アリシアお姉様!
ちょっとしたアリシアの一面を……
「何故、アリシアお姉様の横にゴミ虫がまだ居るのかしら?」
「リーリエ!?」
「リーリエ、何を言っているの?」
「……そう言えば、最近庭師のバルゲが新しい殺虫剤を買ったと言っていたわね」
「リーリエ!」
「……効くかしら?」
王立学園でも、こんな対応だった。
「リーリエ」
「はい、アリシアお姉様!」
「面倒臭いから、最終警告よ」
「アリシアお姉様……」
「次に、貴女からヤクモを嫌う雰囲気以上が出たら、今後一切の交流を拒絶するわ」
「……アリシアお姉様?」
「さあ、選びなさい」
「このゴミ虫が! アリシアお姉様を洗脳したわね!」
「それが、リーリエの答えね。私も決めたわ。
リーリエ、永遠にさようなら」
「アリシアお姉様?」
実は、リーリエの件については、俺以上にアリシアがブチ切れていた。
当時は理由が分からなかったが、今ならアリシアがブチ切れていた理由が分かる。
自分の好きな人をあれだけ毛嫌いし見下せば、アリシアみたいになるよな。
最初の1ヶ月で既にブチ切れていたが、俺が宥めていた。
だから……
「リエスカ伯爵様」
「……何かな?」
「アリシアお姉様!」
「此方の方が次女ナーザリア様でしょうか?」
「は、はい。私が次女のナーザリアです」
「素晴らしい髪飾りですね。偶然ではありますが、お手元に戻られ良かったと思います」
「アリシアお姉様、お願いですから返事をしてください!」
「あ、ありがとうございます」
「本当に良かったです」
因みに、先程からリーリエがアリシアに呼び掛けているが完全無視をしている。
反応すら返していない徹底振りだ。
「リーリエが以前から言っていた『アリシアお姉様』とは貴女の事ですよね? そうなりますと、貴女はランカール辺境伯のご息女では?」
「アリシアお姉様。お願いですから、私を無視しないでください!」
「確かに、私はランカール辺境伯の娘ですが、あの婚約破棄に因って貴族令嬢としての良縁が無くなったのです。
そして今は、こうして昔の憧憬を抱いていた冒険者をやっています。 それに良い仲間にも恵まれましたから」
「……それは良かったですね」
「アリシアお姉様! 心を入れ替えますから、お願いします……」
「ありがとうございます。ヤクモ、そろそろ」
「そうだな。リエスカ伯爵様、そろそろ失礼させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「……う、うむ。そうだな。あまり長居させる訳には、と言いたい所だが髪飾りの件は往来でやっていたから、此処で帰せば伯爵家としての名誉に関わるだろう。悪いが1泊だけで良い、泊まっていってくれないだろうか?」
「アリシアお姉様っ!」
やっぱりダメだったか。
アリシア達を見ると、諦め顔で頷いていた。
「分かりました。一晩、お世話になります」
こうして俺達は、リエスカ伯爵の勧めで1泊する事になった。
俺達は、メイドの案内で用意された部屋に行く為に応接室を後にした。
リーリエside
「……アリシアお姉様」
「リーリエ……」
「リーリエよ」
「……はい、お父様」
「彼が、送られてきた手紙で、悪し様にしていた『従者』か?」
「はい……」
「僅かな時間であったが、それでも、彼の人格等をそれなりに確かめる事が出来た。
手紙で書かれている様な人物では無いぞ?」
「そうですよ、リーリエ」
「ナーザリアお姉様。……まさか、私、あんな事になるなんて思っても……」
「リーリエよ」
「お父様?」
「アリシア嬢に誠心誠意、心を込めて謝罪するしかあるまい」
「そうですよ。リーリエがきちんと心から謝罪すれば許してくれますよ」
「……はい、お父様! ナーザリアお姉様!
私、アリシアお姉様に誠心誠意、心を込めて謝罪します!」
ヤクモside
「良かったのか、アリシア」
「問題無いわ、ヤクモ」
「本当に良いのですか?」
「大丈夫よ、リン」
「アリシア……」
「マルティナ、心配しないで」
まあ、たった3ヶ月で、あれだけやっていれば、幾らアリシアでも無理だよな。
……夕食の時も、リーリエは必死にアリシアに対して謝罪していたが、虚しく無駄に終わった。
まあ、謝罪する相手を間違えているしな。
翌朝、リーリエは目に隈を付けてボロボロになりながらも謝罪を続けたが、アリシアは反応すら返さない完全無視だった。
「リエスカ伯爵様、お世話になりました」
「う、うむ。また、この街に寄った時は訪れるがいい。歓迎しよう」
「……お願い……です。 ……どうか、アリシア……お姉様」
「アリシア様……」
「はい、ナーザリア様」
「あのぅ……いえ。次回、お越しの際はお茶会をしましょうね」
「是非。お茶会を楽しみにしています」
「それじゃあ、アリシア」
「ええ、ヤクモ」
「リエスカ伯爵様、それでは」
「アリシアお姉様ーーー!」
こうして、領主館を後にしたのだが、最後まで完全無視だった。
ちょっと後味が悪かったが、俺も学園に居た頃は散々にゴミ虫とか言われ続けたからなぁ。
助けようとは思わん。
「ごめんね、リンにマルティナ」
「いえ、大丈夫です」
「アタイもであります」
「ありがとう」
「さて、次の目的地に向かって出発するか」
「「「はい」」」
リエスカを出発して馬車の移動を開始したのだが、イベントが待っていた。
「お、おい、アレを見ろ! ジャ……ジャイアントサイクロプスが現れたぞ!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。
リエスカ伯爵も、散々リーリエからの手紙を読んで、ヤクモの事をアリシアの従者のイメージが付いています。
その為に、ヤクモ=ザカリアス単独討伐者、と結び付ける事が出来ませんでした。
そして、声のイメージは、Lv4のテレポーターです。




