……何か反応が薄いですね
モ○タリングの、「変装していましたが、実は有名人でした!」は、好きです。
……あれから1週間後に、都市グラユースを出発して3週間後に都市ランカールの我が屋敷に到着した。
まあ道中は、そこそこのイベントが発生していて、キングが誕生していたオーク300匹の集落を発見したが、サクッと終わらした。
その16日前にマルティナの災害級ザカリアスを素材にした装備品を受け取りに行ったから、試し切りの舞台となりオークの集落が壊滅したり、周辺の町や村から拉致した少女10人をグレイな奴隷商に売ろうとした盗賊団を壊滅して、拉致られた少女達は全員返したぞ。
「「「お帰りなさいませ、ヤクモ様」」」
「ただいま、皆」
アリシア達に自由時間だと告げると、3人一緒に散策に出掛けて、俺は、買い物の荷物持ち要員から逃げる為に、アリシアの誘いを丁寧に断り、非番の奴隷達とボードゲームとかをして楽しんだ。
次の日はアリシアと2人でデートをし、翌日はリンとマルティナと散策した。
その翌日、朝食後に冒険者ギルドに行くと、祭りかと思うぐらいのバカ騒ぎになっていた。
初めて見る受付嬢に聞いてみた。
「何かあったのか?」
「実はですね。新進気鋭のSランク冒険者パーティーの『クーゼ』がタイラントバイソンの災害級モンスター『アルデラン』の討伐を果たしたのです!」
「ほう」
災害級アルデランとは、所在地が分かっている災害級モンスターだ。
因みに、Sランク冒険者パーティー「クーゼ」は、トモエ達のパーティー名で、トモエ達がAランク冒険者パーティーになった時に、名付けをして欲しいと強請られて考えた名前だ。
「しかもね。明後日には、この都市に到着するらしいのよ!」
「そうなんだ」
「……何か反応が薄いですね」
「いや、驚いているよ。それだけで、こんなバカ騒ぎになるか?」
「それはですね。クーゼの皆さんは、このギルドで冒険者登録をしたからです!」
まあ冒険者にとっては、登録したギルドは特別と思っている奴が多いみたいだしな。
「ソウナンダー」
「はい!」
……てか、俺とトモエ達の関係を知らないみたいだな。
「受付嬢になってどれくらいだ?」
「3ヶ月です……って、ナンパはお断りですよ」
「違う違う」
「それなら、何故、聞いたのです」
「明後日、分かるかもな」
「?」
頭の中が疑問符の新人受付嬢を無視して、俺は冒険者ギルドを後にした。
「「「♪」」」
「どうしたんだ、3人共」
「「「え!?」」」
アリシア達が、「誰、この人?」みたいな顔をして俺を見た。
「ヤクモ様」
「何、リン」
「Sランク冒険者パーティー『クーゼ』は、私達獣人族の憧れです!
その憧れが数日後には会えるかもしれないんですよ!」
「そうよ、ヤクモ」
「アリシアは?」
「私とそれ程、年齢が離れていないのに、Sランク冒険者になったのよ。純粋に凄いと思っている人達に会えるのよ。
嬉しいと思って当然じゃない!」
「マルティナは?」
「アタイも、リンやアリシアと同じ想いで会ってみたかったであります!」
……それなら、サプライズだな。
都合良く、今日が定期報告だからマナ達に指示を出しておいた。
当日の冒険者ギルドは、落ち着いておらずソワソワしていた。
俺達も、受付嬢達が居るカウンター近くで待っていると、トモエ達が入ってきた。
冒険者達全員が注目した。
……まあ、当然だよな。
自分達のギルドからSランク冒険者パーティーが誕生して、更に、災害級モンスター討伐だもんな。
「我がギルドから誕生したSランク冒険者パーティー『クーゼ』の凱旋だ!」
ギルドマスターが宣言すると、集まっていた冒険者達が、飲めや食えやらのバカ騒ぎが始まった。
勿論、周りから「まあ一杯」という感じで、トモエ達のジョッキ(中)にエールが注がれている。
実は設定では、トモエは「底無し」で、ガルとユキが普通で、リオンが下戸だ。
因みに、何故、トモエだけ「底無し」にしたかというと、トモエのモデルである我が義妹の涼子が、当時中2の時に、誤って親父の酒を飲んでしまった。
しかも、度数30%のウィスキーを!
周りは慌てたが、当の本人の涼子は全く平気だった。
勿論、病院に行って大事をとって入院したが、検査では「異常無し」だった。
そんな事が、あったからトモエの設定に追加した訳だ。
そして、「入らないか」や「入れて欲しい」と言ってくる奴らはいたが、全て断っている。
……3時間後にバカ騒ぎは酒に潰れた冒険者達で溢れ、閉会となった。
俺達も、特にアリシア達が同じ様に楽しんでいた。
……まあ、場の空気を壊すのも、ねぇ。
勿論、当時を知る冒険者達が居たが、俺の「秘密です」のポーズで察したのか、黙ってくれていたから、2杯ほど奢ってやった。
俺達も我が屋敷に帰り、15分後に来客が現れた。
「ヤクモ様、予定のお客様が来られました」
「分かった」
「ヤクモ様、予定のお客様とは?」
「ヤクモ、誰?」
「誰でありますか?」
リン達の質問に答えず、フードを被っている4人組を屋敷に招き入れる。
「紹介しよう。Sランク冒険者パーティーの『クーゼ』だ」
「「「……!?」」」
「「「「お久しぶりです、ヤクモ様!」」」」
「「「ヤクモ様!?」」」
「実は同郷で、両親が経営する商会の部下の子供達だ」
「「「……え!?」」」
サプライズ成功だー!
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




