後は臨機応変に、だな。
説明回に近いので、2話同時投稿をしています。
個室に全員が入り、扉を閉めた途端に、渋い中年と先程の受付嬢が土下座した。
……何とか2人を落ち着かせて話を進めて、3件の現地見学となった。
1件目は、行政区内で、治安は良いが土地が狭く却下した。
2件目は、冒険者ギルドの近くで、土地も広いが治安に不安が残る為に却下した。
3件目は、商業ギルドの近くで、大通りを1つ入った場所に有り、表に連続で並んだ空き店舗が3つに、その裏側にマス目みたいに4軒の空き家と引越しを考えている家が2軒あるらしい。
表の3軒を合わせて9軒買えば、土地の規模は侯爵級になるみたいだ。
完全に狙っていたな。
でも……
「買おう」
「ありがとうございます! 早速、引越しを考えている家と交渉して来ます!」
交渉の末、引越しを考えていた家から2割増しで買い、3日後には9軒が空き家となった。
俺は、敷地全てを覆い、熱を遮断する強力な結界を張った。
そして、FRの「黄金の朱雀ジン」を召喚して、建物も何もかも全てを焼き尽くし灰燼とした後、冷却してから結界を解き、土魔法を使い、2階建てぐらいの壁で敷地内を「コ」の字の形で囲った。
口が開いているのが表通りだ。
後は、現地プロに任せた。
勿論、買取を待って居る間にどんな喫茶店を内蔵する屋敷にするか、アリシアと借りたミモザと相談しながら決めた。
そして、アリシア達と充分に話し合った結果、こうなった。
表通りの3軒の内2軒を喫茶店にして、残った1軒を屋敷への馬車の出入り口と玄関口となる「門」にした。
建物自体は3階建てにして、1階に多目的ホール、応接室、大厨房、大食堂、大浴場、トイレ、図書室(仮)、独身男性用の部屋となる。
2階は、女性奴隷達の部屋、多目的ホール、小厨房、小食堂、小浴場、トイレとなる。
3階は、俺達の個室、迎賓用の客室、多目的ホール、小厨房、小食堂、大浴場、トイレとなる。
因みに、各階の小厨房とかは共用スペースで、3階にはトモエ達4人の部屋も用意してある。
そして、3階の最北の大部屋に神棚を設置する事にした。
俺の部屋の通路を挟んだ前の部屋も空いているが、何か嫌な予感がしたから止めた。
更に、地下も広さが違う部屋を5部屋完備し、他にもあるが、割愛させて貰う。
それと、全ての個室は、俺の意見で日本の水廻り独立型の2DKにしてある。
アリシアとミモザや現地プロから画期的な構図だと絶賛された。
……そうか。
異世界系ラノベの主人公達は、こんな気分だったんだな。結構、恥ずかしいぞ。
しかし何故か、俺の部屋だけは侯爵級の屋敷に釣り合う大部屋にされた。
しかも、俺の部屋の下が多目的ホールになっていて夜間の使用は禁止にするらしいし、俺の部屋の左右は、アリシアとリンの部屋になっている。
別に隣にする必要は無いと思うのだが、謎の威圧で押し切られた。
それと、この屋敷とは別に、同じ敷地内に家族向けの日本のアパートみたいな建物を用意した。
一応、4人家族が6組暮らせる。
次に喫茶店だが、正直に言えば儲けが出る必要が無いと思っているから、基本的には女性向けの店にして、野郎は入り辛い内装にしよう。
当然、酒類は無しだし、営業時間も朝は兎も角、夜は早い閉店時間にしよう。
後は、流石に元老舗旅館の者として、料理もきちんとした物を出したい。
後、事務の方もだな。
要するに、料理長と事務長だな。
次に建物の管理維持は、元公爵夫人の弟を「長」にして、元メイド達を自身も働く現場監督みたいにして、下働きは都市の働ける子供達や孤児院の子供達にしよう。
次に門番もシフトを組んで働いて貰うから奴隷で4人買おう。
後は臨機応変に、だな。
完成予定日は、なんと2ヶ月後だ。
何でも、魔法を使う為に早く出来るとか。
日本なら早くて4ヶ月以上掛かるだろうな。
総額が、白金貨200枚!
……2ヶ月後
我が家は完成して、家具類全て揃えて、奴隷達を迎え入れた。
因みに、奴隷の数は増えた。
先ず、商業ギルドで土地等の売買契約等の書類を処理した翌日に、醤油こと黒水を買いに行った時に、アレクから聞いた。
14日後にオークションが開催されると。
俺は同じ手を使い白金貨1600枚もの荒稼ぎをして、元侯爵令嬢と伯爵令嬢とそれぞれの専属侍女の4人を買い、リンとアリシアから白い目で見られた。
この4人も、奴隷達の所に送った。
奴隷達の中に才能が無かった時の事を考えて、国を越えて奴隷館廻りをして、料理長候補と事務長候補を買って、この2人はランカール辺境伯に預けて鍛えて貰った。
門番も、探し回って元女騎士だった奴隷4人を買い、この4人もランカール辺境伯の所で鍛えて貰った。
次に、下働きは結局、孤児院の子供達とスラム街の子供達を雇う事になった。
まあ、流石にスラム街の子供達にはちょっと厳しく言ってある。
「アレがちょっと? あの時、私は意識的にキュッとしたわ」
「実は私も、あの後、着替えました」
それでも、やる気のある子供達を採用した。
此方もランカール辺境伯にお願いした。
アレもコレもランカール辺境伯に丸投げの代償として、ランカール辺境伯にはカルザール侯爵よりも少し良い魔法剣を、女性陣には(要らない)宝飾品を贈った。
勿論、実費は払ったぞ。
さて、我が家が完成してから10日が経ち、喫茶店もオープンする事が出来た。
調査と偶然で出来た我が喫茶店の「推し商品」が「プリン」と「バニラアイス」と「ココア」と「チョコレート」だ。
原材料が安い上に、バニラビーンズが雑草扱いの草の茎が代用に使え、ココアに必要な原材料のコーヒー豆は、とある植物の球根が代用に使えた。
勿論、安全性は確認済みだ。
全て、アレクの所の調味料屋から知る事が出来た。
アレクは、可哀想な事に立場上、商売に手が出せないらしくて、悔しがっていたよ。
「それじゃ、留守番よろしく」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




