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私の命令が聞けないのか?

基本的には、大抵の貴族は…

 

 今日は、イポスの鍛冶工房に受け取りに行く日で、流石の俺も楽しみで昨日は直ぐに寝れなかった。

 まあ、リンやアリシアも同じだったがな。


「待っていたぞ!」

「待っていたわよ!」


 店番をしていた美少女に挨拶をすると、直ぐに奥からイポスとテーファが出て来た。


「さあ、見てくれ」


 それぞれに渡された武器だが……

 俺のは日本刀風3本で、ザカリアスの爪をおもに使っている。

 2本は全く同じ長さでニ刀使いみたいに戦う為で、残った1本は脇差しの長さだ。

 当然、鞘もザカリアスの爪を使っている。

 理由は、かの飛天○剣流みたいに抜刀時の追撃をする為だ。

 まあ俺の場合は、そんな理由もあるが、リンやアリシアの鞘もザカリアスの爪を使っている。


 リンは長剣で、ザカリアスの牙を主に使っていて、サブの短剣も牙を使っている。


 アリシアは槍杖そうじょうで、ザカリアスの牙を主に使っていて、サブの武器はリンと同じく牙を使った短剣だ。


 それぞれに使った素材の理由だが、俺はザカリアスの素材を使った武器以上の武器を既に持っているから。

 リンは魔法も使うが、前衛型だから武器を最優先したからだ。

 アリシアはどちらかと言えば後衛型だから、敵が接近した時の仲間が助けに来るまでの時間稼ぎの為だ。

 それに、どちらかと言えば、杖の先に槍の刃を付けた様な武器だ。

 だから、槍の刃はオマケみたいなものだな。


「次は私の番よ」


 ザカリアスの毛皮や骨等を使った服系の防具をそれぞれに渡された。

 俺の注文通りに、洗練されたデザインでありながら、かなり地道な外見にしてくれていた。


 俺の場合は、近接で格闘も出来る動き易い様に出来ている。

 イメージとしては、陸奥○雲の着物を基本にしてファンタジー的にした外見となる。


 リンの場合は、敏捷性を優先した仕様になっていて、僅かだが、肌の露出が多い。


 アリシアの場合は、前衛も出来る様に動き易い様になっているが、女性的な飾り意匠が施されていた。


 後、共通の装備として、ザカリアスの骨を主な素材に使った手甲と足甲で、それぞれに合わせた大きさや形になっている。

 最後に外套は、外側はワイバーンの翼を使い、裏生地はザカリアスの毛皮をそのまま使っている。


 ……モフモフだな。


「……完璧だな」

「当然だ」

「当然よね」


 満足気なイポスとテーファだが……


「なあ、ヤクモ殿」

「何だ、イポス」

「余った素材は融通してくれないか?」

「ダメだ」

「どうしてもか?」

「ああ。余った素材で作ったのが誰かの手に渡り、俺の偽者になられたら迷惑だからな」

「しかしなぁ……」

「ダメだ」

「分かったのじゃ」

「分かったわ」

「旦那様、無理を言わないの」

「それは分かっているのじゃが……」


 ……ん?

 ちょっと待て!?


「今、イポスの事を『旦那様』と?」

「はい。あ、私の自己紹介がまだでしたね。

 私、鍛冶師イポスの妻テーペと申します」

「「「……えーーー!!!」」」


 ……本当に合法○リだったんだな。


 何とか落ち着いた俺達は、イポス達に別れの挨拶の後、会計で白金貨82枚を払い、イポスの鍛冶工房を後にした。

 勿論、何か有れば、またお願いすると言ってあるから大丈夫だ。

 この後、テーファに別口で頼んでいた魔道具「マジックバッグ」が1つと、「マジックポーチ」を6つを白金貨200枚で買い、その内2つをリンとアリシアに渡した。


「リンにアリシア」

「ヤクモ様、コレは?」

「マジックポーチ。コレで、自分の私物等を入れたら良いよ」

「ありがとうございます、ヤクモ様」

「ありがとう、ヤクモ」


 まあ、アリシアは既に持っているが、こういうのは平等にしないとな。

 俺は、大切な事を弟妹から教わっている。


 俺達は早速、近辺の森に行き、新しい武器の確認をした。


「……さて、代金の引き渡しは、明後日になるが別に良いよな?」

「はい……」


 ……やっちゃいました。

 武器のあまりな切れ味に調子に乗り、解体場のキャパオーバーをお願いしてしまった。


 俺達は、明後日までを休息日にして過ごして、2日後に解体場に行き、金貨1枚を「水代にどうぞ」と渡すと大変喜んでくれた。

 その後、受付嬢が居るカウンターに行き、買取金を受け取り冒険者ギルドから出ようとするとテンプレが発生した。


「ちょっと待て」


 はぁ……またか。


「俺達の事か?」


 外見は……貴族だな。

 ……面倒臭ぇ。


「私の下に付け」

「断る」

「私の命令が聞けないのか?」

「当たり前だ。ゴブリンに従う馬鹿は居ない」

「……不敬な!」

「名乗りもしない。下に付いた場合の損得も言わない。話にならんな」

「……良いだろう。私の名を知る褒美を先に与えてやろう。私の名は『リムプレン・アギラ・モンテ』で、トレベーガ国国王に仕えるレムプコン・アギラ・モンテ家の嫡男で、当主である父上は伯爵位だ」


 まあ、俺の名前や功績は知っていても、顔は知らないのは当然だよな。


「これで、高貴な私の下に付く名誉ある理由が分かっただろう?」

「もう一度言う。断る」

「……貴様、まだ言うか。もう良い!」

「どうするつもりだ?」

「貴様を殺して、女共を手に入る」

「最初から、それが目的か」

「貴族である私に逆らった事を後悔しながら死ぬがいい。やれ」

「「はっ!」」


 ……今、俺達は拘束された馬鹿3人を連れて、とある高級宿屋に向かっている。

 理由は勿論、この国の国家予算を超える慰謝料を、とある貴族に請求する為だ。


「此処だな」


 高級宿屋の中に入り、店番に名前を告げ面会を求める事を話した。


「お伺いしてきます。少しお待ちください」


 5分後に帰ってきた店番が、面会の許可か出たという事で案内された。


「宿屋の者です。先程のお伝えした面会希望の方をお連れしました」

「入れ」 

「失礼します」


 入室の許可を得て俺達は部屋の中に入り、店番は扉を閉めて下に降りていった。


「私に面会したいという事だが、後ろで拘束されているのは息子と息子の護衛みたいだが、説明して貰おうか」

「俺達は冒険者だ。此方には慰謝料を請求する為に来た」

「慰謝料?」

「ああ。俺の仲間には奴隷が居る」


 俺の奴隷という言葉で気付いたみたいだな。


「幾らだ?」

「払えるのか?」

「ふん。冒険者如きが買える奴隷の値段などしれている。まあ、3倍になるが構わん」

「白金貨で最低2700枚からだ」

「貴様、どういう事だ!」

「事実だ。内訳は奴隷購入額が白金貨8枚に、装備が白金貨82枚と装備の素材代だ」

「……ヤレ」

「「「はっ!」」」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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