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……やっぱり、あの噂は本当なのか?

同時投稿2話目です。

 

 我が家も完成して、全員の引越しが終わると、先ずは屋敷の規模で驚いていた。

 次は、部屋の機能性で驚き、風呂の大きさと風情豊かな内装に驚いて感動していた。

 次に、違う意味で驚いていたのが、喫茶店の内装だな。 

 奴隷達は、喫茶店で働くと聞いていたが、内心では日本で言う所の繁華街の夜の女性がお酒を提供する店を連想していたみたいだ。

 しかし、喫茶店の内装は、どちらかと言えば「少女」か「娘」向けの可愛い内装だ。

 こんな内装にした理由を聞かれたから教えたら呆れられた。

 別にいいじゃん!

 健全で明るく働けるんだから。


 それと、商業ギルドと冒険者ギルドの両方に依頼を出して「シルクスパイダー」の「糸」を集めた。

 集めた大量の「糸」を使って、俺達や奴隷達の服を全てを「シルクスパイダー」の「糸」を使った物に変えた。

 この「シルクスパイダー」の「糸」から作られた服は、下手な剣では傷すら付かない程に強靭でそれなりの魔法耐性有りだから、通り魔程度なら心配する事も無い。

 これで、奴隷達の安全を確保出来たが、素材は何かと聞かれて教えたら、今度は顔を赤めて、また呆れられた。



 ……と、こんな感じで始まり、1ヶ月も経てば生活にも慣れたみたいだ。


 そうなると、俺の冒険心が顔を出す。


「皆、此処での生活にも慣れたか?」

「「「「「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」」」」」

「それなら、俺達は冒険を再開するから。

 何か困った事が有ればランカール辺境伯に頼って欲しい」

「「「「「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」」」」」

「それじゃ、店長のグラシアナ」

「はい」


 元公爵夫人グラシアナを店長に任命した。


「店の事は任せる」

「はい、お任せてください!」


 それと、我が家完成1ヶ月前に、奴隷達の様子を見に行ったら直訴された。

 元とはいえ、貴族令嬢として生きてきた記憶から侯爵以上の元貴族令嬢と一緒に働くのはキツいらしくて、リフィナが代表して言ってきた。

 まあ、ラノベではなく、現実リアルだからこその言葉だな。

 そこで、俺は喫茶店の上も店舗にした。

 但し、VIP専用に。

 自尊心とかを刺激させる為に、喫茶店の席を2席潰して喫茶店の中から2階に上がれる階段を作った。

 2階は予約制にして、ホールスタッフは元辺境伯令嬢以上にした。

 勿論、喫茶店の奥のスタッフオンリーからと、2階の店舗の奥のスタッフオンリーの部屋からは我が家に入れる。


 元辺境伯令嬢の叔父「ジラルド」は、それなりに戦えるみたいだから、店舗の用心棒役をお願いした。

 元公爵夫人の弟「ガリアレス」を我が家の全体の管理者にして、その下に元伯爵令嬢の兄である「ブルデス」を置いた。


「それじゃ、よろしく」


 俺達は、冒険を再開した。


「ヤクモ様、何処に向かわれますか?」

「そうだなぁ……」

「ヤクモ! 悩むなら、東南に美味しい果実が沢山食べられる街が有るんだって!」

「……行くか?」

「「賛成!」」



 東の辺境都市ランカールと王都を繋ぐ主要街道と、王都と南の辺境都市「ベラドルム」を繋ぐ主要街道のあいだに存在する隣国との国境を守る城塞都市バルトロセに到着した俺達は、宿屋を取り、まだ夕食には時間があるから散策する事にした。

 流石に城塞都市なだけあり、武器や防具の店が多い上に品質も良かった。

 更に言えばかなり高額だが、何らかの付与された魔剣等も売っていた。

 簡単な付与で言えば「攻撃力3%向上」とか「鋭利向上」とかだな。


 ……まあ、その手の魔剣なら、幾らでも持っているから、リンとアリシアが欲しいと言えばあげるけどな。


 俺達は、散策を止めて休憩を取る事にしたのだが、選んだ店で客として来ている冒険者達が気になる事を話していた。


「……やっぱり、あの噂は本当なのか?」

「ああ、本当だ。明日の午前9時に奴隷館が見える西の広場でやるらしい」

「でも、居るのか?」

「確かに、居ないかもしれないが、此処は隣国との国境を守る城塞都市だから隠れているかもしれない。

 何よりも、領主の次男ウリセスに対して符術召喚の勝負に勝てば、竜人族の雌を手に入れる事が出来る!」

「噂だと、かなりの強者で、その上、2度見する程の美貌と身体らしいな」

「ああ、噂通りならな」

「それでも、これだけ噂が回っているから信用出来ると思うぞ。しかし、何故、そんな事に?」

「オレも聞きかじりだがな。何でも命の恩人な上に借金を肩代わりしてくれたらしい。

 元々、竜人族は明るくて情熱的でさっぱりとした性格をしているが、同時に恩人に返す義理を重んじている。

 だから、借金を肩代わりをしてくれた上に、命の恩人となった次男に甲斐甲斐しく世話をし仕えていたが、飽きたみたいで次第に冷たい対応を取る様になったらしい」

「それで?」

「そして、奴隷として売られそうになり、話し合いの結果、限りなく『0%』に近いが、竜人族の雌が賭けに出たらしいな。自分を欲しがる奴が、次男と符術召喚の勝負に勝てたら、借金とかをチャラにして勝者に自分を譲渡して欲しいと。

 もし、誰も勝てなかったり、誰も来なかった場合は、そのまま奴隷館に売るのを認めたらしいな」

「……流石に義理を重んじる竜人族も、奴隷館に売られるのは嫌だったという事だな」

「そうだな」


 思わず、聞く耳を立ててしまったが……


「どう思う?」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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