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俺が悪いのか?

自身の切り札は、相手にとっても切り札になります。


何度、「心変わり」や「死者蘇生」で奪われた事か……


 

 俺達は、今日の目的地である都市「グラユース」に到着した。

 大体、王都までは距離的には残り半分だな。

 宿屋を取り、恒例の散策を始めたのだが、妙に都市がピリピリしている。

 周りに聞いてみると、この都市を二分する大商会が一触即発状態らしい。

 勢力が大きい方「リグラーク」は、古参で良い意味できちんと商売しているが、もう片方「アバラコン」が敵対的買収等をしているみたいで、更に荒くれ者を雇っているらしい。


 ……触らぬ神に祟りなし、だな。


 翌日、朝食後に冒険者ギルドに行き、色々と質問してから周辺のモンスター狩りを始めたのだが、今度は女性の悲鳴が聞こえた。


「やっぱりヤクモ様は……」

「やっぱりヤクモよね……」

「アタイは……」

「俺が悪いのか?」


 リン達に文句を言われながらも、悲鳴がする方向に向かうと、そこには綺麗なドレスを着た美少女に襲い掛かるチンピラ共が居た。

 しかも、護衛は既に死んでいるのかピクリと動かないし、執事的な服を着ている男性も怪我を負って動けないみたいだ。

 これでは、美少女の運命は悲劇しか無かっただろうと思える。


 まあ、俺達が助けに来たから悲劇は無いがな。


 1分後には、チンピラ共を3人残して処分した後に尋問を開始した。

 その結果、分かった事が、チンピラ共を雇ったのはアバラコンだった。


 ……その後、色々とやる事をやって、助けた美少女の実家である大商会リグラークの応接室で、リグラーク会長に何があったか話した。


「先ずは、大切な娘を助けて頂いて感謝する」

「成り行きだ」

「それでもだ!」

「それで……どうする?」

「そうだな……」


 リグラーク会長は、一瞬だが遠い目をして真剣な顔で言った。


「証拠も揃えてある。アバラコンには退任して貰おう」

「分かった。それと乗り掛かった船だ。俺達が護衛役を引き受けよう」

「……感謝する」


 因みに、リグラーク会長の娘リファリアが都市外に居たのは、父であるリグラーク会長の代わりに荷物を引き取りに行った帰りだった。


 翌日、俺達は指定された時間にリグラーク商会に到着すると、アバラコン商会に行くのだが、リファリアが付いていくと聞かなかった。


「絶対に行くわ!」

「リファ!」

「まあまあ。確かに行かせたくない気持ちは分かるが、一緒の方が良い」

「何故だ、ヤクモ殿」

「俺達が留守中に、リファリアが攫われてリグラーク会長を脅迫する可能性がある」

「……そうだな」

「勿論、リファリアは俺達が守るから安心して欲しい」

「分かった。ヤクモ殿達を信じよう」


 そして、俺達はアバラコン商会に乗り込んだ。

 趣味が悪い応接室に通され40分後にやっとアバラコン商会の会長アバラコンが現れた。


「今日は、どういったご用件で?」

「先日、娘が都市外で襲われた」

「なんと!?」

「幸いにも、此方の方々が助けて頂いて最悪は免れた」

「それは、良かったですね」

「しかし、その襲った連中は、アバラコン会長に雇われたと言っている。説明をして貰う」

「全くの濡れ衣ですな」

「そう言うだろうな」

「どういう事ですかな、リグラーク会長」

「それ以外にも、アバラコン商会の不正や悪事の証拠を集めた。娘の件が無ければ、多少の温情を掛けてやろうかと思っていたが止めた。

 貴様には引退すら生温い!」


 そう言って、証拠の書類を突き出した。


「全くの捏造ですな」


 書類の中身を確かめたアバラコン会長は、吐き捨てるかの様に言った。


「……古代遺跡」


 リグラーク会長が、そう言うとアバラコン会長は明らかに顔を歪めた。


「言った筈だ。証拠を集めた、と」

「……殺れ」

「女は頂いても?」

「構わん」

「それじゃあ、仕事をしますか」


 アバラコン会長の後ろの扉から男が現れて、平和的な解決をする気が無い会話をした。


「リン達は、リグラークとリファリアを守れ」

「つまり、ガキ。貴様がオレ様の相手を?」

「そうだ」

「おいおい。自殺志願者が居るぞ」

「御託は良いから、来いよ」

「……激痛の中で甚振いたぶり殺してやる」


 アバラコンの野郎が、金に物を言わせて雇ったみたいで確かに強いが、俺から見れば雑魚だ。


雷矢サンダーアロー18連!」

「なっ……がああぁあああーーー……」

「ば、バカな!?」

「無駄な抵抗は止めるんだな」

「こうなれば……」


 アバラコンの野郎が、懐からてのひらぐらいの怪しげな物を懐から出して、床に叩き突けて破壊した。


「くくく。……これで封印は解かれる」

「……まさか、封印とは!?」

「ああ、そうだ。あの伝説は本当だったのだ」

「アバラコン会長。貴様は……」

「全てを失うなら道連れだ! 全員が、全てを失うがいい! ……がはっ……」


 とりあえず、腹パン入れて眠らせた後、身ぐるみ剥いで拘束した。




 都市の西側の監視員side


「お、おい、アレを見ろ! ジャ……ジャイアントサイクロプスが現れたぞ!」


 そして、アバラコンの野郎が懐から出して何かを破壊した3分後に、西の禿山はげやまの全てがジャイアントサイクロプスに変容し都市に向かって歩み始め、その数は「10」を超えていた。

 直ぐに、監視員は警報を鳴らした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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