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流石に分かったわよね?

あまりラノベで出ない立場の人を……

 

 まあ、王族の第2王子エドウィンの婚約者なら、ギリ俺の事を知っている可能性があるが、何処まで知らされているか分からない以上は、上辺だけの自己紹介にしよう。


「初めまして。Sランク冒険者ヤクモといいます」

「まあ! その若さで最高位のSランク冒険者ですか。」

「や、ヤクモ殿。そろそろ……」


 宰相がインターセプトをしたという事は、第2王子か、彼女が王族派では無い可能性があるな。


「そうだな。疲れているし、おいとましようか」

「それでは、ラビリアン侯爵令嬢。私は、ヤクモ殿をご案内しなければならない為に失礼する」

「分かりましたわ」

「それでは、ダーレル近衛騎士団長、ラビリアン侯爵令嬢、失礼します。

 アリシア。リン。マルティナ、行くぞ」

「分かったわ、ヤクモ」

「分かりました、ヤクモ様」

「分かったであります、ヤクモ殿」


 移動する事10分後に適当な部屋に俺達は入る。


「ヤクモ殿、申し訳ありません!」

「彼女の立場は?」

「第2王子エドウィン殿下は、第1側室ファレス様のご長男です」

「派閥は?」

「……」

「分かった。ラビリアン侯爵令嬢は?」

「……」

「分かった。留意する」

「ありがとうございます」


 聞くべき事を確認した俺は、宰相に騎士ビビりザカエルを王都外で1番危険な所に飛ばせと言った後、部屋を出て移動を再開した。


 その後は、イベントは発生せず王城を後にして、徒歩で帰る事にした。

 昼食を誘われたが、色々と面倒臭いから断った。


「まだ午後2時だから大丈夫だよな」

「多分……かな?」

「……いっその事、森に行ってモンスターを狩って、黒水を使った丸焼きにするか?」

「アタイは賛成であります!」

「悪くないわね」

「私も異存はありません、ヤクモ様」

「決定だな」


 そんな訳で、俺達は王都の南の森に行き、ボア辺りを狙って探索を開始した。


雷撃弾ライトニングバレット

「ブギィー……」

「丸焼きだー!」


 狩ったビックボアを素早く血抜きをして皮を剥ぎ取り、開けた穴に内蔵を廃棄して、専用の鉄串を刺して丸焼きを開始した。

 合間合間に醤油こと黒水をビックボアに塗りながら完成を目指した。


 辺りには、黒水の焦げた匂いと、ビックボアの滴り落ちる脂の焼ける匂いが充満していた。


 ……もう直ぐ完成という時に、気配察知や魔力感知に反応が有った。

 しかし、動きやその他諸々が、ほぼ素人だったから無視した。


 そして……


「醤油の匂いだー」


 ……はい!?


「貴女は誰です?」


 とりあえず、リンが代表して警戒しながら誰何すいかした。


「私、萩原優花はぎはらゆうか……じゃなくてユウカよ」


 そりゃあ、俺とアレクも居るから、「もう居ない」とは思わないが……


 ん?

 ちょっと待て!

 最初から日本名の「萩原優花」と名乗ったという事は……転移か召喚か!


「とりあえず、俺達は食事にする。

 そして、一緒に食べるのは認めるが、自分の事は話すなよ」

「わ、分かった」


 少し凄んで言った。


「ご馳走さま」

「「「ご馳走さま」」であります」

「ご馳走さまです」

「さて、悪いが向こうで話を聞こうか」

「ヤクモ、私達は?」

「アリシア達は、此処で待っててくれ」

「分かったわ」

「分かりました」

「分かったであります」


 ちょっと離れた場所で優花の話を聞いたが、マリベージャル国の隣の小国で勇者召喚を実行したらしいが、召喚された勇者が、完全にブチ切れて暴走して召喚した国を滅ぼしたみたいだ。

 更に、正気に返った勇者が、瓦礫と鉄錆てつさびの匂いと赤い川を見て、優花が止める間も無く自殺。

 優花も、このまま居ても未来は無いと判断して、旅に必要な物資を勝手に頂戴して移動を開始したが、色々有った上に、ものの見事に迷子になり、知っている匂いを嗅ぎ付けて我慢出来ず、俺達の前に出たみたいだ。

 因みに、転移や召喚される事で、チートスキルが付与される特典は優花にもあったみたいで、分かっている分が、結界を張れるらしい。

 その結界で、勇者の暴走から逃れたのだから、まあ優秀な結界だな。

 それと、優花も少々だが、異世界系ラノベは知っているから、自分の名前を言い直したみたいだ。


「貴方も日本人?」

「まあ、知識や記憶や経験は日本人だが、この身体がゲームのアバターだからなぁ」

「そうなの?」

「ああ。とりあえずステータスと言ってみろ」

「分かったわ。ステータス」

「どうだ?」


 ステータスの内容だが、スキル欄と称号に「歌姫」があるみたいだ。

 そして、その事を俺に伝えると、ドヤ顔で言った。


「ねえ。私の名前や顔に見覚えはない?」

「?」

「本当に無いの?」

「……3年前の晩飯のおかずを覚えだすみたいな感じで引っ掛かるんだが……」

「ちょっと酷くない、それ」

「とは、言ってもなぁ」

「分かった。クイズ番組の最後の解答者に出す、答え同然のヒントを出してあげるわ!」


 そう言うと、いきなり歌い踊り始めた。 


 ……流石に、疎い俺でも分かる。


 彼女の芸名は「ユウカ」で、俺がこの世界に来るまでは、日本のトップを走り続けたアイドルシンガーだ。

 ユウカが先程、歌ったのは初のオリコン1位を取った歌だ。


「流石に分かったわよね?」

「ああ。まさか、アイドルが、異世界召喚されるなんてな」

「私もビックリだよ。事務所が借りたスタジオで新曲の練習中にいきなりだもん」

「因みに、勇者は知り合いだったのか?」

「知らない人」

「そうか……」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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