うん、良いよ
出来るだけ私情を挟まずに仕事をしよう。
当然の流れとして……
「同郷ですか、ヤクモ様!」
「冗談じゃないわよね、ヤクモ」
「ヤクモ殿、凄いであります」
勿論、この後は雑談会が始まった。
夕食は、ビッフェ形式で食べ、奴隷だからと遠慮していたグラシアナ達も誘って楽しい時間を過ごせた、その日の夜……
「ヤクモ様」
「トモエ達も頑張ったな」
「とんでもありません。私達は、ヤクモ様の命令に従ったまでです」
「それでも、だ」
「「「「……ありがとうございます、ヤクモ様」」」」
彼も、ア○ベド達に傅かれた時、こんな気持ちだったのかなぁ。
……何か、くすぐったいな。
「今後だが……」
「「「「は!」」」」
「何処の組織にも属さず、王都にSランク冒険者パーティー『クーゼ』としての拠点を置き、適当に依頼を熟しながら王族派の貴族共と、ある程度の繋がりを取る様にして欲しい」
「「「「畏まりました、ヤクモ様」」」」
翌日は、トモエ達はランカール辺境伯が居る領主館に招待された。
翌日、トモエ達は、冒険者ギルドに行き、高難易度な依頼を受けて、俺達は残っていたオーガ5匹の討伐依頼書を受付嬢に出して依頼を受けた。
のんびりと移動して、依頼書に書かれたオーガ5匹の発見場所の森に行き、依頼書に書かれたオーガ5匹を狩って早めの時間に冒険者ギルドに行き、ナンパされたと勘違いした新人受付嬢に依頼の処理をお願いし、後は冒険者カードの更新に、依頼料とオーガ5匹の素材の売買の料金の合算を受け取るだけになった。
「お待たせしました」
新人受付嬢が、そこそこ膨らんだ小袋を持って俺達が居るカウンターに近付いた時に、トモエ達が依頼を達成して冒険者ギルドの出入り口から入って来た。
「キャアアアー、ガル様だわ!」
「おい!」
新人受付嬢は、俺達に支払う予定の硬貨が入った小袋を近くの棚に置き、カウンターから出て、ボディタッチをする新人受付嬢がガル達の前に立ち、こう言った。
「お疲れ様です。さあ、依頼達成の手続きをしますね」
不幸な事に、現在、所謂アイドルタイムな為に、受付業務をしているのは、暴走中の新人受付嬢しか居らず、俺達への受付業務を放置されて、トモエ達の方に行ってしまった。
「俺達の方を先にしろ」
「煩い! 底辺冒険者は黙っていなさい!」
そして、この段階でトモエ達は気付いて、顔色が肌色から青に、更に白に変わり、直ぐに赤くなって言った。
「ヤクモ様に暴言を吐くなんて、万死に値する!」
「……ヤるか」
「八つ裂きよね」
「3人共、直ぐに殺したらダメだからな」
「ヤクモ……様?」
「あ!」
また顔色が青くなったトモエ達が居た。
「どういう事?」
「あははは! とうとうバレたな、ヤクモ」
「笑い事じゃないな」
「しかし、『様』か」
「まあ、故郷の地元では、商会長の子供と、その商会の部下の子供という立場だったからな」
「なる程な」
「つまり?」
新人受付嬢が、自身の死刑宣告を聞いた。
「受付嬢が熱を上げたガル達の『上』がヤクモだと言う事だ」
「序でに言うなら、ヤクモ本人を知らないのか?」
「……え!?」
「ヤクモは、Sランク冒険者な上に、災害級ザカリアスの単独討伐者だぞ」
「ひぃ!」
新人受付嬢が、今後は顔色が肌色から青に、更に土気色に変わった上に、短いスカートから覗いている足が小刻みに震えていて内股になっていた。
「し、失礼いたしました。クーゼの皆様、先に受付業務をしていた冒険者ヤクモ様達が終わり次第、対応いたします。
暫くお待ちください」
「分かったわ」
錆び付いた人型ロボットが歩くみたいに、ぎこちない歩きで移動した新人受付嬢はカウンターを廻り俺達に渡す小袋を持って、青い顔色のままで、途中止めだった受付業務を再開した。
「大変失礼いたしました。
此方が、依頼料金貨1枚とオーガ5匹の素材代金の合算、金貨8枚と大銀貨5枚と銀貨9枚になります」
俺は、小袋の中身を確認してマジックバッグに仕舞うとカウンターから離れて、周りの冒険者達に言った。
「俺とクーゼの関係を知られたくないから、他には漏らさないで欲しい。
勿論、只とは言わない。
この場に居る全員にエール3杯を奢る」
「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」
「マスター」
俺は、大銀貨1枚を酒場のマスターに投げた。
「代金だ。釣りはマスターの分だ」
「マスター」
トモエも大銀貨1枚を酒場のマスターに投げた。
「私達からも奢ろう」
「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」
「エール3杯だ。残りはマスターの分」
トモエが、そう言うと周りの冒険者達は騒ぎ出したが、それをあっさり無視して、トモエ達は依頼達成処理を始めた。
俺達は、冒険者ギルドを出ると、久し振りにレミに再会した。
「ヤクモ!」
「久し振りだな、レミ」
「元気そうで安心したわ」
「レミもな。……所でレミ」
「何、ヤクモ」
「時間、有るか?」
「……うん。頼まれた買い物は済んだから多少は大丈夫よ」
「それなら、軽く食べながらお喋りしないか?」
「うん、良いよ」
そういう訳で、久し振りに会ったレミとの再会を祝う為に、適当な店に行き、適当に注文を出してお喋りを始めた。
「あれから、どうだ?」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




