第3王子の第1王子妃「アメリナ」と、アハールガ伯爵の娘2人だけだった。

 まあ、アメリナ王子妃は連帯責任でどうする事も出来ず、王家側も頑張ったお陰で死刑は免れたが、奴隷堕ちは免れなかった……


 アメリナ王子妃は、王宮内の第3王子の居住区の離れに監禁されていて、灰かぶり姫状態だった。

 第3王子達の処分が決まると、アメリナ王子妃は、俺の奴隷に押し付けられたから、事情を説明した手紙と共に、我が屋敷に行って貰った。

 因みにアメリナ王子妃は、真面目な貴族令嬢で、良妻賢母的な教育を受けていて、最初の頃は良かったけど、次第に毛嫌いされ、初夜も無視されたみたいで、本人曰く、今となっては、それだけが唯一の救いらしい。

 そして、初夜の次の日には離れに監禁と。

 アメリナの両親達は、最初は反対したみたいだけど、行き先が俺の奴隷だった為に、事情説明を受けた後は、アメリナのこれからの奴隷生活で、最善の行き先だと判断されて、最後の別れは笑顔で送り出された。


 ……一応、俺も御両親に挨拶等をしたぞ。


 アハールガ伯爵の娘2人は、どちらも、年齢一桁の為に、矯正が可能と判断されて、中立派の適当な子爵家に養女に出された。

 まあ、引き取った貴族は、娘が居ない為に喜んでいるらしいので、過去を乗り越えて頑張って欲しいものだ。


「……マジデスカ?」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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