……問答無用!
転移は便利だ!
「どういう事だ?」
「エレナールは、私の妹の孫娘で、まだ115歳だけど、いずれは国を支える要職に就く天賦の才を持っているわ。
そんな若い内に色々な事を知り、様々な経験を積んで欲しいと思っているわ。
エレナールの精霊術士としての腕は、既に4属性、つまり『火』・『水』・『風』・『土』の精霊と契約している。
更に、弓の腕も、この国の序列8位に1週間前になったわ。どうかしら?」
俺の個人的な意見としては賛成だし、あの指輪での手の平返しを見る限り、その意味でも裏切りは無いだろう。
それに、森林のエキスパートのエルフが入るのは心強いからな。
俺は、アリシア達を見ると、真剣な顔で3人共が頷いている。
それなら……
「エレナ。俺達『星屑』へようこそ。俺はエレナのパーティー入りを歓迎する」
「仲良くやっていきましょう、エレナ」
「よろしくお願いします、エレナ」
「よろしくだ、エレナ」
たった半日にも満たない時間を一緒に過ごしたが、エレナは充分に信頼出来ると思っている。
それは、エレナにも伝わったみたいで、綺麗な顔が崩れる程、驚き、そして、笑顔のまま大粒の涙を流しながら言った。
「皆さん、よろしくお願いします!」
「「「「よろしく、エレナ!」」であります」」
この後は、エレナの加入パーティーが始まったのだが、女王が自爆発言をした。
「本当に良かった。これでメルに半殺しにされずに済んだよ」
因みに、メルとは「メルディーラ」という名前で女王の妹さんで、エルフ国で数少ない近接武闘型だ。
そして、今回の災害級ボデンロス戦に参加しなかったのは、俺がボデンロスと戦っている時に、出張先から帰って来て、女王に状況確認していたからだ。
「アディお姉ちゃん……」
「メル!?」
「また口を滑らした」
「ま、待ってメル!」
「……問答無用!」
Information
仲の良い姉妹が、久し振りに熱い交流をしてお互いの絆等を確認しております。
暫くお待ちください。
「改めて自己紹介するわ。私は現女王アディーレ・ヴァイゼヴァルドの妹でメルディーラ・ヴァイゼヴァルドよ。よろしくね」
「よろしく。冒険者のヤクモだ」
「仲間のアリシアよ」
「ヤクモ様の奴隷リンです」
「同じく、奴隷のマルティナであります」
因みに、メルディーラの胸部装甲は、エルフには珍しく「メロン」だ。
メルディーラも加わり、更にパーティーは盛り上がった。
翌日の昼過ぎ
酒類のアルコールは毒性に該当する為に、俺の状態異常耐性に因って処理されて酔う事は無いが、他のメンバーは耐性が低いか耐性が無い為に、アリシア以外は呑み過ぎで午前は起き上がる事が無理だった。
そして、女王に明日、エルフ国を発つ事を話した。
勿論、エレナにも了承を得ている。
アリシア達には、王都の散策に行って貰っている間に、俺とエレナは装備品を揃える為に、ドワーフ国のイポスの所に転移で飛び、イポスとテーファに装備品等の作製を依頼した。
当然、エレナは俺が転移を使える事に驚いたが、災害級ザカリアスを単独討伐出来るなら転移も……みたいに納得したみたいだ。
勿論、エレナには俺が転移を使える事は、ポーズを決めて「それは秘密です」とお願いした。
エレナも「わ、分かったわ」と言ってくれたから大丈夫だろう。
若干、引いていたが、許容範囲内だ。
翌日、俺達はエルフ国を出発して、魔境の出入り口に到着すると、周りを確認し御者のヒカゲや馬役の馬頭鬼を召喚して馬車を出す。
エレナには予め言っておいたから、大声を上げる等は無かったが、それなりに驚いていた。
さて、転移で移動する事も出来るが、折角の新しい仲間のエレナが居るんだ。
転移を使うのは無粋だろう。
そんな訳で、のんびり馬車で、通った事が無い副街道を使って都市ランカールを目指している。
最初に俺、次がリンで、エレナ、アリシア、マルティナの順で気付いた。
「ヤクモ様」
「盗賊よね、ヤクモ」
「正解だアリシア。エレナは、偉そうな奴を3人生かして、後は弓とナイフで処理だ」
「分かったわ」
2分後に盗賊共が現れたが、精霊術士としての力を使う事なく、注文通りに処理を完遂した。
残した偉そうな盗賊3人からフレンドリーにアジトの場所を聞いて、人生をやり直す為の片道切符を渡した。
その後は、俺とエレナは盗賊共のアジトに向かった。
……アジトに到着すると、エレナに俺のやり方を教えると、エレナは見学で実行に移す。
留守番をしている連中は雑魚で、10分で掃除が終わり、預けていた貯金箱を回収する。
運良く、囚われた人は居なかった。
アリシア達が待つ馬車に戻り、移動を再開したのだが……
今日の目的地の街「ガレンダル」まで約20分の所で、ゴブリン19匹とオーク13匹に襲われている人達が居た。
「助けは要るか?」
「助けてくれ」
「分かった」
3分後
「助かったよ」
「こういう時はお互い様だ」
「ありがとう。それにしても、若いのに強いな」
「まあ、それなりには、な」
「兎に角、助かったよ」
とりあえず、ゴブリンとオークを処理して、怪我人を治癒魔法で治した。
「改めて、お礼を言わせて頂きます。私達を助けて頂いてありがとうございます」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




