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武器は何処だ?

目が届かない所で……

 

「じゃあ、バイバイ。火矢ファイヤーアロー」 


 この馬鹿は、人で溢れている場所で攻撃魔法を放ちやがった!

 しかも、火属性の魔法を!


水矢ウォーターアロー

「……え!?」


 馬鹿の火矢ファイヤーアローを俺の水矢ウォーターアローで相殺しながら、接近して殴る瞬間に待ったが入った。


「そこまで!」


 声の方を見ると、騎士らしき男が10人が火矢ファイヤーアローの進行方向に居た。

 俺の気配察知系で分かっていたが、まあまあ強そうだな。


「ヴァイル隊長!」

「その方は、この都市の領主であるベラドルム辺境伯の3男アビキョーカ様だ!

 平民が牙を向いて良い方ではない!」

「非は、その辺境伯様の3男だが?」

「そうです、ヴァイル隊長」

「ベラドルム辺境伯様も言っておられたではないですか」

「今度、アビキョーカ様が問題を起こしたら勝手に判断せずに、平民であろうとも連れてくる様にと」

「うぬぅ……」

「……ヴァイル隊長。ベラドルム辺境伯様の命令に、逆らうのですか?」

「……分かった。だが、此奴等の武器は回収し拘束する!」

「ヤクモ、どうする?」

「まあ、親に責任を取らせよう」

「分かりました、ヤクモ様」

「分かったよ、ヤクモ様」


 そして、俺達は武器を没収され拘束された後に、領主館に連行された。



「さて、どの様な事が有ったのか、一部始終を話して貰おうか。先ずは、アビキョーカから」

「それがねパパ。実は……」


 あの馬鹿は、一切の真実と事実を話さず、全て虚偽で固めた報告をした。


「……だ、そうだが?」

「全くの嘘で塗り固めた内容だ」

「平民風情が……」

「黙れ、ヴァイル」

「しかし……」

「黙れと言ったんだ」

「……」

「では、そちらの言い分は?」


 俺はあの時の、事実のみを話した。


「……やはりな。尾行させた者からの報告と一致している。アビキョーカ、言った筈だ。次に問題を起こせば厳しい処罰を下すと」

「パパ……」

「南の辺境伯家に連なる者としての自覚が無く、責任を放棄していると見做して、ベラドルム辺境伯として、アビキョーカの貴族籍を剥奪の上、都市からの追放を言い渡す」

「パパ!?」

「お待ちください!」


 此処で、場違いな静止の声が出た。


「何だ、ヴァイル隊長」

「確かにアビキョーカ様は、少々悪巫山戯わるふざけが過ぎたかもしれませんが、貴族籍剥奪と都市追放は行き過ぎかと思われます!」

「ヴァイル隊長。なにも今回だけの事で判断した訳ではない。アビキョーカには最初から尾行を付けていた。そして、問題を起こす度に注意してきた。

 だが、改善は見られなかった。当然の結果だと言えるだろう」

「しかし、それではあまりにも……」

「ヴァイル隊長……貴様は誰に仕えている?」


 ベラドルム辺境伯からの寒気すら感じる声で、ヴァイル隊長に質問をした。


「そ、それは……」

「即答出来ぬとは……

 ヴァイル隊長も進退を考える事だな」

「ベラドルム辺境伯様!?」

「ヤクモ殿だったな。この様な場に連れ出して済まなかった」

「別に構わない。それよりも拘束を解いて武器を返して欲しい。あの武器は結構高いんだ」

「分かった。解いてやれ」


 ベラドルム辺境伯の護衛として後ろに居た騎士が俺達の拘束を解いてくれたが、一向に武器が返却されなかった。


「どうした、早く武器を返してやれ」


 ベラドルム辺境伯にそう言われると、ヴァイル隊長と一緒にこの部屋に入って来た騎士の目が泳いだ。


 それを確認した俺は、ヴァイル隊長と騎士の右腕を砕いた。


「がぁ……」

「ぎゃあ……」

「武器は何処だ?」

「知らぬ!」

「ぎぃぃ!」


 今度は、騎士の左腕を砕いた。


「武器は何処だ?」

「ぶ、武器商人に……」

「エケベリグ!」

「がああぁあ……」

「ぎゃああー……」


 俺は、2人の両膝を砕くと、言った。


「ベラドルム辺境伯、リンの指示に従え」

「なっ!?」

「その理由もリンから聞け」


 俺は、そう言うと部屋から出て、サーチ系を全て使って探ると見つけると、そこに向かう。


 ……ちょうど裏口から出ようとする商人らしき男と従者1人と護衛が3人居た。


「止まれ」

「私共でしょうか?」

「ああ」

「それで、どの様なご用件で?」

「先程、この領主館の騎士から買ったか、預かった武器がある筈だ」

「……」

「正直に答えた方が良いぞ。誤った返答をすれば、お前の未来さえ無くなる可能性があるからな」


 先程までは、笑顔を絶やさなかったが、その薄い笑顔が消えた。


「この私を脅しているのか?」


 商人の言葉に合わせて、護衛も身構えた。


「脅し? 馬鹿を言うな。厳粛な事実だ」

「……確かに、武器を買いましたが」

「それは盗品だ。返して貰おう。勿論、払った代金はベラドルム辺境伯が払う」

「……盗品だと言う証拠は?」

「その武器を売った騎士は、何処で、その武器を手にいれたんだろうな?」

「……」

「例えば、この国の王宮の宝物庫に1つしかない国宝をお前が持っていたら、どうなると思う?」

「いきなり何を……」

「答えろ」

「……軽くて、財産没収の上、国外追放」

「分かるよな? まだ間に合うがどうする?」

「だ、だが! それがお前の物だと言う証拠も無いではないか!」

「おい、護衛」

「な、なんだ?」

「冒険者か?」

「冒険者だが、それがどうした!」

「最近、Sランク冒険者になった者が居るが知っているか?」

「知っている」

「では、その冒険者は何をしてSランクに任命されたか知っているか?」

「……災害級ディザスターザカリアスの単独討……ば……つを……」

「「まさか!?」」

「理解して、商人を助けたいなら何を言えば分かるよな?」

「ああ!!」

「どういう事だ?」

「マレハボナさん、誤って買った武器を彼に返すんだ!」

「そうだぞ! まだ間に合うから!」

「しかし、これ程の武器を……」

「明日の太陽を見れなくても良いのか!」

「この国と隣国全てが敵に回るぞ!」

「それは、どういう事だ?」

「そのままの意味だ!」

「払った金はベラドルム辺境伯が出して戻るんだから、それで手を引くべきだ!」

「オレ達も死にたくない!」

「オレも同じだ!」

「な! Aランク冒険者のお前達がか!?」

「ああ! 今、マレハボナさんが敵に回そうとしている相手に比べれば、オレ達程度の冒険者なんぞ、準備運動の相手すら出来ない」

「ああ!」

「……分かった。私が誤って買った武器は、盗品として認め返却する」

「賢明な判断だ」


 これで盗まれた武器は取り返した。


「さて、帰る所を悪いが一緒にベラドルム辺境伯の所に行こうか」

「そうだな」

「誰から買ったかの証明が必要だしな」

「分かった」


 間に合ったし、戻るか。



「ボクが最強なんだ!」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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